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パートになるなら死んだほうがまし

ガンになり、仕事をやめようかと思っていた。

ファイナンシャルプランナーに現在の資産状態で「パートに切り替えて生活できますか?」って聞いたら120%「できますよ」

って言われるのは分かっている。

「貯金は天国に持っていけないよ。」
と言うのも分かっている。

思い出と時間はプライスレスだよってわかってる

余命は短いかもしれないよ、ってわかってる。

正社員はきついから体に負担だよってわかっている。

でもどーしてもいや!!
パートはいや!
正社員がいい!!!!

おもちゃ屋さんで駄々をこねるこどものようにいやなものはいや。

恋人に別れを切り出されてもここまで執着しないだろう。

そう、わたしは「仕事への執着とプライドを胸に」
「預貯金は持って行けず」「思い出もほどほどに」あの世に旅立つのだなあ。とさとる。

「おとこの価値とは仕事である」を座右の銘にしていたがそれは間違えで
「自分の価値は仕事である」と肝に銘じていたのかもしれない。

決して仕事ができるタイプではない。
残業は嫌いだしケアレスミスも多い。
同期に出世は超されている。

「仕事でアイデンティティを確立しています」というほどがんばっていたわけでもない。

なにになんでだろうと不思議に思う。

ひとは「なにかをよりどころにして」自分を確立しているだけなのかもしれない。

わかいときは男性相手にソレをした時期もあったが早々に無駄であるとさとってしまった。

仕事はそれなりに努力をし、おんなのわりには稼いでいる方にもなった。
会社の人には「社員」としてポジションや役割、関係性を築いてきた自負がある。

結婚もしていない。

となると、やはり、「自分」をよりかからせる柱、もしくはヤドカリが背負う貝殻、のように仕事、や会社は自分を成り立たせる一部になってしまったのかもしれない。

これは執着なのかもしれないが、執着を捨てたら生きていけないのも確か。

「地球に浮いているだけの自分に価値がある」と思えるのは相当なメンタルが必要だけどそうなれたら幸せなんだろうなー。

マインドフルネス合宿でも行けばそうなるのだろうか。

とにかく今は復帰の方向で動く以外に生きる道が見つからない。



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