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なぜ、やりたいこと見つからないのか?

今回は、就活でよく聞く「やりたいことが見つからない」ついて書きます。「やりたいことが見つからない」という悩みは実は表面的な悩みであって、本質的な課題は別だという話です。

僕が、やりたいことを、どうやって見つけたのか、就活のときの思考の軌跡を書いてみます。

結論から話すと、やりたいことが見つからない理由は「思考の怠慢」です。何か特別な存在にならなくても、必死になりたいものを見つけなくてもいいと思います。「できたらいいなぁ」「わくわくするなぁ」というものを探してみてください。

※文量:2300字:読了目安6-7分

高校時代に出会った「変な人」

まずは、僕の価値観の源泉となる体験談です。

高校時代、宇宙が好きな人に会いました。理系に進んで物理学を学んで、全国模試の物理だとトップクラスの成績を獲る人でした。

彼は、休み時間や通学時間は、宇宙物理学の専門書を読んでいて、僕にとっては「線文字A」にしか見えませんでした。周りは携帯で漫画を読んだり、談笑したりする中「線文字A」を読み耽っている。言葉を選ばず言えば、「変な人」に違いありません。当時は協調性が皆無だとも思っていました。

しかし、彼が宇宙物理学を語るときはものすごく楽しそうだったんです。「こいつ、こんなに楽しそうな顔するんだ」と率直に感じました。

狂気なほど夢中になると、周りはついて来れなくなる

これを真に実感した瞬間でした。

話を聞いていて「なんだこいつは。何言ってるんだ」という感想以上に羨ましかったんです。当時は、うまく言語化できませんでしたが、すごく輝いて見えました。ここまで熱中できることがあるのかと。

彼との出会いは正直、就活で自己分析なるものをやってみるまで忘れていました。「自分でやりたいことはなんだろう」と考えていたときに、ふと頭をよぎったのです。「自分のやりたいことに正直で、実際に取り組んでいた人物」として彼が思い浮かびました。仲が特段よかったわけでもないのに。

ただ、思い出した時に確信したこと、それは「楽しい」という感情は無敵だということです。

自分の「楽しさ」を知っているか?

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ここまでの話は、多くの人が感じたことがあると思います。好きなことを一生できたらそんな幸せのことはない、現実はそんなに甘くないと、多くの人がここで思考放棄する気がするのです。

強調したいことは、だからといって自分の好きなこと・楽しいことに向き合わなくてよい理由にならないことです。実際、どれくらいの人が自身にとって楽しいことは何か、メタ認知できているでしょうか?

〇〇は、やりたいことあっていいよなぁ〜!

と友達から言われることもしばしばあるのですが、個人的には思考の怠慢だと思います。楽しいこと・好きなことは寝食忘れて没頭できることを「やりたいこと」だと定義するならば、誰しも「やりたいこと」があるはずです。

ただ、今、そうしたやりたいことがない人でも、

〇〇ができたらいいなぁ〜

と思うことはないでしょうか?

・ギターが弾けるようになりたいなぁ
・全国の日本酒を飲み歩く旅行がしたいなぁ
・好きな本を飽きるまでずっと読めたらいいなぁ

こんな感じで「できたら嬉しいこと」をまずは探してみてください。

楽しいことを探し出す方法

話を戻して、誰しも「やりたいこと」「できたら嬉しいこと」があるはずだと思う一方で、意外とこの言語化が難しいのです。理由は思い出しくもない過去に向き合いながら自己分析を進めるので、めちゃくちゃ時間がかかるからです。

では、どう言語化していけばよいのか。僕の場合は、漫画を読むこと、ゲームをすることなど、好きな動詞を考えて、自分にとって「楽しい」を定義していました。実際、このマトリクスを埋めて整理していきました。

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埋めるときには、動詞の粒度も大切です。中学生時代、野球が好きだったとしましょう。野球が好きにしても、見ることが好きだったり、プレイすることが好きだったり、もしくは審判をすることが好きだったり、選手を分析することが好きだったり、と分解できます。この中で言うと、選手の分析が好きだった過去が、高校時代、数学が好きだった過去と繋がるかもしれません。

次に、時間軸も整理しましょう。例えば、親から1歳の時に積み木が好きだったから、積み木を作る仕事がしたいと結びつくかといえば、そういうわけでもないはずです。

このマトリクスを埋めていくだけで、これまでの人生の繋がりを感じられるのではないでしょうか。そこから「やりたいこと」「できたら嬉しいこと」を見つけてください。

最後に

「やりたいこと」とは「楽しいと思えること」であり、やりたいことが見つからないのは、自分にとって楽しいことがうまく言語化されていないからだという話をしました。

そして、見つけるために僕がしていたことを書いてみました。

小さいとき「押すな」と言われたボタンを押したくなりませんでしたか?
実際、押して怒られたこともありませんか?
小学校で火災報知器を押して、どれだけ怒られたことか笑

幼稚園のころには「赤レンジャーになりたい!」と思っていた。本気で「変身できる自分」を思っていた。

思春期には授業中にテロリストが教室にやってきて、自分がカッコよく倒す夢なんかもみた人いないでしょうか?

そこにボタンがあれば、押したリスクばかり気にするのではなく、押したらどうなるのだろうという「あの頃のぶっとんでいた感覚」を大切にしたいなぁ〜と。

おしまい。

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前回書いたnoteもご興味あればお読みください。サマーインターンに行く意味あるの?という問いに対する自分なりの答えです。がんばって更新頻度落とさないようにしますw


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