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新卒であれ、転職であれ、初期アサインに潜むリスク

今回も就活や転職の話です。
最近、「圧倒的成長環境」という言葉がマジカルワードとして使われるようになりました。なんか凄そう程度で、何も言っていない言葉です。

無人島で1年過ごせばサバイバル術は身につくはず。これも「圧倒的成長環境」でしょう。だからといって、入社したら無人島に行ってこい!!ってなったら話が違うってなりますよね笑

「圧倒的」なんて「めっちゃ」「やばいくらい」の意味合いですよね…笑
(それなのにFacebook(Instagram)の広告なんかですごく見ます…どんな人がその広告にクリックするのだろう)

そこで、「圧倒的成長環境」という言葉をキャリアパスの視点で解像度をあげてみたいと思います。自分の頭の中で整理してみます

要するに、入社する前に実際何をするのか考えようねって話です。

キャリアパスとは、役割拡張を意味する

そもそも「キャリアパス」という耳障りの良い言葉を使いすぎると、結局何を言いたいのかわからなくなりますので、以下のように定義します。

「キャリアパス」とは、企業に入社後、自身が担う役割が社内でどのように拡張していくかを示したプロセスのことである。

キャリアパスという言葉を分解すると「キャリア(経歴)」と「パス(道)」になりますから、それほど違和感がない定義だと自負しておりますが、違和感あればご指摘ください…笑

例えば、新卒で入社し、営業部に配属されたとします。もしかすると、はじめは先輩社員の資料整理や商談に同伴するだけかもしれません。その後、一人で商談に出たり、営業資料を自分で1から作ったりと、自身の業務範囲(役割)が拡張していくでしょう。

これが、ここで意味する「キャリアパス」です。すなわち、10年~20年の長期的な視点ではなく、比較的、短期的な視点を念頭に置いていることをご認識ください。

総論

近年、キャリアパスが多様化していると言われますが、今回はあえてそれを「案件担当制」と「役割担当制」の二つに分けて考えます(造語です笑)。もちろん、二分論というより実際はその間もあるでしょう。しかし、わかりやすさ重視で、二つに分類してみました。

企業側の採用マーケティング・ブランディング支援や人材紹介をしていると、しばしばこの二つの認識が甘く、期待値が企業側と働く側とで噛み合わず、企業と個人双方の成長阻害要因になっていることを見かけます。

職種も大事だけど、もっと具体的に擦り合わせる機会は必要だと思います。

「案件担当制」とは?

超簡単にいうと、失敗してもよいプロジェクトから任され、次第に大きなプロジェクトを任せられていくキャリアパスです。

例えば、コンサルティング会社をイメージしてみましょう。わかりやくするために「クライアントの課題特定→最適な解決策を考える→資料の作成→クライアントに提案する」という業務フローしかないとします。

怒られそうなほど雑な区切りですがお許しください笑

さて、「案件担当制」の場合、この一連の流れを初っ端から任されます。言葉が悪いですが、最初は失敗しても問題ないスケールだと思います。失敗しても問題がない案件を一通りやってみようというパターンです。そして、次第に任される案件の難易度が上がっていくのです。

良いこととしては、業務を一通り上流から下流まで経験できることです。全体を俯瞰できる(前後のつながりを把握できる)ので、プロジェクトを推進する力は身につきます。俯瞰して物事を進めたい人からすると心理的安全性が高そうです。

「役割担当制」とは?

こっちは、プロジェクトを細かくプロセスで切り分け、プロセスの一部分を担当しながら役割を拡張していくようなキャリアパスです。

上記のコンサルティング会社の例だと、はじめは「クライアントの課題特定→最適な解決策を考える→資料の作成→クライアントに提案する」の中で、「資料の作成」のみに注力していくことになります。

そして、「資料の作成」が一定できるようになれば「クライアントの課題特定」や「クライアントに提案する」を任せていくようなキャリアパスです。

案件担当制との違いは、一連の業務を一通りやってみるか、個別の業務からやってみるかになります。役割担当制では、一つ一つの業務スキルを丁寧に磨いていけることに特徴があります。

最後に

ともあれ、スタートアップやアーリーフェーズのベンチャーは、各業務の役割定義が曖昧であることが多いため、役割があるようでありません。なので、役割分担性は正直あまりみませんね笑

他方で、200人・300人と組織が大きくなると、役割が明確にわかれてくるので、役割担当制のキャリアパスになりやすいでしょう。このあたりを意識しないと「あなたのWillに繋がっていかないのでは?」と思う場面も見かけます。

徒然なるままに書いたところ、SEO記事っぽくてリライトしたい欲に駆られています。なので、今後ぼちぼちリライトしようと思います。