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お察しのチョコレートケーキ

大学を休学している息子福山は、依然、アルバイトを探すどころか、2階の自室にこもって、今日は、プログラミングをしていたようである。

プログラミングは、研究室の研究で必須なのであるが、優先順位は、せっかくの長期のお休みなのだから、アルバイトではないかと思うのだけれど、のんびりしている大学生だ。

先日も駅近い梱包のお仕事を見つけてあげたのであるが、「後で見とくよ。」で終わってしまった。

子育てを間違えてしまったのであろうか。

確かに、休学中とはいえ、研究室の為に、週1で大学に通わなくてはいけないのだけれど。

そんな昨日の出来事。

今週の半ばごろから雨降りの日が増えて、喪服のクリーニングの引き取りのタイミングを見ていた。

財布の中の現金も心もとなかったので、銀行へ行こうと考えていたのであるが、わざわざ銀行だけの用事で、交通機関に乗るのは、時間の無駄と考えて、手数料はかかるが、ATMでお金をおろそうと考え外を窓から覗くと、雨が上がっていた。

いざ、ATM。

スーパーにもよって、食パンと納豆をかごに入れる。

財布も太ったところで、心が大きくなり、デザートコーナーを陣取った。

2個入ったチョコレートケーキにしようかと手に取る。

そういえば、だんなが嫌味を言っていたな。

子供が小さい頃の話なのであるが、いつも自分の分が無かったと嫌味を言われたのを思い出した。

2個のケーキは、自分と息子福山が食べて、旦那の分が無いな。

また、ごみをみて嫌味の一つでも言われそうである。

じゃあ、自分用に、一人分のいつものチーズケーキにしようかと悩む。

しかしながら、もう口は、チョコレートケーキの口になっていた。

ふとみると、300円ぐらいのチョコレートケーキに目が留まる。

パウンド型の切って食べるケーキである。

それに決めた。

帰りは、もちろん、クリーニング屋に立ち寄り、回収した。

自宅に戻り、喪服類を分類し、定位置にしまい、

お皿とフォークを出して、チョコレートケーキを切った。

二人分だ。

しっとりと美味しそうであった。

夕方、息子福山が2階から降りてきたので、「冷蔵庫にチョコレートケーキあるよ。」と声をかける。

チョコレートケーキに合うように、ポットでお湯を沸かして、旦那が買ってきたドトールの「うまいコーヒー」を淹れてあげた。

チョコレートケーキに関しては、舌が肥えているので、すごく物足りなさを感じた。

300円以上の価値を感じていたならば、たぶん息子福山の分は残っていなかったであろう。

もうすぐ健康診断。

今日もおやつに、フレンチトーストを食してしまった。

どうやら日曜日の牛角の食べ放題で、胃が大きくなってしまったらしい。

最近、夕飯は、鯖缶と大根の酢の物と納豆だけ。

ひもじい思いが続く秋の夜。


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