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お客様気質は治らない

うちの旦那はのんきである。

アジフライは、自分の幸せ、家族の幸せの為に、環境を整えようと上昇志向でひとつひとつ積み上げていく性格であるので、(だんなと暮らすようになってから気が付いた。)あまりにも旦那との価値観の違いに、子供が生まれる前に、人生を一緒に歩むことをやめようとしたこともあった。

うちの旦那は貧しいけれど、家族の笑顔があふれるささやかな幸せが一番であると。

そんな旦那であるが、昔からお客様気質ははんぱない。

若い頃、一緒に外食に出掛けると、料理が出るのが遅いからと店を出ると言いだすし、水にゴミが入っているからとアルバイト店員相手に容赦なく高圧的なクレームを入れる。ひやひやする落ち着かない日々であった。

自分はお客様であるから、きちんとしたサービスを受ける事に対しての執着がハンパないのである。

お客様気質は、息子福山にも遺伝した。

大学の卒業がかかっている必修科目の単位の取り扱いの場面でも、息子福山のお客様気質は炸裂したのである。

「大学側が、是非に卒業してくださいと単位をくれないと単位を取得出来る気がしない。」

と、もちろん息子福山のその発言のものすごい本気度に翻弄された。

その傾向が現れたのが、中学生の時である。

進学塾で大好きな先生が、自分の失敗談をもとに人生論を指南してくれた。その先生の話は、今の息子福山を確立したのであるが、

進学塾の生徒である前に、自分は進学塾のお客様である前提でいつも話が始まる中2病時代。

中2からの反抗期時代は、お客様気質思想の中、いくどとなく論破合戦で戦い、何度となく息子福山を号泣の嵐に落とし込んだかわからない。

中3の秋、ふたを開けてみたら提出物を出さない習慣から内申点がボロボロで手がつけられない状態だった。

確かに、息子福山の子育て時代、「宿題をやりなさい。」と一回も言ったことがなかったが、普通やるもんでしょ。と唖然となった出来事であった。

公立高校のチャレンジ受験で不合格となり、塾での反省会で分かった事は、息子福山が提出物をなんで出さなかったかがわからないと言う不明な事態となった。

滑り止めの私学に進学するとお客様気質に磨きがかかる。

高校では、なぜか提出物の未提出は無かった。

「やればできるじゃん。」と言うと息子福山は、にやりと笑った。

反抗期って、魔物が住んでいるんですかね。

世界が自分中心で回っていると勘違いを起こすんですかね。

そんな過去を持つ息子福山の大学での必修科目に対する発言は、また、しでかすぞ感がハンパなかった。

必修科目の勉強に伴走する母親を、とてもあまあまに感じた方が多かったかもしれませんが、たぶんほっといていたら、確実に今年も単位を落としていたんじゃないですかね。

とりあえず、あきらめずに頑張れた。それもアジフライのおかげです。


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