息子福山の願い
おととい、ピザをほうばりながら息子福山が言うんですよ。
「いちごが食べたい。」と。
いちご狩りに一度も言ったことが無いのですが、いちご狩りのいちごは、本当に甘くておいしいという話を聞いています。
ですが、イチゴ狩りのイチゴは、店頭では売れないそうなんです。
いちごが完熟過ぎて、店頭に並ぶころにはいちごが痛んでしまうそうです。
そういえば、このコロナ禍で、いちご狩りも悲鳴を挙げていましたね。
もし、コロナが無かったから、父親といちご狩りに行っていたかもしれません。
実家から車でちょっと行くと、いちご狩りができる所があり、ベビーカーもOKなところがあったからです。
もしかしたら、車いすでも大丈夫だったかもしれないから、介護タクシーで、ちょっと近場のお散歩でもしようと計画していたのですが、その望みはかないませんでした。
その晩、旦那も交えて、いちごが食べたいけどフルーツは贅沢ものだからなかなかお目にかかれない話を息子福山がしていたんです。
我が家では、いつのまにかいちごは、贅沢ものとなってしまいました。
それは、娘がいちご嫌いだからです。
娘がのたまうには、いちごの種が嫌いなんですって。
だから、お友達をご招待するお誕生日会でも、モントンで土台のスポンジを作って、チョコのホイップで飾り、小枝をあしらうケーキがメインでした。
普通にケーキを買う時も、いちごのショートケーキはひとつぐらいで、あとは、チョコケーキやモンブランとかなるべくいちごの載っていないケーキを買う傾向にありました。
ですが、父親の苦い思い出もあるので、次スーパーに行った時は、いちごを買おうと心に決めていました。
そして、本日、予約していた健康診断に行った帰りにスーパーに寄っていちごを買いました。
とよのか1パックとあまおうの小さいパックを1パック。
もう、わくわくです。
息子福山の笑顔が見えるようです。
まだ、コロナ禍なので、いちご狩りは無理ですが、家でのいちごの食べ比べぐらいなら可能だと。
今日、息子福山は、朝早く大学に出て行ったので、ラインで、「もう、家に帰ってる?」と送ったけど反応はなかったけれど、軽い足取りで帰宅しました。
帰宅すると、息子福山は、リビングのソファーで昼寝をしてました。
「起きて~~。」と息子福山に声をかけ、いそいで、いちごを洗いました。
息子福山は、目を輝かせていました。
そんなに喰いたかったのか。
食べ比べの結果、ダントツあまおうに軍配があがりました。
今月の予備費も使ってしまった。
しかし、息子福山の笑顔にはかえられない。
いただいたサポートで美味しいものを食べて、次のnoteに活かします。