4年目にしてやっと
母親が他界してから、多分、4年目。
やっと、母親の遺品整理の第一弾が終わった。
母親は、若い頃、大柄で、既製品が合わずに、洋服はオーダーであった。子供の服は、自分のお古で、自分の分を仕立てるような着道楽の人だった。
歳をとってから縮んでいって、普通サイズが入るようになってから、特に衣類が増えた。タガが外れたように衣類を買いまくっていた物だから、母親が他界して、母親の衣類の山を見ると吐き気を催すほどであった。
御多分に洩れず、自分も大柄のため、母親が蓄えた衣類が入る筈もなく、ほぼ廃品回収かゴミ行きである。
しかしながら、幾分か綺麗な状態の衣類があるので、リサイクルショップへ送って、小金を稼いでいる。
実家にリサイクルショップから着払いの箱が送られてきたのはいつだっただろうか?その箱を掘り起こし、いざ、母親の部屋へ。
大きなハンガースタンドにたわわに実る母親の衣類を
「リサイクルショップ」
「廃品回収」
「ゴミ」
と仕分けする。
時たま大きいサイズの洋服が紛れ込んでいる。
手を通してみると、ジャストサイズであるが、洗濯ネームを確認すると、クリーニング表示があったので、リサイクルショップ行きとなった。
懐かしの三本線のアデタスのパーカーが出てきたが、名前入りだったので、それは、ゴミ行きに。
と、今日、100を超えるアイテムを仕分けした結果、自分用に、3着洋服を確保する事となった。
大型ハンガースタンドも解体した。粗大ゴミに出すためだ。
スタンドは、あまりにも大きく、母親のヘアのドアを通すことが出来ないため、ドライバーを使って解体したのである。
母親は、生前、自分の部屋で、衣類に埋もれて生活していたようだ。
現在、実家に泊まるときは、元父親の部屋の父親のベットで寝ているのであるが、掃除をしないでいるので、毎回、埃にまみれて就寝となる。
父親のベットも父親の体重で変形しているので、寝心地が悪いので、母親の部屋を綺麗に片付けて母親の畳ベットで快適に、実家泊をしようと目論んでいた。
やっと今日、大方の衣類を仕分けして、大型ハンガースタンドと、小型の衣類ダンスを粗大ゴミに出すべく野外へ運び込み、母親の部屋を模様替えしたら、後、2回ぐらい、掃除をすれば、自分仕様の部屋に模様替え完了となりそうである。
母親の部屋には、母方の祖母を始め親戚の写真が飾られているが、その事を父親に相談した。
「それらの写真を自分のアルバムに貼ろうと思うのだけれど。もう、子供達は、知らない人だから私の代で終わりでいいよね。」と父親に提案したら、父親も「それでいい」というので、大事に、写真たちをアルバムに貼ろうと思う。
まだまだ、家の中の大掃除は続く。
父親には、せいぜい長生きをしてもらわないと。
大掃除が終わる日まで。
いただいたサポートで美味しいものを食べて、次のnoteに活かします。