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傷ついたのは息子

同じ過ちをして、自分の居場所を失うところからの解脱。

事件が起きたのは、昨晩であった。

息子福山が大学から帰ってきて、声掛けをした。

一階のリビングに干してあるのは、洗って乾いてない服だから、着替えるときは、2階のラックで服選びをしてと。

そしたら、息子福山が爆発した。

服が臭いし、シャツはしわしわで、もう嫌だ!!!と。

実は、息子福山の食事担当も失業している。

持病の関係で、ずっと娘とは会話も無く旦那にも食事は自分で作るのでと言われ、息子福山の食事だけは作っていたのであるが、

一日の体調には波があって、決まった時間に食事を提供できなくて、息子福山にも拒否られた。

それ以来、食事は、自分の分だけ作ることになった。

それに次ぐ事件であった。

昨晩、旦那が帰宅した時に、息子福山が「洗濯の仕方を教えて。」と旦那にのたまうではないか。

臭いのなら、洗い直さなければと思ったのであるが、本日は、大雨の予報が出ている為、ベランダに干せないので、洗い直しはやめた。

夕方、リビングで部屋干ししている洗濯物のにおいを嗅いでみた。

臭くはなかった。

たぶん、いつも、半乾きの洋服を着ていって、見舞われたアクシデントではないかと想像した。

それほどに、洗濯することさえもままならない日々であった事を振り返った。

乾いた洗濯物は、とりあえず、臭くはないので、2階のラックに移動させ、ラックからシャツ類を取り分けた。

アイロンをかけるためである。

いつからアイロンをかけるサイクルを見失ったのか。

息子福山の高校の制服のシャツは、ノーアイロンのシャツだったので、世話なしで、だいぶ昔からアイロンをかける習慣は失われていたようである。

先日、ハンドメイド商品には、要所要所で丁寧にアイロンがけをしたというのに、と最近の自分と向き合った。

しわしわのシャツを今まで我慢をしていた息子福山に大変申し訳なく。傷ついていたのは、息子福山であるけれど、そんな事にも今まで気が付かなかった自分が情けなく、恥ずかしく、傷ついた。

アイロンをかけたシャツ達は、いきいきと姿をかえた。

ヨーク

見頃

順番にアイロンをかける手順は、忘れていない。

結婚当初、アイロンがけが追い付かなくて、よく旦那がシャワーを浴びている間にシャツをアイロンがけして、アイロンがけしたシャツを冷凍庫で冷やしたものである。

これで、居場所がなくならないで済んだのであろうか?

アイロンがけした、ピントしたシャツを息子福山は、喜ぶであろうか?

忘れていたアイロンがけを思い出した日。


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