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思い出した。正解は?

昨日のnoteにいいねをしてくださったnoteを読んで思い出したことがある。

今でも、正解がなんだったのかわからない案件である。

子供が小学生の時、登校班があって、毎朝、近所の子が集まって2列に並んで一緒に登校していた。

全部の家庭に、1週間ごとに当番が回ってきて、集合場所で、保護者が点呼を行う。

登校班の列の先頭に、大体が6年生であったが、班長が歩き、一番後ろに、副班長が歩き、子供たちだけで、小学校まで登校していく。

順番で、登校班の世話役が回ってきた。

世話役は、一年交代である。

世話役は、登校班だけではなく、町内の夏祭りやいろいろなイベントの企画から運営を行うので、重労働だ。

世話役が回ってきた時に、登校班に、引っ越してきた家庭があった。

引っ越してきた家庭の女の子が、一年生で、ひまわり学級らしいという情報だ。

登校班の班長は、6年生だったうちの娘だった。

登校班の初日、集合場所で、決めてあった並び順を組んで出発した。

普段は、集合場所で、送り出して当番は終わりなのだけれど、1週間は、途中まで、見送ることにしていた。

出発してすぐに、集団登校の列が止まった。

列の真ん中へんに並べた、一年生のその女の子が動かなくなってしまったのである。

そのひまわり学級の女の子の詳細は知らされていなかったのだが、この様子では、小学生だけの集団登校が難しい事に気がつく。

それは、登校班の全員の子供たちの安全が危ぶまれてしまうからである。

早速、連絡帳で、学校に相談をした。

学校で世話役の集まりがあった時に、校長に呼ばれた。

校長が高圧的に、登校班は学校の活動ではなく、地域の活動ですと。

その女の子の保護者の方に、話ができないのであれば、代わりに話をしますがとのことでした。

学校の対応に、それは、それは、驚いた。

登校班の全員の子供たちの安全を思って、相談をしたのに、もちろん、その女の子の事も登校班で安全に登校させたかったから。

結局、登校班の一番最後の列に、母親同行で並んでもらって毎朝、登校してもらうという話を母親にしたところ、泣かれた。

なにしろ、これから6年間の問題である。

うちの娘は、卒業してしまうから関係なくなるが、他の家庭では、これからも続く問題で、登校班の子どもたち全員が安全に登校できるために、当番の保護者が、毎朝、学校まで見送る事は難しいだろうという結論での結果だ。

泣かれた母親に話を終えて、ドアを閉めたら、保育園の先生と出会った。

この女の子の兄弟が保育園に通っているそうで、このお宅を訪ねてきたらしい。

その保育園の先生の話によると、母親もメンタルをやられていることが伝わったが、一年で終わってしまう世話役とした立場では、どうすることもできない。

朝の時間、出勤前の旦那が息子福山の面倒を見ていたので、自分だけでも代わりにという話でもないからだ。

そして、一年が終わり、世話役も次の班長さんのお母さんにうつった。

その後、その女の子兄弟が一年生に上がり、登校班の真ん中の列に、兄弟で手を繋ぎ並んで登校していた。

世話役のお母さんは、相当、大変な思いをしたようである。

世話役として、小学生だけで登校している登校班の全員の安全を第一に考えたが、その女の子の母親に対しては、冷たい対応となってしまった。

何が正解なのか、今でもわからないことを思い出した今日。

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