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親の心、子知らず

昨日は、あの大雨の中、2か月ぶりに実家に向かった。

緊急事態宣言が出ている割に、人出が多い緩みっぱなしの県民の中を歩き回るのは危険を感じていたので迷っていたのであるが、昨日の大雨で流石に人出は少ないであろうと実家に向かうことを決めたのである。

案の定、人出はそれほどでもなく、ホッとため息である。

実家に行くのであれば、ざるでも出前を取ろうと考えていたのであるが、昨日の雨の中、出前を頼むのはどうかと、いつもの握りとコンビニスイーツを購入し父親の元にたどり着いた。

父親は、あいも変わらず、ipadで、フォトショップを楽しんでいるようである。

実家に着いて早々、父親が封筒を差し出した。

iPad を購入したのをきっかけで、実家にネットを繋いだのであるが、そのキャンペーンで2万5千円分のQUOカードをいただいた。

父親はQUOカードを使わないと、全て譲ってくれるとのたまうので、じゃあお小遣いと言って、財布から、父親に1万円差し出した。

このコロナ禍、長期滞在は良くないと、おやつを一緒に食して、早々実家を後にしたのである。

で、息子福山と乗り換え主要駅で待ち合わせをした。

もれなく降って沸いたQUOカードで、本でも買ってあげようと思ったのである。

息子福山は、理系のくせに、文学青年であって、よく、本を借りたりしている。

ラインで息子福山に、読みたい本、春休みに勉強するための研究本買ってあげるから、よく考えておくようにと連絡をしてあったのであるが、

本屋を回れど、これぞという候補が上がらない。

息子福山は、アジフライよりも倹約家である。

買ってあげるからと、ぽいっと大人買いするような冒険はしないのである。

長らくあちらこちらを息子福山と二人、彷徨ったが、購入するに至らず、イライラは募る。

もうわかったと、5千円のQUOカードを息子福山に差し出し、「好きな時に買って」と渡すはめに。

その後、どこへ向かうのかと尋ねるとファッションビルに向かうという。

疲れた体で、テクテクと息子福山に着いていくと、ニトリにたどり着いた。

どうやら、自分の勉強椅子を見にきたらしい。

色々試して、「これでいいじゃん。」と言っても倹約家で慎重派の息子福山は妥協しない。

ニトリを出て、今度は、ブックオフに寄り、読書用の本を2冊買った。その間、息子福山は、アニメイトで本を物色したみたいである。

緊急事態宣言下8時で閉店らしく、蛍の光とともに、ファッションビルを後にした。

そして、今度は、駅近のスーパーをツカツカと進む息子福山。

5割引のぶりの柵をゲットし、ご満悦である。

降って沸いたQUOカードを息子福山への先行投資に使用しようと目論むも空振り、他人を出し抜こうとか、危機感ゼロ。

焦っているのは、アジフライだけであったという結末。

ああ、疲れた。


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