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2022年・新しい時間に潜む神秘とマジックに心の扉を開いていこう。

年末と年始にフィンドホーンのトランスフォーメーションゲームのチームがオンラインにて世界中の参加者を迎え、2021年を祝福と共に完了し、そして、ここから始まる2022年の旅に向け、その道標を見つけていく趣旨のオンラインのイベントが開催されました。

12月30日に年末のイベントについてはこちらに。

年始のイベントは21カ国から118名の参加者が集まり、一つの意図に意識を合わせ、いつものように4枚のカードを自らに照らし合わせて分かち合いながら、それぞれに落とし込んでいきました。とは言っても、その場で得られるのは確固たる気づきというよりはぼんやりとした輪郭のようなもの。日が経つにつれて、自分の中にこのプロセスが浸透してきました。それをもっと確かなものにするためにここでまとめたいと思います。

今回のプロセスの意図は:
We intend to open to the mystery and magic within and around us and deeply connect to what is calling our engagement and service in the coming year.
私たちは、自分たちの内的な世界、周りの世界に秘められた神秘とマジックに心を開き、来る新しい年に向けて湧き上がる、私たちが関わり、奉仕をしていくことに深く繋がります。

"calling"と言うのは日本語にするのはなかなか難しいといつも感じますが、「呼ばれている」ものと理解しています。戦略ではなく、正解でもなく、もちろん予定調和でもない。何か、ムズムズと内側でうごめいている「声」。私たち一人一人に与えられた「唯一無二」の存在である「自分」。その自分がこの地上で肉体を持ち、手足と思考、そして心を駆使しながら、この人生をいかに全うするのか、と言う問いを生きるために、この「呼び声」はいつでも、ポンっと背中を押してくれます。

と、言うは易し。いろんな声が内側から聞こえてくる中で、何が「呼び声」なのかを聞き分けるには、やっぱり練習も必要です。この練習をし続けている人たちがフィンドホーンに集まっているわけですが、このゲームはその練習と実践の場でもあります。

横道に逸れましたが、意図に戻りますと、ここで改めて、まだ何が起こるかも、用意されているかわからない2022年という時間に向けてハートを開き、その「呼び声」を聞くために今回のカードからのメッセージとエンジェルと対話していきます。

トランスフォーメーションゲームをこの世に生み出した4人の素晴らしきガイドの方々が誘導瞑想をリードし、集合的なフィールドにつながりながら、1枚ずつカードを引いていきます。その後、3人程度のバディグループに分かれ、それぞれの分かち合いをします。118名が同じカードのメッセージについて感じることをシェアするわけですが、それはあくまでも一人称で語られ、自分とそのカードのメッセージとの繋がりを築いていきます。

私はアメリカに住む女性とイギリスに住む女性との3名のグループでした。いつも、思うことだけれど、オンラインでもオンサイトでも、「アチューンメント(心合わせ)」を経た後の分かち合いは、ただ、偶然にそこで出会うということを超えた何かを感じます。それぞれの分かち合いが何かしら、お互いの「今」に響き、届いていく。今回もそんな繋がりを感じ合ったグループでした。それは、4時間だけつながり合うソウルファミリーとなります。

最初に引かれるのはキーインサイト(鍵となる洞察)のカード。意図に対して、そこに開いていくために何が鍵となるのか、ということ。1枚目のカードとそれに伴ってやってきた気づきのキーワード:

『いつも自分自身でいることは容易いことです。』
気づきのキーワード:無限のエネルギー・明るさ / 軽さ・運命

周りで何があろうとも、自分自身でいる。今のように、受け入れ難いことが暗黙で強要されるような時に、これはとても練習しがいのあるあり方ですが、そんな中だからこそ「私自身でいる」ことが可能性を広げてくれる鍵となるのでしょう。

しかし、その自分自身、私自身といった時の「自身」とは?
どうやってそれが「自身」であると知ることができるのか。
会の終わりにガイドのお一人、メアリーさんがおっしゃったことが印象的でした。

「・・・その「自分自身」もまた、成長しているエネルギーかもしれません。固定化された普遍的な「形」というよりは無限に変化し続けるエネルギーそのものと捉えたとしたら、あなたはどのように感じられますか?」

その時、私が見たものは呼吸しながら息づく光の玉のようなものでした。それは、私の目の前に輝いていると同時にその分身が自分の中にあるという印象。そして、この目の前の光の玉は、日々、私たちの経験によって成長しているという直感的な認識です。私たちがこの地上に生まれ落ち、肉体を持ってこの世界を生きる経験はそのまま、この光の玉の成長を支える栄養だと気づきました。

私たちはその源からエネルギーを享受しているだけでなく、私たちもまた目の前の光の玉に栄養を与え育てている。そして、再び、成長した光の球から栄養と知恵を受け取り、私たちは、人間として、今生きているこの人生を体験し、味わい尽くし、あらゆる感情や思考を通して「自分自身」を創造しているのだと。

「本当の自分」を見つける、ということもよく言われますが、見つけようとしているその「本当の自分」がこのように変化し続けているとしたら、いつまでも見つかりそうにありません。掴んだと思ったら、スルッと抜けていくウナギのようなもの。でも、見つけるのではなく、今の自分がその本当の自分を育てている、としたらどうでしょう? それは確実に存在感が増し、自分の中で輝きだすように私は感じます。それこそがキーワードにある「無限のエネルギー」そのもの。その光はまさに「Lightness - 明るく」、また「Destiney - 運命」が内包されている「私自身」なのだと。

そのように「私自身」を捉えると、比較して「足りない」ものはなく、常に体験を栄養にしながら、無限に湧き出す泉のように息づく存在だと思えます。

なんだか、とっても力強い気持ちになります。

この「鍵となる洞察」の後は、こうした気づきとつながり行動していく中で、後退させる心のパターンを見ていきます。セットバックカードと呼ばれるものを引きます。

今回のセットバックカードは:

『誰か(何か)によって、自己欺瞞のヴェールが剥がされ、あなたは自分自身とあなたの行動を正当化することで反応しました。』

そして、そのパターンを超えていくリソースとして迎えたのが

『私は素直に他者に対して感謝し信頼します。』
気づきのキーワード:傾聴、全体、共感

面白いことに、セットバックカードは前回の年末の時と同じカードが現れました。前回、このカードのメッセージについて、つながることができず、リソースカードのメッセージから紐解いていったのですが、今回、再びこのカードがやってきたことで、何か、このパターンには重要なメッセージがあると受け止めました。

「自己欺瞞のヴェールを剥がされ・・・」というパターンについて、
私の体験として、この2年間のコロナ禍に人間関係模様も変わってきました。そのプロセスには、お互いに痛いところをつつき合い、結果的に離れていく、というようなこともありました。また、コロナ禍事態が「恐れ」というのもが差し迫った時に、私たちが思わず反応している「生身の自分」との出会いの時間だったと思います。それは個人レベルでも、社会、あるいは人類という集合的なレベルにおいてもいえると思います。結局は「わからないものへの恐れ」が、自分の中で大きくなったときにこのパターンが発動するのでしょう。それは痛みを伴うものですが、最終的に自分に正直ならざるを得なかった結果だと思います。

前回のリソースカードは「あなたは誰かがセイフティーネットを外してもそのまま歩いてゆきました。ブラボー!」というメッセージで今回は「私は素直に他者に対して感謝し、信頼します。」というもの。

いずれも、明かに「信頼」が鍵であり、しっかりと自分の足で立っていることを承認し、全てに感謝していくことが「恐れ」に反応する自分を超えていく鍵ということでしょう。

私自身にとってこのカードは、これまで独立してから8年かけて築いてきた事業の柱がコロナ禍により停止せざるを得ない状況が続いていることを思い起こさせました。以前はこの事業がなくなったら私はどうなってしまうのだろう〜と恐れていたことが実際に起きたわけです。先の見通しもなく。

しかし、自ずと「今何ができるか」という問いかけを続けながら、私はその事業で何をこの世界に伝えたかったのか、では、そのエッセンスをどうしたらこの制限の中でできるのか、という問いに対する応えを、自分自身と世界の声に「傾聴」しながら、やれることをやってきました。

また、給付金や家族、そして周りの方々の協力も得て、事業として成り立っているかどうかは別として、今、こうして心身の健全が保たれ、やれることをやって、生かされているという現実がある。一日一日を確かに生きている私がいる。感謝という言葉以外にいうことはありません。

また、パンデミックという状況は世界中が同じ問題を抱えているということです。現在はそれに派生して、非常に目を覆いたくなるようなことが起きている地域や国々もあります。しかし、こんなにも世界の人たちと共通の問題を見つめ合い探究し、次の世界を創造している経験はなかったと思います。キーワードにある「全体」と「共感」が響いてきます。

自分一人がこの問題を抱えているのではない、一歩踏み出し、求めればそこに共感し合える人たちがいる。それが、今の世界なのだと思います。オンライン化が進んだことで、物理的距離を超えて同じような想いや感性を持つ人たち同士が結ばれて、支え合っているのが今の世の中だと思います。(このオンラインゲームがまさにその場です^^)

自分の内なる世界が外側に反映されます。悲惨な世界を見ている時は、自分の内に赴き、そして内側の痛みとその叫びに気づいて、その痛みを共有できる人たちを見つけて繋がっていくことが第一歩だと思います。自分一人で、自分や他者を責めていても痛みが深まるばかりですから。願わくば、その繋がりが他者を攻撃するコミュニティでないことを祈ります。私自身、うっかり、他者を攻撃し、自分が設定した現実をより鮮明に自分の内側に棲まわせてしまうことがあります。それがとても心地よく、達成感を感じることもあります。しかし、実際はその世界から抜けられずに、そこにいる「心地よさ」に身を委ねていることに気づかないまま誰かを攻撃し、自分も傷つけているということがあります。

自分の痛みに気づいたら、ただ「もういいね。」と、手放していくこと。排除するということでなく、その痛みに触れていた手をそっと離すだけでいいのです。それが自分の棲む世界を明るくしてくれることだと私は思います。

最後にこの全体のプロセスを共に歩んでくれるエンジェルが選ばれます。
いらっしゃったのは「Resilience ~ 回復する力・弾力性」
トランポリンで跳んでいるエンジェルが描かれています。

私はこのエンジェルと共に希望を受け取りました。私たちの中に宿う「蘇生力」。それは自然界の理でもあり、どんな大変な状況でも私たちの中には蘇生していく本能がある。その力を見つけてあげること。それが、ここから始まる2022年の旅を導いてくれる道標だと、私は受け取りました。

かくして、私の2022年の始まりは力強くしなやかな繋がりを自分自身と結びながら始まりました。このエネルギーがどんな形となって目の前に現れてくるのか、期待しながら今日一日を重ねてゆこうと思います。(ちなみに昨年の冬至に迎えた今年の私自身のエンジェルは「Expectancy〜期待すること」です。ちゃんとこうして先に伝えてくれていたのだなあ。。。)

みなさんにとっての2022年の神秘とマジックがベストなタイミングで開かれていきますように。心より祈りを込めて。



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