ベトナム民間人戦争被害損害賠償請求訴訟一審判決に関して

支援団体が発信した情報等によると、ベトナム戦争時に韓国軍によって行われたベトナム民間人殺害事件に関して、その生存者が韓国の裁判所で韓国政府を訴えた案件は、2023年2月7日、韓国一審裁判所が原告の訴えを認める判決を下したとのことです。

嘗て、韓国籍元日本軍「慰安婦」、女子勤労挺身隊隊員が日本政府を訴えた関釜裁判では、1998年に山口地裁下関支部が立法不作為により原告の内の元日本軍「慰安婦」の訴えを認めましたが、最終的には最高裁で原告の敗訴が確定しました。その後、韓国の裁判所で行われた類似案件では、判断が分かれる判決が出て、その内の一件は原告の勝訴が確定、もう一件はまだ係争中です。また、韓国の裁判所における徴用工裁判については、判決の執行に関して、関係者の間で最終的な調整が続いているようです。

戦後処理、戦後補償問題は、解決が大変難しいものだと思います。そうであるからこそ、平和が重要なのであり、日頃より平和のために尽力する必要があります。不幸にして発生してしまった負の歴史に対しては、国、地域、国籍等を問わず、各被害者が十分に救済されることを願っています。