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Peaceable Education #4 企業向け「親子ダイアローグ講座」始動!!

昨年プロジェクトを立ち上げた「親子ダイアローグ講座」が、この夏、企業向け講座として始動いたしました!!
子育て期は 仕事時間の制約があったり、イレギュラーなことが起きたり両立が難しく、焦りを感じ、将来のキャリアへの不安があるかもしれません。
しかしながら、大変な中にも大きな学びがあります。
世の中には自分がいくら頑張っても思い通りにいかないことがあることを思い知らされたり、人ってどんな時にやる気が出るのかがわかったり信じて待つことを学んだり、一度に様々なタスクをこなすマルチタスク力がついたり  等々
実は、自分が大きく成長できる時期でもあるのです。
 本講座は、そんな子育て真っ最中の社員の方に、「リフレクション(内省)」と「対話」の技術を学んで頂き、親子対話の大切さやその効果を実感して頂く内容になっています。

目次
 1. 親子ダイアローグ講座とは
 2. 思いがけない自分の子育て観への気づき
 3. 子どものリフレクション力を侮るなかれ
 4. 企業に導入することの効果


1. 親子ダイアローグ講座とは

「リフレクション」は自己を客観的かつ批判的に振り返る行為
「対話」は、自己を内省し、評価判断を保留にして、他者に共感する聴き方と話し方です。
これら2つの技術を「認知の4点セット」を使って学んで頂きます。
今回は、企業様において、2.5時間のオンライン講座プログラムにて実施しました。
2回実施したところ、
親子参加、親のみ参加合わせて、58名のご参加をいただきました。
つい私たち親は、自分の子どものことは自分が一番よく分かっていると思いがちですが、親と子は全くの別人格。
親のフィルターで子どもを見てしまうと理解できないことも多いです。
そんな時 自分の評価判断を外して話を聴く。 それが、親子ダイアローグの基本です。

2. 思いがけない自分の子育て観への気づき

子育てにおいて何を大切にしているかというのは、人それぞれですよね。
 日頃から意識している方もいれば、なんとなくは持っているけれども 言葉にしていない方もいらっしゃると思います。
 リフレクションして掘り下げていくと 自分の大切な価値観が見えてきます。
 そして「私は〇〇を大切にして子育てをしている」と一旦自覚しても、 リフレクションを進めていくうちに、また違った側面が見えてくることがあります。
 ご本人も思いがけない発見です!
 自分のことはわかっているようで、わかっていないことも多いのです。
 そして他の方の子育て観を聴くことも、とても学びになります。
 全く違った価値観もあるでしょうし、たとえ 同じ言葉を大切にしていても、その背景にある感情や経験は全く違ったり。
グループでの共有時間は、子育てを同じく頑張る仲間を身近に感じる時間でもあります。
日頃の業務中には話さない、深い話をすることができるのです。
価値観はいろいろあっていいと気づかされたり、なぜ大切に思うかは、その人の経験に基づいていることがわかります。

3. 子どものリフレクション力を侮るなかれ

この講座では、絵本の読み聞かせをし、皆さんに聴いてもらいます。
その後、親子参加の方には、親子対話をしていただきます。
同じ絵本を読んでも、印象に残ることは人それぞれ。
ここでも、その人の経験が大きく影響しています。
このリフレクションの力を実際に親子対話をしながら味わって頂きます。
「うちの子はきっと無理。何もしゃべらない」と思っていた方でも、認知の4点セットで質問を投げかけていくと
お子さんは、思いもよらない視点で話をしてくれます。(もちろん 質問の仕方には工夫が必要です!)
 いつも「絵本は嫌い」 と言っているお子さんでも、その背景を聴いていくと、「本人なりのしっかりとした理由があった」ことに気づくことができたお母さんもいらっしゃいます。
そんな思いを知らないままにして、「この子は絵本が嫌いなんだ」で済ますのは、親としてもとても残念ですよね。
子どもはリフレクションの達人です。
そして何より、子どももこんな風に、自分の思いや気持ちを受け取ってくれるママやパパの存在は、とても嬉しいはずです。
今回ご紹介したのは プログラムの一部ですが、認知の4点セットを活用したリフレクションと対話の技術は、お子さんの思いをや意見を引き出し、大切にしている価値観を知る機会を与えくれます。
日本の若者は 自己肯定感が低いと言われていますが、こうした対話を通して、自分の思いを評価判断されることなく、自由に語れる安心安全の場があるということは、やがて自己肯定感や自己効力感を高めることにつながっていきます。

4. 企業に導入することの効果

そしてこの親子ダイアローグの技術は、家庭だけではなく、職場でも活用できます。
 意見の違う上司や部下の話を評価判断を横に置いて、 認知の4点セットで聴いていくと、 相手がなぜその意見に至ったかを知ることができ、相手理解につながっていきます。

さらには、本講座を企業内に導入していただくことで、
●職場メンバーと、子育てについて不安や困りごとの共有・共感ができる場の提供
●孤立感を軽減し、社員のエンゲージメント向上の促進
等の効果が得られます。

来 月10月からも「公開型 企業向け親子ダイアローグ講座」も始まります。
是非、企業での導入を考えて頂けたら幸いです。


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