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石臼挽きオーガニックカンパーニュ

ピースガーデンで使っている小麦粉は、上富良野産「はるゆたか小麦」です。
病害虫に弱く、育てるのが大変なので「幻の小麦」とも言われているそう。
100%で使うと窯伸びはあまりせず、もっちりとした食感になります。
なので、ピースガーデンのハード系パンは、ハードと言いつつも、ちょっともっちり系なのです。

ずっと「はるゆたか小麦」でパンを焼いてきた訳ですが、
最近オーガニックと石臼挽きが気になりまして、そういうパンをお取り寄せして食べてみたり、調べてみたりして感じたのは、
栄養価の高い小麦丸ごと石臼で挽いた香りと、しっかり発酵した風味と消化のよさ、手間ひまかけて育てられた小麦の命を感じられるパンたち。

せっかくオーガニック小麦を生産している農家さん達がいる北海道でパン屋をやっているのだから、自分も一つでもそんなパンを作りたい!という想いで生まれたカンパーニュ。

白い小麦は使わず、小麦丸ごと全粒粉入り

この石臼挽きオーガニックカンパーニュには、
アグリシステムさん(十勝)のスムレラ
メノビレッジさん(長沼)のライ麦
中川農場さん(帯広)のスペルト小麦
を使用しています。

スムレラとライ麦は石臼で挽かれた物を購入しており、
スペルト小麦はピースガーデンで、手挽きの石臼でゆっくり挽いています。


なかなかの重量です。
昔は一家に一台あったとか。

石臼は上下合わせて50キロくらい。
玄麦を少しずつ投入して、ゆっくり挽く事で、摩擦熱が少なく香りの良い粉が出来ます。小麦全部を挽けて使えるので、真っ白な小麦粉よりも栄養価が高く、また、挽きたての新鮮な粉で酵母を起こすと発酵も早く、元氣なのが目に見えて感動しました。

気泡がギュンギュン!
氣持ち良いくらい伸びてます。

今までは白い粉の状態が当たり前だったんですが、
玄麦に触れて、自分で石臼でゴリゴリ挽いてみると、
このひとつひとつの粒が「小麦の命」なんだって、心から実感できて
愛しさと感謝で溢れました。

見過ごしがちなんだけど、1粒ずつが小麦の命なんだね。


農家さんが手間ひま掛けて育てたオーガニック小麦と、石臼挽きの美味しさを是非!
今までの「はるゆたか使用のまどろみカンパーニュ」とは、また一味違うパンチのある味わいをお楽しみ頂けましたら幸いです。


ちょっと平べったい焼き上がりになりますが
しっかり発酵してます◎

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