見出し画像

アラフィフおやじの夏、青春18きっぷ一人貧乏鉄道旅の振り返り(紙の時刻表で計画づくりの回)

今日は、ずっと書こうと思っていた、この夏に約40年越しで実現した、青春18きっぷを使った一人鉄道旅の話をしようと思います。

・青春18きっぷとは何か?
・なぜ50代のおやじが今更「青春18きっぷ」で一人旅をしたいと思ったのか?

については、以下の記事をご覧ください。

私は今年の8月下旬、次女と妻が相次いでコロナに感染したため、彼女たちの自宅療養期間が終了したタイミングで、一人鉄道旅を決行しました。

この旅の旅程を本格的に検討したのは、出発の3日前。
随分ギリギリのタイミングですが、その理由は、次女、妻が時間差でコロナに感染したため、私自身が濃厚接触者として自宅待機期間があったこと、そして、次女が自宅隔離期間の後半に妻が部屋から出られない状態になり、結局2週間以上も落ち着いて旅の計画を立てる暇などなかったからでした。

今回の旅程表を作る上で、私にはこだわりがありました。

それは、紙の時刻表を駆使して乗車する列車を決めていく。ということです。

紙の時刻表って?

皆さんは、紙の時刻表を見たことがありますか?
日常生活で見かけることがあるとすれば、JRのみどりの窓口で定期券を買う時に、購入申込書を書く台の上に、A4B5サイズ※で厚さ4~5cmほどの分厚い本のようなものが置いてあると思います。

※2022/10/30訂正:A4ではなく、B5サイズでした。失礼いたしました・・・

あれが紙の時刻表です。

紙の時刻表の中身はこんな感じ

最近は、皆さんスマホの乗り換え案内アプリで、出発駅と到着駅を入力すれば、どの列車に乗れば良いかが簡単に分かりますよね?

ですが、私は今回、あえてそれは使いませんでした。

というのも、私は子供の頃、この紙の時刻表を使って旅の計画を立てるのが趣味で、あの頃のワクワクした懐かしい記憶をもう一度味わってみたい。と考えたからです。

時刻表をめくり、朝最寄り駅を出発して乗れる列車を乗り継いで、何処まで行けるかを調べる。

現実にはお金が無くて乗ることができない、憧れの特急列車や急行列車も、時刻表と頭の中で空想の旅をすれば、日本全国どこまでだって行ける。

そんな世界に浸るのが堪らなくワクワクしたものです。

何度かは、空想に終わらず、実現した旅もあります。

このため、今回はあえて、書店に行ってこの時刻表を買ってきました。
自分で時刻表を買うなどというのは、かれこれ30年位やっていませんでした。

今回使用した時刻表

この紙の時刻表の良いところは、自分が乗ろうとしている列車以外にも、その前後の時間帯の列車が各駅に到着する時刻が一目で分かることです。

今回の旅は、結果8日間になりました

今回の鉄道旅、自分の中で決めた条件が1つありました。

青春18きっぷを使用して、可能な限り普通列車・快速列車だけを乗り継いで旅をする。

というものです。

この縛りを設けると、同時にもう一つの制約が持ち上がります。

それは、青春18きっぷ1セットが連続した日で使用できるのが5日間ということです。

つまり、

このきっぷ1セットを買う=自宅を出発してから5日間で帰宅しなければならない。

ということ。

このため、

当初は普通列車・快速列車を乗り継いで、4泊5日で行ける場所は何処だ

という視点で、自宅最寄り駅を始発で出発し、乗り継げる普通列車を調べていきました。

行先について、ざっくりとした方針は頭の中にありました。

それは、これまで自分が使用したことのない路線を経由して、行ったことのない地域へ向かう。というものです。

そこで選んだ仮のルートと目的地は・・・

中部地方の内陸⇒山陰地方⇒九州に向かう。

というものでした。

実は、私はまだ九州7県の内、福岡県以外行ったことが無いのです。

ところが、困ったことが分かりました。

いざ乗り継げる列車をどんどん列挙していくと、山陰地方で折り返して戻ってこないと5日では自宅に戻ってこれないことが判明したのです。

これは困った・・・。

私は山陰地方で行ったことがないのは山口県だけ。
ですが、わざわざ5日間もかけて、山口県1県だけに足を踏み入れたら、すぐにとんぼ返りして全て行ったことがある県を戻ってくるなんて、残念過ぎる。

これは、計画を見直すしかありません。

どう見直したのか?

青春18きっぷを2セット買うことにしました。
この切符の購入セット数には特に制約がないので、同じお客さんが2セット買っても問題ないのです。

これで、最長10日間までの旅を出来るようになりました。

5日間の縛りが取れたので、山陰地方から先の九州地域に上陸してから、7県全部を一筆書きに回る行程を組みました。

すると、何と言うことでしょう!
今度は逆に8日間で自宅まで戻ってこれることが分かりました。

それじゃ、九州のどこかの県で連泊するなり、一筆書き以外にどこか枝線にも寄り道すればいいじゃないか?

と思われるかもしれません。

しかし、そうもいかない事情がありました。

それは、旅行資金の問題です。

宿泊日数が多くなると、折角移動にかかる交通費が安くなったとしても、宿代と食費がどんどん嵩んでしまうのです。

ただでさえ、欠勤期間中で給料が減額され、お小遣いも0円になって財政難となっている私の懐具合で、宿代は結構な出費です。

貯金が全くない訳でもないですが、色々と使途が決まっているため、貯金全てをはたいて旅行に回すことは出来ません。

このため、10日間の有効期間を使い切らず、今回は8日分のみ使って、残り2日分は別の機会のために残しておくこととしました。

最終決定した旅程は27個の都府県を経由するルート

旅程が最終確定するまでに、夜の隙間時間を利用して丸二日(一日約3時間、計6時間)掛かりました。

時刻表を片手に、乗る列車選びを試行錯誤していると、あっという間に時間が過ぎていきます。

でも、

「あ~、この列車だと、この日の最終到着地がホテルのなさそうな小さな町になってしまう。」、

「この列車の次の列車まで、乗換時間が2分しかない。間に合うかなぁ?」

など、ハラハラ、ドキドキしながら頭の中で自分が旅をしている情景を妄想していると、時間を忘れます。

これが、自分が子供の頃、熱くなっていたことだったんだ!

昔経験したワクワク熱量を思い出しました。

そして、「あの頃から40年も経った今でも、我を忘れて時刻表で鉄道旅の計画を立てている自分って、つくづくこれが好きな人間なんだなぁ。

と、腑に落ちた気がしました。

最終的に落ち着いた旅程は、全27県を経由し、59本の列車を乗り継ぐ旅となりました。

【こんな順路です!】

千葉県⇒埼玉県⇒東京都⇒山梨県⇒長野県⇒岐阜県⇒愛知県⇒滋賀県⇒福井県⇒京都府⇒兵庫県⇒鳥取県⇒島根県⇒山口県⇒福岡県⇒佐賀県⇒長崎県⇒佐賀県⇒熊本県⇒鹿児島県⇒宮崎県⇒大分県⇒山口県⇒広島県⇒岡山県⇒兵庫県⇒大阪府⇒滋賀県⇒愛知県⇒静岡県⇒神奈川県⇒東京都⇒千葉県

さて、旅程表も完成したので、これから旅の話となりますが、ここまででもかなり長くなってしまったので、続きはまた今度お話します。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?