【旅】ちょっとだけベトナム(3)
ベトナム2日目はハノイ滞在の定番、
ハロン湾をクルーズしようというメニューが組まれていた。
ハノイからハロン湾のクルーズ船乗り場まで片道4時間かかるという。
これを長いと思うか、退屈と感じるか、
異国の風景を道中観覧できるではないかと喜ぶか。
ぼくは3番目。愛用の一眼レフをスタンバイして、バスに乗り込んだ。
さまざまな場面や人が車窓を流れていったが、
ふむ、と感じたのは、道端露店。
長時間運転のドライバーやライダーを癒す屋台型のマッサージ店、花、果物、散髪。ヘルメットや革靴を並べて展示販売している露店もある。
【写真/バスの車窓から撮影した道中の花市場と一家団欒バイク】
ときどきバイクが止まって、金品をやりとりしているから、
それなりに需要はあるのだろう。それで生計が成り立っているなら、
ちょうどいい商売だと思う。
途中、国営の施設でトイレ休憩と称した買い物タイムに突入させられた。
そこには身体障がい者の刺繍作品などが並べられていた。
ぼくはハナから買うつもりはなかったが、
なにがどのくらいの値段で売られているのかと好奇心がはあり、
HOW MUCH?と値札をチェックして回った。
それが意外と、というか、やっぱりというか、高いのである。
たとえば、インスタント・フォー2人前が8ドル。960円。
アイスクリーム1本3万ドン。164円。
あとで分かったことだが、ここで1箱13万5000ドンもするハスの実のお菓子が、ハロン湾のクルーズ船乗り場の売店では6万5000ドン、宿の近くのミニスーパーでは5万ドン。売り場によってこうも違うとは。
現地旅行会社に連れて行かれるショップや、
日本語を話すスタッフがいるショップは、堂々と高い値をつける。
現地の人々が利用するローカルショップに行く余裕がある人は、
もちろん、そうした方がいい。
さて、バスは順調にハロン湾に到着。JTBに引率された日本人団体客があちこちにいる。9月の連休の威力である。
ハロン湾は、石灰質の岩や島がにょきにょきとそそり立つ
奇妙な景観が広がる世界遺産の景勝地。ベトナム人の自慢のひとつだ。
ぼくたちが乗り込んだ№19の木造船は、
類似した木造船がぎっしり詰まった岸壁から、
ランチ付き3時間クルーズへゆるゆると出航した。
/(つづく)
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