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今年 (2022年の) の洋楽ベストテン

ということで、今年のベストテンをあげていこうと思います。
以前ちょろっと言ってましたが、昨今は本当に進んで新しいものを聴いていくというスタンスを取ってなかったのですが、このnoteを今年の2月ごろから始めまして、おいおい今年の記事もまとめるんだろうなぁ…と思い、今年は少しだけ積極的に聴きましたw

ということで、いつものようにノミネート作から。

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Angel Olsen 『Big Time』
THE BLACK KEYS 『Brothers』◎
BLOODYWOOD 『Rakshak』★ 
Florence and Machine 『Dance Fever』
Fontaines D.C. 『Skinty Fia』
Harry Styles 『Harry’s House』
H.E.A.T 『FORCE MAJEURE』
KASABIAN 『The Alchemist's Euphoria』☆
Liam Gallagher 『C'mon You Know』
Memphis May Fire 『Remade In Misery』
Mitski 『Laurel Hell』○
The 1975 『Being Funny In A Foreign Language』
OZZY OSBOURNE 『PATIENT NUMBER 9』○
Perfume Genesis 『Ugly Season』
Rammstein 『Zeit』▲
Sabaton 『The War To End All Wars』
SPOON 『Lucifer on the Sofa』△
Taylor Swift 『Midnights』
THE WEEKND 『Dawn FM』

なんでも聴こう…という姿勢は持ちつつ、数年ぶりに洋楽界を俯瞰したもんだから、ベテランに酔ってしまうのは仕方ないか…The 1975、カサビアン、オジーなんかは、かつての個人的年間チャートで1位にした存在で、同じく近年リストを作ってたら上位入賞組だろうTHE BLACK KEYSや、Taylor Swift、リアム弟あたりは安定感もあります。ただ、テイラー女史には、あいかわらず出自たるカントリーの趣味をもっと出してほしいとか思っちゃいますが、それはそれで古参の戯言…かもね。
よく知らない名前は、ローリングストーン誌やNME誌が騒いでたりしてたのでチェックした方々。Florence and Machineとか、Angel Olsen、メタルコアのMemphis May Fireあたりは結構な実力派の中堅組なんですね…うかつだったです。
なお、日本人のミツキ・ミヤワキ (Mitski)さんは、トップテンに入れたかったくらいの存在ですが、今後に期待しての個人的新人賞(といっても今作は6thですがw)です。
あと、インドメタルのBLOODYWOODも面白かったですね。

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ということで、選出いってみましょう。

10位:SUEDE『Autofiction』
いやー、これは完全に贔屓です。でも90年代もっとも好きだったバンドですよ。しかも2010年の再結成以降もっとも音に“ハリ”があるし、充実したアルバムなのは確か。時代性は全くないですが、これはもう好みの音としか言いようがありません。

9位:BIG THIEF『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』
いまのアメリカンインディーの王道的はこういうのでしょうかね。懐古的なのに普通に4AD的な儚さ美しさもあります。いろんなトップテンで上位入りまくりなのは、それに加えて圧倒的に曲が素晴らしいで、聴き手のノルタルジーを掻きたてます。

8位:BLACK COUNTRY, NEW ROAD『Ants from Up There』
非常に実験性が強いエクスペリメンタルな世界観ですが、個人的にはプログレ…それもカンタベリー系の影響が心地よかったです。いまどき、こういったフリーキーな大作主義の“音”が受け入れられているのが、ちょっと不思議に思えたりもします。

7位:SHARON VAN ETTEN『We've Been Going About This All Wrong』
底知れぬ安定感を持つ米シンガーソングライター5作目です。その佇まいや説得力に引き付けられますね。シネイド・オコナーとか、k.d.ラングの域に到達しそうな俊傑といっていいでしょう。暇があったら歌詞とかもちゃんと読みたいです。

6位:KULA SHAKER『1st Congregational Church Of Eternal Love And Free Hugs』
これは彼らのもっとも行き着いた先ではないでしょうか。ビートルズ風、プライマル風、T-REX風、ドノヴァン風…なんでもいいだけんど、現在、往年のサイケデリアをここまで表現できる存在がいるだろうかと驚愕します。ともかくも6年もかけた集大成的作品の手ごたえが凄く伝わってくるのは確かな力作です。

5位:ARCTIC MONKEYS『The Car』
異様に内向的です。つまり、アレックス・ターナーの古き良き時代の音楽への回帰志向が存分に発揮されています。ストリングス使いまくりの大袈裟なアレンジで、個人的には大好きな方向性で…なんというかモリッシールーファス・ウェインライトの世界に近づいてます。捻くれ者の美学ってか。

4位:Kendrick Lamar『Mr. Morale & the Big Steppers』
英語は堪能どころか苦手です。だからヒップホップの評価は難しいのですが、“言葉”の説得力のある方は、バックトラックも素晴らしいし、聴かせようという音楽的探究や表現方法も深いです。エミネムやカニエは言うに及びませんが、今作はそれ以上の説得力が感じられました。


で、ここまできて、今回はトップテンにうるさ型がないな…なんて思ってる方もいたかもですが、そんなわけないじゃないですか。

3位:SLIPKNOT『THE END, SO FAR』
1曲目がそこらの米インディーロックみたい、2曲目が往年のスラッシュっぽい導入で意表を突かれますが、先行で出た上記の曲がとても良いです。若干後半日和ってるという声もありますが、基本のエクストリーム感にあまり変化ないと思いました。意味深の最終曲タイトルもあり、活動停止も近いという話ですから、KNOTFEST JAPANに行っちゃおうかな~などと思う昨今です。

2位:Michael Head & THE RED ELASTIC BAND『Dear Scott』
いわゆるネオアコはオワコンなのかもしれないですが、英国人らしい感性で素直で美しいメロディをつぐむ人は不変なのです。いまだ元ペイル・ファウンテンズと紹介に付いてしまう彼ですが、この新譜はキャリアハイの売り上げだったそうで、素直にうれしい反面、今まで彼を見tけられなかったのか英国よ…と憤慨もしてしまうのでした。

1位:MEGADETH『THE SICK,THE DYING… AND THE DEAD!』
インテレクチュアル・スラッシュの雄にして、BIG 4の一角でもある彼ら、私のペンネームをみるまでもなく人生で最も影響を受けたバンドなのです。そして今作はキャリアハイと言われた前作をしのぐ傑作…個人的に1位はこれ以外ありませんでした。ジュニアの解雇は痛いですが、大佐にブレはなし。そもそも三点リーダー(…)がタイトルにあると基本的に万全なのです!

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…という感じでまとめました。
他の方の結果を見ると、メタル入れない方は絶対入れないし、うるさいの好きな方はそっちで占められるしで、どうしてバランス取れないんだろう…とか思ってしまいますが、それが“好み”というものでしょうね。私も懐古趣味的な部分ではわがままに選んでるわけですしね。

ちなみにアルバム以外の収穫としては、ポールウェラーの最新作たる
Suggs & Paul Weller「OOH DO U FINK U R」
と、メタリカの新曲
METALLICA「Lux Æterna」
が面白かったです。

なお、邦楽編もやりたいのですが、いかんせん今年は全然聴いていません。なので、先日発表されたMUSICA誌のランキングや、ミュージックマガジン、関ジャム等の結果をもって、何かしら適当に語れたら…と思っています。

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