夢からの返信を待つ

夢は
記憶の渦を映す
懐かしい君の笑顔
見たことのない
服を着て
聞いたことない
懐かしい思い出を話す

さあ行こう
どこへ?
待っていたよ
私も

幾重にもくるまれた
キャベツの葉芯のような
思い出の中心
事実と感情の絡まりと
忘れたいような気持ちが
繊細な葉脈のように
夢の中では
白くぼんやりと光って
視界の外に消える
あれはなんだっけ?
記憶の襞に消えた
大切なそれ
どうして忘れてしまったのかな

目覚めては
追いかける
記憶の中のそれ

ねぇ、
何だった?
私の中の
大切なそれ
まどろみに
夢の中を辿り
夢からの返信を待つ




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