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2019年11月の報告

初めましてのひとも、そうじゃないひとも、このページを開いていただきありがとうございます。
シンガーソングライター、ドラマー、役者の水野谷みきです。

いろんなひとに私についてのご報告と、今後の話をしたいなと思って、文字を打っています。
(堅苦しい文面にしたくないからここから語尾は適当でいきます)

まず、私のライヴとかの活動を待ち遠しく楽しみにしてくれてるひと、ほんとにありがとう。様子を見にスズナリ横丁のバーに遊びにきてくれたり、たまにあるライヴを念入りにチェックして時間を作って見に来てくれたり、ツイッターのリプライで様子を伺ってくれたり、動画や文章をあげたら喜んでくれたり、私が思っている以上に愛されてるんだなあって、ときどきはっと気付くよ。

2月に活動を少しお休みしますって宣言して、それからなかなか思うように活動ができなくなってしまい、私の中での「やりたい」が「やれない」「しんどい」に負けてしまって、悔しい思いをたくさんしてきています。

バーに遊びにきてくれた人たちには少し話をしていることなのだけど、公に言っていなかったし、自分の中でもう言ってもいいかってなったので話します。


私は音楽を続けていくため、生きることを続けていくためにアルバイトをしていたんだけど、嫌がらせをたくさんされ(世間ではパワハラという)、2月に身体を壊してしまいました。一緒に働く先輩のひとりから態度や言動で働き始めた頃から差別を受けていて、助けてくれる人もたくさんいたんだけど、スタッフの異動に伴う環境の変化など、私にとってよくないことがタイミング悪く重なり、限界突破してしまったみたいです。

出勤するのがこわくて眠れずに朝になってしまったり、頭痛と腹痛と吐き気がおこって家から出られなくなったり電車を途中下車してしまったり。それで合わせて1ヶ月くらい仕事を休ませてもらった(最終的には行けなくなって退職しました)。
仕事に行かない時間でも、些細なことでも綺麗だなとか、楽しいなとか面白そうだなとか切ないなとかに動いていた今までの自分の感受性が岩みたいに動かなくなって、身体が限界にならないと眠れなかったり、眠っても2時間くらいで目を覚ましてしまったりした。家で突然悲しくなって泣いてしまったり、一日中布団の中から出られないで食事もしないで過ごしたりした。何事にも意欲が湧かなくて、人に流されるように過ごしてて、本気でどうにでもなれって思っていた。
その期間に友達に会って楽しいことをしていても、脳みそとか心臓とかの疲れがとれなくて、笑ったり話したりしていたけど本当は心から笑ったりできてなかったんじゃないかなって振り返る。

嫌がらせを受けていると、自分が全部悪いんだなって思うことがずっと増える。私はその仕事が好きだったから、もっとみんなと同じように働けたらいいなと思って、2〜3年前から疑っていた発達障害(正式にADHDと診断されました)の症状を少しでも軽減して先輩からの標的から逃れようと薬の服用を始めてみたりしました。でも良くなる兆しが見えないまま身体の方が先にリタイアしちゃった。

仕事に行けなくなると、お金が稼げなくなって、バーのお客さんとかオーナーとか、バンドメンバーとかの周りの人が単発で仕事をくれたりして、どうにかして生きていた。でも前に働いていた時と比べると体力が落ちてて疲れがすごいし、仕事が終わって家に帰ると布団にくるまって、眠れない瞼を閉じながら頭の中を嫌なことが繰り返し再生されることは変わらなくて、どんどん汚くなっていく部屋に何も手をつけられなくて、私みたいだなって考えて過ごしていた。

本格的に体力が戻って少しずつ意欲的に動けるようになったのは5月くらい。でも仕事をしないでいた時間の金銭的なツケがまわってきて、それでヒイヒイ言いながらいまその日暮らししてる感じです。

そんな感じで、自分の活動に支障出まくりでした。バンド活動とか演劇の活動は周りの人たちが動いてくれるからどうにかなっていた部分もあったけど、排気口の4月の「群れたち」公演は稽古に行くのも演技をするのも正直きつかったなって、振り返ってみて思う。

いまの私は割と元気だと思います。その頃と比べてずっと働けるようになったし、お腹が痛くなったり頭痛がしたりも減った。たまに眠れない日があるけど、無理やり過ごせば何だかんだ3日くらいでリセットされることも少しずつわかってきて、ようやく自分のいろんなことと向き合える余裕が出てきた感じがします。


それでいま、私はこれからどうしようかなって少しずつ考え直せるようになって、やっぱり私はうたを歌ったり、文章を書いたり、ドラムを叩いたり、演劇をやったりするのが好きで、これからも続けていけたらいいなって思いました。だけど、こういうことって続けることがとても難しかったりして。お金がないとCDは発売できないし(いま収録済みの音源がある状態なのに)、時間がないと演劇はやれないし、ドラムも練習できないし文章も書けない。だから私はこれから、ずっと続けてきたアルバイトのお金を生活費にして生きるのを、徐々にやめて腹をくくらなきゃいけないなあって考えました。

高校生の頃から漠然と「自分の作るもので飯が食いたい」と思っていた。いろんな経験をさせてもらって大人になっていくにつれて、私ができることがわかってきて、それがどこかに需要があるだろうと確信している(こんなにきっぱり言っちゃうのも照れちゃうけどほんとにそう思ってるんだよ)。その需要を私の供給で埋めていって、その対価でご飯を食べていけるようになりたいって思っています。
そのためにはまず、自分が知られること、自分の具体的なスキルや経験値や履歴を増やしていくことが大事だなと思って、新しいことももちろんやりたいけど、いまできることを無理しない程度に一生懸命やっていくことが大事だなって思いました。

だからこれから、ちょっと行動は遅いかもしれないんだけど、ライブを昔みたいな頻度でやったり、曲も前みたいに作れるように、前以上にたくさん作れるように作詞作曲のリハビリして、文章もいっぱい書いてっていうことをしていきたいと思います。
まだまだ体調に波があるときもあるし、私のことだから立ち止まることがあったり、苦手なことに手をつけるのが遅かったり、なかなか思うようにやれないこともたくさんあるけど、そういうところもひっくるめて、これからも見守っていってほしいなって思うし、いろんな形で応援してくれる人がこれからも居てくれたらすごく嬉しい。
私ができることは私ではなく見てくれてるみんなが一番よく知ってると思うから、たくさんたくさん教えて欲しい。よろしくね。


それから、同じように辛い経験をした人たちの心が少しでも軽くなるように、話したい人が話してくれるようになったらいいなって思っています。嫌がらせとかいじめって、自己肯定感の低めな人間は自分が悪いと思い込んで誰にも話せずに溜めてしまう部分があると思うんだけど、だいたいそんなことはないと思うから、辞める勇気とか立ち向かう勇気がなくてもいいけど、誰かに話をする勇気はせめて持ってほしい。もちろん私じゃなくてもいいけど、どうでもいいから聞いてほしいみたいな感じだったら、私でもいいよって思う。こうしなさいとかは言えないけど、聞くことならできる。

あとADHDという発達障害は、周りの人や環境が合っていれば通院とか服薬とかしないで過ごせます。その人の個性になっているパターンもいっぱいある。でも、病院に通ったりする人たちは、個性という言葉でおさまらない状況にまで生活に支障が出たりしんどい思いをしているから、通院という決断をして障害の診断がくだっているんだってことを少しわかってくれたらいいなと思います。「全然病院行かなくても平気そうじゃん!」って言われることもあるんだけど、困ることを本気で改善したくて最後の手段として病院に通うの。これからもおっちょこちょいなところがあって、これが得意でこれが苦手な水野谷さん、くらいの感じで認識してくれたらいいな。

そんな感じです。私は何も諦めてないよ。待たせてごめん。

これから寒くなって、身体も風邪を引きやすくなるけど、時期関係なしに心も風邪を引きます。そういうときはみんなゆっくり休むんだよ。私から言えるのはそういうことです。これからもよろしくお願いします。

2019年11月15日 水野谷みき

サポートしていただけると一人の部屋で声出して喜びます。主に音楽活動費として使います。もしかしたらカツカツだったら生活に使うかもですが頑張ります。