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LEONE #49 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第11話 2/3


「そ、そんな言葉で責任から逃げようとするなんて……!」

コープランドは床に崩れるように座り込んでしまった。彼は先ほど、外から聞こえてきた爆発音が意味することをすでに理解していた。

それは災いを意味した。この都市全体を火の海にさせてしまうかもわからない、とてつもない災難。

「こちらとしても大変残念だと思っています。今後被害状況を教えていただいたら、金銭的な補償は十分に……」

「そんな問題ではないんですよ!」

彼は凄まじい声で泣き叫んだ。

「ここ賞金稼ぎの惑星です! あなたのその頼みのせいで、いま何百人もの懸賞金の狩人が町を闊歩しているんですよ! ここにあの人が来たら、り、り、流血劇が繰り広げてしまいますよ!」

「…………Mr.コープランド」

コープランドの名を読んだ後、受話器の向こうの相手はしばらくためらうように沈黙していた。

コープランドは、お願いだからその沈黙の中で、相手に何か特別な解決策を思い出すことを祈った。

今の彼に、またこの『ペイV』に必要なものは事後処理策ではなかった。すぐに襲われた災いを、あの外の爆発音の原因を防ぐ方法だった。

やがて受話器の向こうの相手が沈黙を破った。

「…………今さっき、爆発音を聞いたようですが」

「そう! だから!」

「彼は始めてしまいましたね。 それでは止められません」

受話器を取ったコープランドの手から力が消えてしまった。

その手が下に落ちた。

コープランドは、ぼんやりとした表情で窓の外を、だったの数秒前から聞こえてきた、いろんな爆発音が続いている窓の外を眺めた。

受話器の向こうの相手は、そのようなコープランドの様子を知らずに、だから一人で言葉を続けていた。

「よく聞きなさい、Mr.コープランド。今は彼一人だけ先に来たようですが、三十分以内に『ホワイトスカル』もそこに到着するはずです。決して外に出て行ってはなりません。家の中で絶対に動か……」

ピッ。

コープランドは、ボタンを押して通話を切ってしまった。

彼は知っていた。家の中に隠れていることで、今はあの外の騒ぎを回避できるかもしれない。しかし、彼が最終的に代価を払うことになるのは明らかだった。

ここは、カウボーイの惑星であり、カウボーイの戒律は法よりも上にあった。


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著者プロフィール チャン(CHYANG)。1990年、韓国、ソウル生まれ。大学在学中にこの作品を執筆。韓国ネット小説界で話題になる。
「公演、展示、フォーラムなど…忙しい人生を送りながら、暇を見つけて書いたのが『LEONE 〜どうか、レオネとお呼びください〜』です。私好みの想像の世界がこの中に込められています。読んでいただける皆様にも、どうか楽しい旅の時間にできたら嬉しいです。ありがとうございます」

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