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発達障害を生きやすさに変えるために心がけていること、昨今新型コロナウイルスの苦悩に対して~世界自閉症啓発デーを迎えるにあたって

以前の記事では、自分が抱えている「発達障害」について自己紹介も兼ねたものをいろいろ書きました。
自閉症スペクトラム アスペルガータイプと、

難読症(学習障害の一形態)です。

 つまり、「ダブル発達障害」といわれるようなものです。そのほかに「AD/HD(注意欠如・多動症)」というものもありますが、私自身かつてその疑いがあったものが一般的な診断基準を満たしておらず、「特徴はある」としてもAD/HDという発達障害そのものではない、という診断ということで、しかも「逆ADHD」のような感じの特徴があることさえ言われているくらいです。
 こんな私ですが、生きづらさの中に生きやすさを求めるために色々心がけていることがあります。

冗談嫌い、空気が読めない特徴の克服

 この特徴は、今でもそれが周りとの争いやいさかいを生んでしまうような特徴だと改めて感じたものです。私はほとんどそれが原因で学校内や社会内でトラブルを起こしていたものです。空気が読めないということは今でも自覚していますが、昔は本当にそれが酷かったんじゃないか、と顧みています。これを克服する材料は、まぎれもなく「コメディなどの演劇や舞台」「絵本」でした。成長段階で色んな絵本に触れていくことにより、言葉の裏を解釈することに役立ったり、物語のいきさつや雰囲気を広く読んだりすることで心の余裕を作る材料になったりしました。「漫画」「アニメ」も然りで、今もこれは大変役立っています。ただしいずれも、作品の一部だけ見て狭い解釈をすることは逆効果で、その失敗は狭い視点だけで見て外の世界が真っ暗になってしまったような感覚に陥ったことです。多種多様な視点で、芸術作品を鑑賞していくことは空気が読めない問題を解決したり、人間の個性を尊重することの大切さを知ることにより、争いをよばない一石二鳥の方法だとわかりました。

特定のものが怖い、嫌いなことに対する社会との付き合い方

 私は、このことについて「ここに生きる社会の選択肢を減らしてはいけない」ということを心がけています。私は動物関係のものにすごく神経的に受け付けないほど嫌いな性質があります。自分が分かっている原因は動物に対する幼少時のトラウマが一つありますが、そのほかの原因はわからなくても心理的拒絶反応を起こしているそうです。
 かつて、恐怖症に相当するものの怖いものを克服しようとする試みもありましたが、中にはかえって体調を悪くしてしまうものもあり逆効果だったものもありました。
 色んな人がいて多種多様ということを考えると、「色んな生き方」ということを踏まえて自分に合わないものは単に近づかない・付き合わないことが一番だと考えています。
 最近では、志村けんさんが急逝されたときに、彼が司会進行を務める番組で動物がかかわっていた番組に関する知らせや報道にはほとんど無関心を貫きました。それでよかったんです。でも志村さんは色んなタブーに立ち向かっていて表現の幅を広げた生きやすさを与えてくれるなど非常に偉業を残してくれたから彼の冠番組に対して一切触れないことについてそれで外から攻められるのではないか、という葛藤もありました。
 発達障害の中にも居場所を求める人が沢山いるし種類も豊富にあるのだから、居場所に対して嫌悪や拒絶反応を起こす可能性があることは承知しています。だからこそ居場所が攻撃されることによる生きづらさを生まないようなことを考えると、嫌いなものに対して攻撃しない、排除しない、否定しない。その三ない運動を自ら心がけることが一番だと考えました。

得意なものはとことん生かそう

 私が就職活動をした時のエピソードについて語りたいと思います。実は私は雇用がかかわる就職活動に5回失敗しており、いずれも内定されなかった・活動中に病気の二次症状が悪化したという理由でした。社会不安障害というものが発達障害の二次症状としてあり、それを解消するためになるべく対面で交じり合わないような技術関係・音楽関係・インターネット関係をの高ステータスを生かせるようなフリーランス傾向で可能なもの選ぶことに決め、そのなかでも非常にこだわりが強い「先天性のヲタク」であることを自覚していることより、そのこだわりをうまくいかせた職種を天職として生きていくことを決めました。

昨今のCOVID19に対する苦悩に対して

私は現在フリーランスですが、これは性質上経済的な影響を受けやすく、昨今のCOVID19;新型コロナウィルス関係では業種によって収入減がひどかったものもあり、私が今やっているようなネット関係中心であるものと関係ないものに打撃を与える傾向が高かったような雰囲気を感じました。
 発達障害当事者の中には、劇団員や音楽家、演奏家、芸術家など高ステータスを生かせるところの居場所が「三密化」してしまい居場所がなくなってしまったというケースもあります。
 こういう覚悟を決めていてもなかなか立ち直るのには苦難する面があります。その最後の手段として、障害基礎年金や障害厚生年金、手当金を申請するというものがあります。私はその方法で何とか凌ぐことができていますが申請していなかった人たちに対して不利にさせてしまったという感覚が付きまといます。

(日本年金機構:障害基礎年金・障害厚生年金について)
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html

 私はそういう有事があったときのことを見切った理由で申請をしてその申請を通過できたので何とか助かれたという感じで、その点では本当に不幸中の幸いでした。
 COVID19は、ただでさえ「定型で健全である発達者」でさえ障害をもたらすものだからこういう点で問題が浮き彫りになってしまった事柄だと思います。

(参考:COVID19の影響による助成金について)
https://hojyokin-portal.jp/columns/koyoutyousei-corona

 こういう時は本当に、生きづらさを抱えることがあることはみんな一緒のように感じています。だからこそ、いろんな個性の多さ・発達の多さ、そして生き方の多様を再び考えていく時間に切り替えて皆さんと一緒に事態を乗り越えていこうと思います。

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