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自転車63.61km完走! 私の「障害者チャレンジ」

Instagram リアルタイムストーリーズ

日時 2020/08/25 12:30〜22:43

Mental Health Matter〜自転車長距離チャレンジに踏み切ったワケ

 まず、私は、「発達障害」と「神経障害」の二つがある。これらの障害は、夏の終わりにあるあの番組に対して蚊帳の外にされたり努力を否定されるというイメージが強い。そこで、ここから生まれる自己喪失感や存在感が薄れていく現象が毎年あったため、ここは思い切って自分から「身体を張ってしまおう」ということで挑戦に踏み切った。
 というのも、この挑戦は以前ホーキング青山さんが著した「考える障害者」という本の中にある「感動ポルノ」について述べた一節にすごく共感していて「感動するな」だとすごく違和感があるしもはやそれだと「自分が生きていた存在ってどこいってしまったんだろう…」という虚無感に襲われてしまう危険がある。努力を否定されてきたような人生から、殻に閉じこもっていたようなしがらみから解放するために、いろんなところに出て色んなもの・景色と触れ合おうという目的もある。
 そこで、「根拠がある感動」を届けてみようか、と思って「私は生きている、生きているんだ、生きることができるんだ」ということを身をもってつたえてやろうかと思って、あのテレビに見向きもされないならInstagramでリアルタイムストーリーズで流そうと決め、アピールしたのだ。
だから、「感動ポルノ」タグは同意があるものもあるからあえて付けた。

なぜ「自転車」なのか

 まず、私が抱えているものは「自動車免許の欠格」であるから、自動車に乗れない(公共交通機関を使わなければいけない)ので遠出は自転車でもしてみたいという意味がある。そして、自転車は足で漕ぐので感覚としてはマラソンを緩くしたような運動にもなっているから、という理由もある。

さあ、走るぞ!

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自転車長距離走破『「チャリ」的』チャレンジ
R24(にじゅうよんきん)テレビ
~精神・神経障害だって世界を救いたいし努力を認めてほしいんだ~

 コースは、自分の体調に合わせ医師の診断も仰いで休憩が充分にできること、密を充分に避けられるコースであること、無理をしなくてもいいコースを組んだ。
 宮城県石巻から出発し、大崎市を経由し松島まで行き、そこからまた石巻に戻っていくというコースにした。松島まで行った後は、一度行きたかった「震災復興へのシンボル」がある野蒜駅方面へ寄りそこからまた石巻県庁へと行く、という方向にした。自転車のメーターをつけているので、これによりおおむね正確な距離を測ることができる。結果、なんとゴール時の目盛りは「63.61km」というフルマラソンの1.5倍という距離に近い距離であることがわかった。

石巻蛇田~美里町~大崎市鹿島台(宮城県県道16~国道346) Start~17km地点

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 スタート地点は石巻の蛇田IC。近くにイオンモールがあり、そこから県道16号線を走っていき国道346号線との交差点までこいでいった。民家に囲まれた石巻蛇田から石巻特別支援学校への道を走っていく。いきなり、「珍信号機」をみつけた。その信号機は中央に横型信号機と歩行者用信号機が正方形に合体しているような箱型信号機である。歩車集約懸垂灯信号機という名前らしい。
CHECK POINT 石巻特別支援学校
 石巻特別支援学校を通り過ぎたら、田圃や古屋に囲まれた道でステレオタイプな都会っぽさから抜け広い道を進んでいった。すごく空気がきれいで快適な走りができた。
 県道204号線との交差点を越えたら、突然山道になり木に囲まれた道になった。そこから登り下り坂もあり上り坂は自転車を降りて徒歩で登る。6km以上走った後だが、自転車でも自分が思った以上堪えたものがあった。
 坂を下ったら、山道と自然に囲まれた家屋たちを抜けて田圃を横切る道が続く。その道はかなりまっすぐなところが続き、成瀬川大橋が見えてきた。
CHECK POINT 木間塚大橋(セブンイレブン 美里町二郷店)
ここで休憩と栄養補給。
成瀬川を横切り、美里町から大崎市への境を通る大橋。走った日は晴天だったが、令和元年の豪雨が原因なのか、川の形を市のホームページを見て比べたら少々変わっていたように見えた。しかしここから見る景色は絶景だった。
大崎市に入ると道が広くなり、「国道346号線」を目安にする看板が見えてきた。まず到達したいところはここなので、県道16号をひたすら走った。

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CHECK POINT 大崎市鹿島台 イオンタウン鹿島台 17km走破
 2回目の休憩と栄養補給+体調の自覚。ここにはツルハドラッグがあり、ツルハで持病の神経関係で血圧に異常がないかというのを知るため血圧をはかる。血圧は117の73。チェックした理由は、持病の中に自律神経の機能不全があるため、急な低血圧と立ち眩みが起こることがある。しかし、自分でその感覚があるかは鈍感なことが多い。それの前兆があるか知るためにツルハで血圧を測った。

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大崎市鹿島台駅~松島町~松島北IC (国道346号線)

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CHECK POINT 鹿島台駅→東北本線上架橋 24km走破

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リボン状な経路を組んでいるのは、鹿島台駅というポイントを通るためという目的のみである。そこから今度は国道346号線へと合流。
一度、鹿島台バイパスから東北本線をながめてから、下の道(佐沼街道;国道346)へと戻りそこを走っていく。なんと、そのような距離の調整方法をやってみたら目盛りが「24km」! 例の番組を思い出しそうですが、そこは感情を抑えて…
CHECK POINT 吉田川(松島町)
吉田川は、令和元年豪雨で氾濫した川である。そこを通ったわけですが、川沿いの道から川を眺めると、川の真ん中に生えていた木が横に生えており令和元年豪雨の威力がよくわかるような形相をみせていた。そして、ブロック塀に豪雨であったような濁流の水位の跡があるなど、豪雨被害が形に出ていたことがわかった。

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CHECK POINT  明治潜穴公園
自然に囲まれて何もないような道を突っ切り、水分+栄養補給と休憩をとる。トイレもあるため、休憩場所としてはすごく最適な場所だった。
この公園は、自然に囲まれてすごくきれいな空気を吸うことができる。

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CHECK POINT 松島北IC
とうとうやってきたあの地点。国道346号線を自転車で走るのは、上り下り坂が多くなおかつドライブインや休憩できる場所も少ないため、自転車で走る前には事前に場所を調べておくことが必要です。国道346号線と国道45号線との交差点が見えたところでまた一つの達成感を味わった。

「ついにここまできたんだ…」と。

松島北IC~野蒜駅 (国道45号線~奥松島 42.195km走破!)

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ここからは、国道45号線を東松島方面へと走る。

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CHECK POINT 鳴瀬奥松島IC : 37km地点~
 ここは、吉田川と成瀬川が一度に臨めるポイントでもあります。
そこを通ったときはもう夕方で、夏の蒸し暑さも少々抜けて、そこを通り過ぎた後に丁度目盛りが40.00kmを指しており、ひぐらしの鳴き声に祝福されているかのような気分になった。東松島大橋を後にして、さらに国道45号を走る。次は野蒜を経由するために浅井へ向かう一般道への分岐地点から野蒜駅へと進んでいく。

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CHECK POINT 野蒜駅 42.195km走破(野蒜駅地点はおよそ45km)

時はもう午後7時。
 野蒜駅は、東日本大震災の被害が甚大だったところとして挙げられるが、現在は波に飲まれた奥松島にあったところの家屋などといっしょに駅ごとほぼ高台のほうへ移り市民センターと住宅街があり災害避難に備えた再興計画が進んでいることを目の当たりにすることができた。
 その高台へは自らの足で登っていった。

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野蒜駅~旧野蒜駅~石巻駅(野蒜駅~県道27号線~県道60号線~国道45号線~国道398号線~Goal!!)

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CHECK POINT 旧野蒜駅
新野蒜駅から旧野蒜駅へと下るために、高台から自転車を押して下って行った。まだ工事中のところも多いため、自転車ではなく自らの足で進んだところも多かった。旧野蒜駅のある県道27号線にさしかかると、まだ震災による傷跡が深く残っていたことが分かった。生えていた木が疎らに乱れている。
 そこから旧野蒜駅へ走り、震災が起きた時の形のままの路線が残されていたのを見てきた。
 もう日は暮れていて暗かったのだが、東名運河沿いを見てみるとまだ傷跡がのこったままだということが目に見えた。

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CHECK POINT 成瀬大橋 50km走破!
 東名運河沿いから野蒜街道へ進み、仙石線も合流する国道45号線に再び合流。この道は優しいことに、自転車の通り道を車道に示している。ここでついに50kmを走り切ったことが分かった。ここからどんどん石巻駅に向かって走っていく。このルートは適切なところで休憩や栄養補給ができるので、栄養補給と休憩も兼ねながらゴールの石巻駅前まで突っ走っていった。

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ついにゴール!

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ゴールは石巻駅前。目盛りは63.61km。これは、フルマラソンの1.5倍の距離である。自分の足ではなく車輪がほとんどだったけど、この挑戦をして、自分の自己評価を高めることの大切さと自己肯定感を高めることの大切さを学んだ。
 このマラソンを走った後は、バンドで共演したメンバーやSNSを通じたフォロワーさんから労いや感心・感動の声がかかる。
 あの番組には蚊帳の外にされた障害でも、自らチャレンジしてそれを発信していくというのはすごく意義のあることだと思った。

本当に、この挑戦を自らやってよかったんだ!
TV番組に「やらされる」より自ら発信したほうがいいんだと示すことができたんだ!

私のInstagramでは、様々な軽いチャレンジやフォトも載せています;
https://www.instagram.com/yingfeiyijobz_3939_180/





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