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北極星信仰の妙見山を訪問

6月2日、夜行バスで京都に朝6時過ぎに到着。すぐに短パンに履き替え、ランニングを開始した。

目的地は、能勢妙見山。「北極星信仰の世界的聖地」であり、パクチー銀行のロゴを作る際にインスピレーションを受けた場所でもある。詳しくは以下の記事を参照。

僕にとっては初めての「巡礼」だから、そこに至るルートが重要だった。山を越えて行ってみたいなと思い、自分の母の出身地である亀岡あたりから走るつもりでいた。が、高速バスを降りて急に考えが変わった。自分が大学時代を過ごした、何度も旅の起点とした京都駅からスタートした方が良いのではないかと。

走る距離は22kmの予定だったが、倍の44kmとなる。近年は「50kmまでは徒歩圏内」と言っているのでまぁその範囲内ではあるが、少々強がりで言っているところもあるので(笑)、30km以上行く時は覚悟がいる。でもその心変わりはバスを降りてから近くのトイレに入るまでに起こった。

東寺の南側と羅城門跡を通って向日市に入った。大学に入ってまだほとんど知り合いがいないときに、地理同好会のエクスカーションの集合場所だった東向日駅を通ることになった。懐かしい。たしか、長岡京の跡を訪ねるというテーマだったが、それよりも先輩方が大学生活の楽しみを教えてくれたのが印象的だった。ちょっと変わったことをして「変人」であるべきというのが、秦野の田舎で育った僕には面白い価値観だった。自分のオリジナリティを発揮すべきという今に至るまでの新年は、こういう出会いから育っていったのだと思う。

喜峯寺まで4kmの看板を見かけてから深く自然に入り込んだ。ここからの道はハイキングに最適。かなり坂を上がることにはなるけれど。途中、三鈷寺に立ち寄った。気まぐれで階段を登ったのだが、良い景色が拝めた。そして、これを書きながら調べて知ったのだが、ここの住職はトレイルランナーらしい。喜峯寺の日本一の松を見学しようと思ったが、まだ開山時間になっていなかった。

その先は、本当に素晴らしい道。林を駆け下り、棚田を見て、道を間違えたりしながらひたすら進んだ。美しい巡礼路だ。また行きたいと思う。季節ごとに違った美しさがありそうだから、時期をずらして毎年行ってみようか。

妙見山は660mの山だった。兵庫県と大阪府の境目付近にある。京都→大阪→兵庫と3県の山を走ったことになる。さすがに、京都側から歩いて来ている人はいなかった。新滝道コースで下山したら、ハイカー数組に出会った。

妙見山に到着した時点で46km。ゴールの妙見口までで50km。累積標高約1800mだった。妙見口の駅前に「かめたに本店」というお店があり、そこで猪肉を食べた。この辺りも獣害が多いらしく、周辺のコミュニティづくりとともに特徴ある食事を提供している(ただし、食肉処理施設が近くにはないので、猪は丹羽から取り寄せているとのこと)。今回、一人だったので、猪ソーセージと猪の卵とじ丼しか食べなかったが、次は牡丹鍋を食べたい。

誰か50km一緒に行きたい人いますかね!




パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。