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「魅惑の心理」マガジンvol.30(SNS時代の「自分らしさの作り方」)

SNSがコミュニケーションの主流になってきた今の時代、私たちのコミュニケーションは様変わりしました。人間は元々、長年顔を付き合わしてコミュニケーションを取ってきましたが、それが電話になり、メールになりました。言葉以外に様々な情報があり、相手の反応をうかがいながら話をしていたのに、それが声の情報だけになり、今は相手の反応に関係なくメッセージをやりとりするようになりました。相手がどう考えるか考えなくて、自分の思いを送る習慣ができてしまっているのです。

相手がどう考えるか見えなくなっているので、気にしなくなる人と過度に気にする人が二極化しています。そんな時代ですから、自分らしさをどう表現し、どう伝えていくかが大事になっていると思います。10年前に「自分を磨くための心理学」という本で「自分らしさの作り方」をまとめましたが、SNS時代だからこそ考えたい、自分らしさの作り方と伝え方を少し進化させて、再編集しお伝えしたいと思います。

(自分らしさを作る)
1. 人のせいにするのをやめる
2. よいものを見つける視点を養う
3. 他人に負けないものを身につける
4. 当事者意識を持つ
5. 寝る前に「今日したこと」の自己評価
(自分らしさを表現する)
6. 相手の立場になって考える
7. 言葉の使い方を繊細に考える
8. 他人と比較しすぎない

1.  人のせいにするのをやめる

人は自分で責任を取りたがらない性質があります。自分の心や利益を守るための防衛機制と呼ばれる行動です。たとえば上司や教師に怒られると、環境など自分以外のせいにしたり(合理化)、その場を逃げ出したい(逃避)と考えます。また環境のせいにすることもあります。これがひどくなるとウソをついて自分を守ろうとする。これは誰もが持っている心理です。

しかし、それでは自己の成長につながりません。誰かのせいすることを続けると、それは癖になってしまいます。その癖は潜在意識にすり込まれ、自己嫌悪として累積していくのです。そして顕在意識では、誰かのせいにすることが回路のようになって、当たり前の行動になります。SNSは思ったことほすぐにつぶやけるので、こうした感情をすぐに言いたくなってしまいます。そんなことを続けてしまうと自分の意に反して、自分とは違った自分がどんどん作られていってしまいます。

また、誰かのせいにするということは、自分の努力や改善を放棄しているのです。人は誰でも間違いをおかします。それを潔く認めることです。そして同じ間違いをしないように改善や努力をすることで、人は進歩するのです。

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