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動画編集 7つのタイパ向上策

動画スクールPAVIOSの講師をしている、大林です。
現役テレビディレクターとして、最近ではNHKの医療番組なども作っています。

動画編集において差がつくのは、出来上がりのクオリティもさることながら、仕事に掛かる時間です。
同じクオリティならば、お客さんは早く仕事を仕上げてくれる人にお願いするでしょう。
 
私は、自分が言うのも何ですが、編集速度はかなり速いほうだと思います。
自らなぜ速いのか分析して、皆さんのお仕事の参考にしていただければと思います。
 

① 効率的な撮影

編集の話をするのに、なぜ、撮影なのか?
疑問に思うかもしれませんが、撮影と編集は連動しています。
撮影は、編集を想定して行われるものでなければなりません。
いくら編集技術があっても、編集のことをあまり考えていない動画素材を渡されれば、編集作業は苦労することになります。
ですから、私が編集をするときは撮影も自分で担当します。
クライアントからの持ち込み素材は極力お断りし、自分できちんと撮影も関わらせてくださいとお願いします。
そうでないと、きちんとしたクオリティの映像を提供できる自信がないからです。
 
さらに言うと、効率的な撮影のためには前準備も必要です。
台本、構成は事前に作らなければなりませんし、撮影の漏れがないようにスケジュールにきちんと明記する必要もあります。
タイパのために、準備を疎かにすると、かえって後にタイパが悪くなることになります。
そして、準備を疎かにする方がタイパは確実に悪いことが多いです。
 

② オペレート

皆さんは、【ブラインドタッチ】はできますでしょうか?
キーボードを見なくても文字を入力できる状態です。
 
動画編集においても、キーボードを見なくてもさまざまな操作ができる状態にしておかなければなりません。
ここでは、ショートカットの詳細についてはお話ししませんが、キーを打つことを意識せずに自然に指が動いてショートカットキーを使いこなせるようになってようやく、スタートラインだと思って下さい。
ただ、とくに若い世代は、ここまで行き着くのに時間はあまり掛からないと思います。
キー操作は、一番最初に超えられるハードルだと思います。
 

③ 遠慮なくテンプレートを使う

今は動画編集をする人が増えてきたので、様々なテンプレートが存在します。
きちんと演出に合うものを選択しなければなりませんが、これらを効果的に使用することはタイパがよいですし、クオリティも上がります。
 

④ スクリプト

素材が大量にある場合、どこにその素材があるのか、探すだけで時間が掛かってしまいます。
編集を始める前に、きちんとスクリプトを作成して記録しておけば、素材を選ぶのに効率的です。
 

⑤ 粗編

すべての尺ができあがる前にエフェクトや色調整・テロップいれてしまう人もいるかもしれませんが、効率がよくありませんし、修正するときにテロップを消してしまったなんてミスが起こらないとも限りません。
まずは、いっさいのエフェクトをせず、場合によってはインサート映像も入れずに、1回粗編集をすることをおすすめします。
そこで、全体の流れを確認して、修正を行い、それからエフェクトやテロップを入れていくとタイパがよいでしょう。
 

⑥ 物事を大づかみに考える

仕事に時間の掛かる人は、細かいことが気になって前に進めないことが多いです。
まずは、いろいろ細かい気になるところがあっても、「エイヤー」と作業していくことをおすすめします。
その際、作品を大づかみに捉えることが重要です。
よく「木を見て森を見ない」という言葉がありますが、常にその言葉を頭に入れておきましょう。
今、見ているのは木なのか、森なのか、作っていると分からなくなってしまうかも知れませんが、森を見る訓練は必要です。
 

⑦ 仕事の流れを覚える

編集に時間の掛かる人は、そもそも仕事の流れが分かっていないことが多いです。
編集準備→粗編→エフェクト・字幕→音楽→チェック
というのが、私の動画編集をするときの流れです。
ただ、これが正解ではありません。
自分なりのやりやすい、タイパが一番よく、クオリティが上がる流れを見つけ出すことが重要です。

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