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かえられないものを受けいれる

僕の会社はSCWトリニティというのですが、
SCWはSerenity Courage Wisdomの三つの言葉の頭文字をとっております。

前にも書いたと思いますが、三つの単語が出てくるニーバーの祈りというものがあります。ニーバーという牧師が初めて唱えたといわれているのですが、どうも、アメリカでは、ニーバーの祈りというよりはSerenity Prayer(静寂の祈り)といわれているようです。

O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.

Reinhold Niebuhr

神よ、私たちにお与えください。
変えられないものを受け入れる静かな心を
変えるべきものを変える勇気を
そして、それらがどちらなのか見分ける知恵を

Serenity Prayer


ニーバーの祈りをどうしてもどうしてもコンセプトにしたくて数年前、社名を変更しました。
この考え方は、事業を進めるうえでもとても大切だと
確信めいたものがあり、そのまま社名にしてしまったのです。

皆さんにとって、「変えられないもの」って何でしょう。
というかもう少し深く突っ込みまして。
”受けいれていきたい”変えられないもの。

今週の月曜日のことです。倫理経営基礎講座という役職者だけがうけられる講座がありました。
講座のテーマは運命を切り拓く。というテーマでそこで冒頭に聞いたお話が、宿命と運命の違いです。

宿命が、ここでいうところの
変えられないものなのかな。
そう思いながら講座を受けておりました。

人生、振り返ってみると、
回避できなかった現実。苦難と呼ばれるものでしょうか?

直面した時皆さんはどうなんでしょう。
静かな心(Serenity)、欲しくないですか?
僕は欲しいです。心の底から静かな心が欲しい。

静かな心を、求めていた時、気が付いたことがあります。
そもそも、変えられないものを、
変えようと、勇気と勘違いしてもがいていたのでないか

事業としてもそうかもしれません。
求めていないものを売ろうとしていないか。
自分が良いと思っているものを、押し付けてはいないか。

ある営業の方が、僕にプレゼンをしたいということで、オンラインで面談しました。でも、その時に、僕があんまり興味がない。といったところ、
「わかりました!タイミングちがいますね。じゃ、さようなら。」
みたいな感じ。
続けておっしゃりました
「できる営業は、粘らないんです。」

正直、その時間に合わせて、その他の都合も入れないようにしていたので、「最初、なんだろうな。商談は20分ぐらいだったけど、前後の時間だってもっとしたいことあったところ、都合つけたのだからしっかり話してほしいな。」と思いました。
が、結構ここに真実、ヒントがあったかもしれないな。じわじわと思っています。

粘らない。こだわらない。
受けいれる。

いろんな学びをしていると、続けることの大切さや、勝つまでやめない、みたいな、未開地での雨乞い祈祷みたいな話もよく聞きますが。

そもそも、それ、間違ってるかもしれませんよね。変えられないものを変えようとしているんじゃないか。とか、世間に受け入れられないものでビジネスをしようとしてきたんじゃないかとか。
数々の失敗を経て、今更のように感じます。

ニーバーの祈りは、勇気も併せて説いています。
変えられるものを変える勇気を。と訳されているものがほとんどですが、よく原文見ると、shouldが使われています。

courage to change what should be changed,

むしろ、変えるべきものを変える勇気。と訳した方が適してるんじゃないかな。

いろんなものに、こだわりすぎて、
変えるべきものを変えず、変えられないものを受けいれず、
もがきつづけてきたことがあるかもしれない。

最近はこんなことばかり考えているのです。
そして、増えていく白髪と、進む老眼は受け入れることにしようかと。。。。






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