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ミミズもジャン・レノも一体何だったんだ?『GODZILLA』(1998年)感想

★2/5


いまいち盛り上がりに欠ける導入

伝統あるゴジラシリーズではありますが、あくまで本作に限って印象を述べると「モヤっとしているな~」と思います。例えば、ゴジラ登場までの煽りです。冒頭の日本漁船襲撃シーンや巨大な足跡、大物釣りあげおじさん等、やや地味な気がしました。いまいち迫力不足というか、危機が迫っている感が薄いような。そんな訳で、ミミズ博士ことタトプロス博士(マシュー・ブロデリック)がソ連から連れてこられたり、米軍が大量動員されたりしているのも、説得力に欠ける感じがしました。

ヒロインとミミズ博士

ヒロインの駆け出しジャーナリストが、嫌みな上司にハングリー精神を燃やすのは良かったです。ただし、ミミズ博士を利用する展開はいかがでしょうか…。ビデオも簡単に盗まれてますし(映画の警備ザル定期)。ミミズ博士が、未練たらたらでカバンに写真を貼り付けるほどのヒロインとはいえない気がしました。

ジャン・レノとか研究者たちは?

ジャン・レノがフランスの諜報員として意味深に登場しますが、ゴジラを倒すのに知恵を貸すわけでもなく、主人公たちや米軍をストーキングするだけです。そこは、「フランスは実は何年も前からゴジラの存在を知っていて、自国の核開発の為に今回の騒動を利用しようとしていて、ジャン・レノはその手先」くらい腹黒い設定があってほしかったです。
それに、研究者たちも影薄すぎでは笑。ゴジラについてほとんどわからずじまいな為、何をしていたかさっぱりです。

スマートさに欠ける軍隊

ニューヨークで攻撃ヘリを山ほど飛ばすは、無茶苦茶に弾を撃ちまくるは、徴兵したての新兵かと思いました。もしくは、『ランボー』の意識低い系州兵たち。本作は戦争映画ではないので、私もそこまで高いクオリティは求めませんが、それにしても安っぽさを感じました。原潜での攻撃も無理があるのでは。ただし、総司令官のヒックス大佐を演じるケヴィン・ダンは、「トランスフォーマー」シリーズの主人公であるサムの父親役でもあるので、あまり悪く言いたくありません笑。

以上

一言

ぷにぷにワッカさん

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