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京都の文化資本の豊かさは富を持てる者にのみ与えられるものだ

京都でひとり暮らしをして2年目である。
愛知県の片田舎から自由と多様性を求めて、大学進学を機に京都へやって来た訳であるが、京都の文化資本の豊かさは富を持てる者だけに与えられるものだと考える。
まず、京都には図書館がない。
正確に言えば、本屋は大量にあるが、無料で本を読める場所がないのだ。
本を読める場所がないということは、一般庶民(中流以下)に知が開かれていないといえる。
また、図書館がないため無料で学習できる場所がほとんど無い。
京都に大学は大量にあるが、ほとんどの大学図書館は一般開放されていないので、その大学の学生以外は使えない。
また、京都は物価が高い。
近年の物価は東京に次いで2番目である。
家賃も高い。
京都に京都らしい暮らしをイメージして引っ越してきた人たちは皆、ここで自分の描いていた京都は幻想であったことを知るだろう。私たちが思い描いていた京都は、広告代理店によって作られた”イメージの京都”であると。

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