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ウズベキスタンのタイルたち①

かわいいタイルがいっぱいの、ウズベキスタン。

ウズベキスタンは地図でいうと、中国とトルコの真ん中あたり、中央アジアにある国です。

かつてシルクロードの交易で栄えた地で、現在は人口の9割がイスラム教徒。国土の多くが黄土色の砂漠地帯だというのに、街中を歩くと目が覚めるような青いタイルが現れます。

その青はモスクやメドレセのような巨大な宗教建築から、城やバザール、人々の生活雑貨まで、いたるところで見つけることができます。

緻密で、無限で、美しく描かれた模様を前にすると、理解が追いつかず、ただただ魅入ってしまいます。そんな模様を、自分でタイルを作ったり、習っている、あるいは眺めるのが好きな人と共有できたらと思います。

(※2019年9月の写真です)


ヒヴァ のタイルたち

日本からウズベキスタンへは、直行便だとおよそ9時間。

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首都のタシケントから国内線を乗り継いで、ヒヴァ という街へ向かいます。

ヒヴァの城壁街。ヒヴァ は日本だと奈良くらいの観光地

ヒヴァ は小さな城塞都市ですが、ウズベキスタンで一番最初に世界遺産に登録されました。城壁に囲まれた「イチャン・カラ(内城)」という市街地に入ります。

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ヒヴァ では長方形のタイルを組み合わた幾何学模様がたくさん見られます。外面の装飾面積はほかの街比べると控えめ。

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イチャン・カラは中央アジアで唯一無傷で残っている城塞都市とされるので、当時のまま保存されているとすれば、推定18世紀ごろのタイルになります。

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剥がれかけていてもきれい。

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立派なモスクの中は植物のモチーフがたくさん。

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食事のお皿までアラベスク模様。チーズ蒸し餃子。

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ウズベキスタンには麺、パン、米、全部あるけど、緑色の麺はヒヴァ 独自のものだそう。

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城壁の外に出てすぐ近くのヌルッラバイ宮殿。ここは20世紀初頭に作られたので比較的新しく、帝政ロシア様式とイスラム美術が融合して一気にきらびやか。

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模様自体はイチャン・カラ城内の伝統的なものと似ているのに、どこらへんからがヨーロッパ的と感じる境界線なんでしょう。

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再びイチャン・カラへ。

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イチャンカラの猫


「ウズベキスタンのタイルたち②」に続きます。