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林 彰洋 ~饒舌にして、情熱の守護神~



皆さんどうも、太古の森と漆黒の獣です。
色々と記事は書いてるんですが、note公式からお下の様なお題が出ましたのでこっちを先に書いてしまおうと思い立って勢いだけで書いてます。(笑)

難しいテーマですよね、凄いと思う選手は沢山いるし好きな選手も沢山いる。
そんな中で僕がサッカーでGKというポジションしかやったことが無い&推しチームの守護神という事で「林 彰洋 選手」を紹介する事にしました。

例によって主観バリバリの記事になりますので予めご了承下さい、林選手が好きな人からしたら不快な部分もあるかも知れません、先に謝っておきます、ごめんなさい。


1. 悩める守護神からの復活

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初めて林選手を知ったのは流通経済大学サッカー部在籍時代、FC東京には阿部選手、栗澤選手、塩田選手と、同サッカー部からの加入が多かった事、そしてU-20ワールドカップの「調子乗り世代」に良いGKがいるぞと聞いて興味を持ちました。
実際に代表でのプレーを見ましたが、その時の感想は「日本にも大型でこんなにポテンシャルが高いGKが出てきたんだな」というありふれた感想でした。
当時のFC東京GKに関して特に不満に思う部分も無かったので「ウチには縁が無いだろうな・・・」と思っていたらまさかのJリーグを経由せずに海外移籍!?
これに関しては凄く驚きました、世界との差が最も離れているポジションがGKと考えていたので「マジか、この年齢で意識が高いな」と思ったのと同時に、同じGKとして海外に挑戦してくれる事が、凄く嬉しかったのを良く覚えてます。

林選手が海外に渡ってからはまったく記憶に残ってません、当時イングランド1部ベルギー3部の映像を見れる環境もありませんでしたし、今のように手軽に情報が入ってくる環境でも無かったので、自然と忘れてしまっていたのが正直なところです。

(ちなみに当時、林選手が苦境の只中にあった事を、この記事で知りました、良いインタビュー記事なので是非読んでみて下さい。)

時が流れて2012年、帰国した林選手清水エスパルスに入団する事を知りました。
個人的に情報を全く追っていない中だったので、驚いたと同時に、Jリーグを経由せずに海外を渡り歩いた選手がどのくらい成長してるのか非常に楽しみだった事を覚えています。
帰国後に実際のプレイを見た感想は、厳しく言ってしまえば「ガッカリした」というのが正直なところです、スケールの大きい見た目は変わっていませんでしたが、以前観た時に比べて安定感に欠け、どこか自信なく迷いを感じるプレイをしているなと。

上記の記事にもあるように林選手は、非常に苦しい状況でのプレイを強いられていた事は露とも知らず「あぁ・・・これ以上伸びないのかな・・・」と自分勝手に思い込んだ訳です。(我ながら非常に浅はかでした・・・。)
そしてFC東京戦で林選手は失点に繋がる致命的なミスを犯してしまい、とうとうスタメンから外されてしまします。
これも現地で見ていた自分はより「このまま終わってしまう選手」のイメージを強くしました。
その後2013年の夏、故障者が続出しGKを探していたサガン鳥栖に加入します。
まだまだ年齢的にもGKとしては若い選手と思っていたので、これからまた復活してくれると良いなと漠然と考えていたのですが、ここで林選手は予想以上の活躍を魅せてくれます。
僕が以前イメージとして持っていた、安定感のある落ち着いたプレイを見せ、自信も戻って来たように感じました。
2015年にFC東京がチャンピオンシップ出場権を賭けて臨んだリーグ最終節でFC東京はがむしゃらに攻めるサガン鳥栖のゴール前に林選手が立ちはだかります。
そこにいたのは清水エスパルス時代の弱気な姿は微塵も感じない、力強い姿の守護神の姿でした。

2. 新守護神誕生

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僕が知っているFC東京の青と赤のゴールを守る守護神達は個性的でした。

敵にも味方(主に茂庭選手)にも恐れられる「気迫の守護神 土肥選手」

柔和な笑顔で周りを安心感を与える「気遣いの守護神 塩田選手」

ストイックな姿勢でGK道を突き詰める「求道の守護神 権田選手」

途中加入の外国人GKという難しい立場ながら直ぐにアジャストした「本場の守護神 ブラダ・アブラモフ選手」

ベンチで味方を支えながら常に準備を怠らない「お手本の守護神 榎本選手」

抜群のシュートストップパワーで立ちはだかる「野性味の守護神 秋元選手」

この他、どの選手も見ていて楽しく、頼れる凄い選手達でした。
そして2017年、秋元選手がいなくなった青赤のゴールを守る守護神に名乗りを上げたのがまさかの林選手
鳥栖で復活を遂げているようにみえた林選手が、まさかFC東京に来るとは微塵も思っていなかったのですし、これ以上ない守護神の加入で非常に嬉しかったのを覚えてます。(この時、初めて林選手東京都東大和市出身と知りました。(笑))
林選手FC東京でどのような個性を魅せてくれるのか、わくわくした中で2017シーズンはスタートします。
多くの実力者を補強し、一部では「優勝争いもあるのでは?」と言われていたFC東京ですがこのシーズンも苦戦します、そんな中でも林選手のプレイは際立っていました。

鬼門カシマスタジアムでの勝利に貢献するシュートストップを魅せて、早くもサポーターの心を掴むと、続く大宮アルディージャ戦、ガンバ大阪戦、川崎フロンターレ戦も好プレイを披露してサガン鳥栖での活躍が「本物」であることを証明してくれました。

ヴィファーレン長崎より加入した大久保択生選手も非常にレベルが高く、シーズン後半には一時レギュラーポジションを奪われてしまいますが、それでも加入1年目からポテンシャルの高さを示すと共に、新たな青赤の守護神として申し分無い実力を見せ付けた林選手
大久保択生選手との激しいポジション争い、新たにGKコーチに就任したジョアン・ミレッさんの指導もあり、更なる成長の可能性を感じさせてくれました。
2018年からFC東京長谷川健太監督が就任、この体制でも林選手は更なる成長を魅せてくれます。
長谷川監督のチームのコンセプトが守備を強く意識する形である事から、最後方から睨みを効かせる林選手の重要性はより高まったと感じます。
セービング技術などの向上は勿論の事、個人的に注目したのは他の選手とのコミュニケーションです。
同じくセンターバックの中心である森重選手と共に守備の要として頻繁に他の選手とのコミュニケーションをとる姿が見られるようになりました。
試合中にプレイが中断すると、時にはサイドバックの位置やセンターサークルの位置まで行って話しこむ姿は長谷川体制になってからのFC東京では定番の光景になりました。
長谷川東京は他のチームのサポーターから堅守というイメージで語られますが、実際に2018~2019シーズンのFC東京68試合63失点、1試合平均で0.9失点と1点を満たない堅牢さを誇っています。
チーム全体で素晴らしい動きが出来ている証でもありますが、その動きを実践できているのは林選手が行っている様に、選手間で良く話し合い、チームとして守備のやり方を良く共有出来ているからではないかと感じています。
惜しくも優勝は逃したものの、2019年のFC東京からはベストイレブンに6人が選出され、林選手も見事に初選出になりました。


若くして将来を嘱望されながら海外挑戦を経て帰国、苦しい時を過ごし、それでも諦めず歳を重ねる事に成長をして遂にはベストイレブンに選出、FC東京に来る前の姿を思い浮かべて勝手に感慨に浸りながらテレビに映る林選手を眺めていました。
いまやFC東京の堅守を象徴する選手となった林選手、そんな彼に二つ名を付けるとしたら何でしょうか?

僕は彼を「饒舌にして、情熱の守護神」と呼びたいと思います。


3 . 饒舌にして情熱の守護神

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僕が何故この二つ名を付けたのか、それは下に抜粋したインタビュー記事を読んで頂ければよく分かると思います。

とにかく良く言葉が出てくる、インタビューや外から垣間見る選手像は「とにかくサッカー、GKについて語りだすと止まらない」というイメージ、これぞまさに「饒舌」
そしてその原動力となっているのはサッカーやGKへの「情熱」だと思うのです。
最近では自身が会得したGKの技術や経験を言語化して発信をしてくれています、noteの記事がありますが、発信をしようとキッカケはコチラに書いています。

やはりジョアン・ミレッさんとの出会いが林選手を大きく成長させるキッカケとなったのは間違いないようです。


選手にとって自らが得た技術や経験は企業秘密とも言える、大切なものだと思います、それでもこの国で決して高くは無いGKについての理解を深める為に、後進となる若い選手や子供たちに向けて発信をしてくれる。
僕はしがないアマチュアGKですが、同じGKとしてこの姿勢には感動しますし、尊敬をしています。
僕が今回「#すごい選手がいるんです」のタグを見た時に林選手について書きたいと思ったのは、プレイよりも、サッカー、GKについての学ぶ姿勢、その情熱に感銘を受けてのものです。
これだけ情熱をもって、思考し饒舌に話しが出来るGKがいる事を知って欲しかったのです。

是非、この記事を読んで頂いた方はFC東京が誇る「情熱と饒舌の守護神」
林彰洋選手に注目して欲しいですし、彼が発信する事にも耳を傾けて、更にはGKへ興味を持って、理解して頂けると嬉しいです!!

お読み頂いてありがとうございました。

(※以下に林選手の発信を引用して貼り付けておきます!是非こちらもご覧下さい!林選手!拙い文章で引用しつつ紹介させて頂きました!失礼があったらすみません!!)



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