見出し画像

#10 春の仙台と平泉でほぼノープラン一人旅(中編)

4月、バイトが突然連休になったので
勢いで飛行機に飛び乗りました。

前回までの話は ↓


2日目

imosenさんの味のある空間で
これまた味のある朝ごはんをいただき
満足度がすでに「サイコウッ!!」レベルに
到達している状態で再びのんびり歩いて仙台駅へ。

人生2度目の新幹線に乗り、
鮮やかなエメラルドグリーンの車体で
飛ぶような軽やかさで一ノ関駅へ向かいます。
窓辺には先ほどimosenさんのおばあちゃんから
「持っていきなー!」と手渡された
ヤクルトを思わせる乳酸菌飲料が1個。

大変に空いており、車内は私を含め3組ほどでした。
はやぶさって思いのほか混んでないんですね。

約30分ほどの短い旅路であっという間に
一ノ関駅に着きますと
着いた途端 新幹線の通過を予告するアナウンスが
響き渡ったので、興味本位で5分ほど
ホームの方で待っておりましたら
地鳴りかと思うような轟音で超速の個体が
とんでもない風を起こして通り過ぎまして。

うおおお!と思ってほくほくした気持ちで
在来線のホームに向かったら 1時間に1本の電車に
乗り遅れました。一ノ関で1時間待ちぼうけの回。
駅前にカフェもあって入るか迷いましたが、
全編歩いて1時間過ごしました。
地図曰く城跡があるらしかったので下まで行ったら
「スズメバチ注意」の看板表記があって
速攻引き返してきました。(虫が本当にダメ)


建物全体の写真はない。(定期)


1時間後、人生初のワンマン列車で平泉へ。
和のデザインが観光地らしい駅に降り立ち
外に出ると手描きの観光案内地図が。
例により完全ノープランなので(前編参照)
帰りの新幹線の時間だけ調べてこの地図を頼りに
平泉を散策することにしました。

この日はなかなかにいい天気で、
なんの対策もしておらず無事に日焼けしました。
しくじった…。


かわいらしい手描きの地図。裏返したら英語ver


奥州藤原氏に関わる寺、遺跡をぐるぐる。
あまり歴史には明るくない人間ですが
2年前の大河『鎌倉殿の13人』はゆるっと見ていて
今回文化センターなどの資料を見ながら
「あぁ、"きもひやす藤原氏"ね...」など
中高の歴史の授業を思い出すなど。

※きもひやす藤原氏…奥州藤原氏の覚え方
 清衡、基衡、秀衡、泰衡の頭文字をとって
  「きもひやす」と語呂合わせで覚えていました。

毛越寺、観自在王院跡、熊野三社、
平泉文化センターを回り
いよいよ今回一番来たかった中尊寺へ。

正直、気持ちはほぼ登山です。
平泉の土地自体がかなり高低差があるようで
ここまでの道もかなり坂道が多い印象。
しかし本題はここからでした。


この角度である。


これ、普段運動してない人とか
お年を召した方とかかなり厳しいんじゃ…?
この傾斜、結構なダメージ。
うっかりコンバースで行って滑りました。
これ、冬とかなら当時の人も転げ落ちてたのでは。

傾斜は本堂のあたりまで行けばゆるくなりますが
月見坂の始まりから金色堂までの約800mの坂を
往復することになります。
途中にも休憩所や茶屋などありますが、
きついことには変わりありません。
クッション性のあるスニーカーをおすすめ。


しかし、金色堂はそれは素晴らしいものでした。
宝物殿と金色堂のセットの観覧料を払って
中を見学できるようになっているのですが
宝物殿の方も当時の貴重な資料などがたんまり。

金色堂は、名前の通り金色の装飾はもちろん
柱などに施された象牙や螺鈿の細工は
本当に繊細で美しいもので
出来ればずっと見ていたいと思うほどでした。

残念ながら金色堂自体は装飾などの劣化を防ぐため
一切の撮影を禁止されていて
金色堂自体は建物は覆堂(おおいどう)により
厳重に保護されています。

これは、自らの目で見るしかない大変なものだと
先輩方が訪問を強く勧めた理由が実感できたわけです。
出来るならもう一度訪問したいかも。


この建物自体が覆堂とのこと。
教科書にもよく載っている写真ですね。


結局、中尊寺には1時間半ほど滞在。
30分ほど歩いて無量光院跡を横目に中尊寺通りを
てくてくと歩いて平泉駅まで戻ってきました。

今回、駅で頂いた地図のおすすめルートを
指示通りにすべて徒歩で移動し、
約5時間と書かれていたところを
おおよそ3時間半で回り切りました。
私は休憩など一切挟まずひたすら歩き続けたので
このような時間になっていますが
例えば各スポットをかなりじっくり見るのであれば
4,5時間見てよいかと思います。

なかなか移動は大変なのでバスの利用もいいかも。
平泉駅と中尊寺のふもと間は30分間隔で
バスが運行されているようでした。


さて、平泉駅から一ノ関駅まで逆戻り。
仙台駅まで戻る新幹線ですが、
ちょうどあったのが はやぶさ のみでしたので
「指定席しかないか、高いな…」と思いつつ
指定席のチケットを駅で購入して乗車したところ
仙台駅到着前にこんな車内アナウンスが。

「自由席チケットをご購入のお客様は、
次停車いたします仙台駅までご利用いただけます」

…え?自由席チケットで乗れるの?

これ後から調べて知ったのですが、
東北新幹線の特例らしいですね。


〔はやぶさ〕・〔こまち〕を仙台~盛岡間の各駅相互間のみご利用の場合は、自由席特急券でご利用が可能です。その場合は、普通車の空いているお席をご利用ください。

20220330_o_siteiseki.pdf (jreast.co.jp)


そもそも東北新幹線の一種である「はやぶさ」は
前提として全席指定席です。
自由席特急券で乗車することはできません。
指定席特急券を購入する必要があります。
ただし、仙台盛岡間のみ乗車する場合に限り
自由席特急券でも席に座って良いそうです。

なるほど…、勉強になったぜ…。
これから仙台or盛岡拠点に平泉に行く方はぜひ。


この日の夜は「仙台だしやれるだけ食ったろ!」の
精神で再び牛タンにしました。今度は司さん。


1人カウンター席で旨さを噛み締めるしろうと


こちらはこちらで、善治郎ともまた違った
ワイルドな厚切り牛タンでうまい…。
こちらは南蛮みそと刻みわさびが添えてあり
牛タンの甘みのあるまろやかな油に
種類の違った辛さのアクセントを与えてくれます。
ついでに漬物もあるので良いリフレッシュ。
ビール片手に最高の夜ご飯で2日目を締めくくり。


肝に銘じます…。

翌日は最終日。
仙台空港を15時台に出発の飛行機ですので
市内をのんびり観光する予定です。

前編後編で終わるつもりが長くなってしまったぞ!
続きはまた次回。ほくほく。


2024, 7, 3 Wed

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?