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ボイスメッセージから伝わる心

2020年4月19日。今日は日曜日だ。
何年経ってもきっと忘れることのない、
そんな今日のことを書き留めておこうと思う。

ここ最近、ずっと体が重かった。
体重的なものではなく、
心の重みがそのまま体にのしかかっていた。

ほとんど休む間もなく
休憩時間がとれないことで
ご飯すら食べられない時も日常的で、
それでも常に頭を働かせて
手を、足を、体を動かし続けなければ
次から次へと来る仕事に対応出来なかった。

とても疲れていた。

SOSを発していた。

家にも帰れず、横にもなれず、
お風呂にも入れず、布団で眠ることもできず。

新型コロナウイルス感染症の流行により、病院及び医療従事者への打撃は相当なもので、自分たちの生活をも脅かしていた。

初めてコロナ感染患者が入院するとわかった時に、病院からスタッフ全員に聞かれた。
「担当することは可能ですか?」と。
要は、あなたも感染する可能性がありますが
それでも対応できるかどうかというところ。

その意志確認で、奥さんが妊娠していたり、
小さな子供がいる家、自宅で介護をしているようなスタッフは、離脱した。

残されたスタッフで、
コロナと向き合おうと覚悟した。


今日、同僚との会話の中で、自分たちみたいな日々のコロナ接触者は頻回にPCRを含む諸検査をして陰性であることを確認しているけど、職員全員が検査をしているわけではないから、実は一斉に検査してみたら誰かしら感染してるんじゃないかなぁ。と。

それは、世界中に言えることだと思う。

コロナ感染患者を受け持ったスタッフの何人かは、その体調面だけではなく、精神面をも脅かされている。
あるスタッフが仕事の仮眠中悪夢を見たのは、自分が感染してしまい、院内感染が起きて院長がテレビで状況報告している夢だったと。

突然涙を流すスタッフもいる。

みんな、不安で恐い。
そんな思いで日々仕事している。

自宅自粛しなければならない人たちもまた、
みんなそれぞれの立場で大変な時期だなぁと思う。

みんな、今が辛い。


そんな今日という日に、目に映り耳に聴こえてきたのは、本当に自分を幸せにしてくれた優しいボイスメッセージだった。 

本当に、ありがとう。
それ以上に自分に効くものはありません。

これを書いている今も眠いし、
多分脳内は寝ているだろう。

でもその応援メッセージで
心がスッと軽くなったのは事実だ。

不思議な感覚。

よっしゃコロナに勝ってやろーじゃん!
ってPOWERをくれた。

頭の中で
しんどい時にその言葉が繰り返される。

SOSを出し続けていた脳内で
繰り返し映像として再生されているものは、
ギリギリの自分を助けてくれた言葉。

伝わる想い。

応援してくれる人がいる限り、
そして守らなければならない人がいる限り、
きっと負けないし、


あなたのためにも
死ぬ気でがんばろうと思います。





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