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通信大学生の夏・スクーリング旅5日目①大阪府立中之島図書館

前の日記の続き。

耳栓をしてから本当によく眠れるようになったけど、
ゲストハウスの緊張感と翌日の予定を気にするせいか
どうしても6時前に起きる。
いいことだったから、帰ってきても継続したかったけど、
全然身に付きませんでした(今日の起床時間11時)。
緊張感って大事だな…

5日目のこの日は京都に来て初めてのお出かけ(遊び)の日!
前職の友人たちの実家が関西(大阪・兵庫)で、
時期はちょうどお盆で帰省中。
間を取って梅田で集まろうということになったのでした。
夜はオンライン授業なのでそれまでに戻ってくる予定です。

こっちに来てからまともにメイクもおしゃれもしていなかったし、
そもそもそんなに持ってきてないから、
こんなんでいいのだろうか…と思いながら手持ちで支度をして、
とりあえずバスで京阪に乗るべく祇園四条へ。

南座
5日目にしてやっと京都に来た実感…

普段仙台でも電車にあまり乗らないので、
「この距離でこの運賃(安)!?」「席が豪華!」と毎回驚く。

1人席、快適過ぎる

梅田に行く前に、ずっと行きたかったところへ寄り道です。
祇園四条から1時間くらい、北浜駅へ。

ででん

大阪府立中之島図書館です!
この近代的な建物…素敵すぎる…会いたかったよ…(怖

うひょー
このあたりは新しそう
たまらん
ななめも
漢文…かなぁ
我関西雄府人口百万財ほにゃらら…

うろうろしながら写真を撮りまくる私。
もう、コンクリートさえ愛おしくて撫でまくる(怖

2階の展示を見て、うろうろ書架を見て回る。
古い建物だから、空調設備はもちろんそんなになくて、
窓を開けて家庭用扇風機を置いていたのが斬新だった。
熱風やで(エセごめん)。

各地の図書館を見ておもしろいのは、やはり土地柄が出ること。
大阪なんて大都会の図書館では選書も大変なのだろうな、
と思いながら本棚をうろうろ。

装丁が気になり手に取った本は
児島玲子さんの「私、誰の人生もうらやましくないわ。」でした。
大阪府出身、京都女子大学卒のコピーライターである児島さん。
知らずに手に取ったのですが、
(このタイトルに惹かれるあたり迷走してますね)
Earth music&ecologyの「あした、なに着て生きていく?」など、
知っているコピーがたくさん。
この本は改めてゆっくり読みたいなと思います。

館内全部舐めるように見て回り(怖
最後の突き当りは展示室でした。
絵画の展示をしているようでふらりと入ると、
身ぎれいな女性が作品の説明をしてくださいました。

展示は井沢元晴氏の「大阪戦災画展」でした。
あとから知ったのですが、こちらですね↓

絵はひとつひとつダンボールに入っていて、
上からのぞき込むスタイル。
それは作者が亡くなった後ダンボールから見つかったことから、
今回の展示はそのようにしたそう。

作品は大阪大空襲の様子を作者が見て回って描いたものでした。
全体的にグレー、瓦礫。
どんな思いでこの景色を目に焼き付け、
この絵を描いたのだろうと胸がぎゅっとなりました。

実はその女性は作者の娘さんとのことで、
色々お話を聞かせていただきました。
お父様である作者井沢元晴氏は鳥瞰図(ちょうかんず)で著名な方で、
自分の足で各地を回り、それを頭の中で空から見たように描く。
凡人の私には「無理ぃ…」としか思えないのですが、
飾ってあった「京都・大阪・奈良」の鳥観図は本当に素晴らしくて、
土地勘はないけれどポツポツと点在する古墳に「奈良っぽい」と
細かなディテールにワクワクして見入ってしまいました。

すると娘さんが「クリアファイルが売店で売っています」
と教えてくださって、お礼を伝えて売店へ。

GET
表面
裏面
クリックしてぜひ大きく見てみてください

レジは図書館の職員の方のようでした。
私がぎゅうぎゅうのバッグに詰め込もうとすると

紙手提げおつけしますね

と、たぶん本来はクリアファイル1枚くらいじゃ
入れないような紙手提げをくださって…感謝…

展示ご覧になりました?
今日娘さんいらしててよかったですね、毎日じゃないんですよ

と、ちょっとお話したら私の発音が関西じゃないので
どちらからですか?と聞かれ、

仙台です、図書館司書のスクーリングで来ていて…
こちらの図書館ずっと来たかったんです

とお伝えしたら、その方が「はっ」とした顔をされて

大変ですよね…!!
教科によって相性があるのかレポート戻ってくるし…
情報なんとかとか特に大変ですよね!!(そうなんです)
がんばってくださいっ!!!!


と、とてもとても力強く応援してくださって、
うれしくて涙出そうだった。いや出てた。
現役の司書さんにがんばれと言われると、
「なってよかったよ、だからがんばって」と言われているような気がする。
だから、がんばろうと改めて思えた。

梅田への行き方も教えてくださって、親切な方だったな。
「電車でどれくらいですかね、10分くらいですかね」
って言ったら1駅しかなくて、
この人大丈夫かな…って思われたかもしれない…

その後またちょっと館内を見て、図書館をあとにしました。
建物も、本も、展示も、司書さんも、
いい出会いがあって「来てよかった」とあったかい気持ちになりました。

thanks nakanoshima library

長くなったので、②へ続きます。


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