野球観戦＝ビール？

※水曜定期更新「ポジティブあつめ」

野球を観に行った。お友達が誘ってくれて、2年ぶりの観戦だった。
残念ながらくもり、雨、くもり、雨…だけど、ざーーーっと降られることもなく寒くもなく、最後まで試合を見ることができた。

今回一緒に行ったお友達はまだ知り合って間もなくて、初めて一緒に観に行った。
そのお友達は球団のファンクラブにも入っていて、開場時間（試合の2時間前）に待ち合わせ、その日のイベント、席の日の当たり具合も把握しているガチ勢だ（めっちゃ褒めてる）。
私はあまり詳しくはないけど、実家の家族とも行っていたし、仕事でも、他の友達とも、野球はよく観に行ってきたほうだと思う。
いままで数十回と行ったと思うが、今回は今までとはまったく違う観戦だった。

私は酒飲みなので、野球観戦の楽しみはビールなのだ。そういう人は多いと思う。
家族も職場の仲間も、これまで一緒に行った人たちは「飲まずして野球観戦と言えるか！」という人ばかりだった。競って売り子のお姉ちゃんを呼び止めた。

しかし、その日は雨、そして私はお腹を壊していた。
「うーん、ビール飲めるかな…どうしよう、お友達はビール党じゃないからレモンサワーとか飲むのだろうけど…」
と思いつつ球場に入って、座席へ。
さっそく売り子さんが目に付く。
するとお友達が
「私は3回くらいでコーヒー買いに行こうかな」
と言って、練習の様子や周りの客入りなどを見ていた。
結局4回くらいで私が「飲み物とか、大丈夫？」と声を掛けたら「行ってくる」とアイスコーヒーを片手に戻ってきた。

こんなの初めてだった。
いつも「そういう場のノリ」で、体調が悪くてもお酒を飲んできた。野球観戦＝ビールだから、とりあえず飲んでいた。
でも、お友達のマイペースさにはっとした。
飲みたいときに、飲みたいものを飲む。食べ物も。
別に、野球だからって無理して飲んだり食べたりしなくたっていいんだ。

入れ違いに私も席を立って、どうしようかなと店を見て回った。
いつもだと
「一緒に来ている人も食べられる、シェアできるものにした方がいいかな…」
と、別に食べたいわけでもないポテトやたこ焼きなどを選びがちだったが、あのお友達だったら気にしなそうだ。
結局、おいしそうなケバブを見てついビールを買ってしまった。
でも、私が食べたいものを買えたことが新鮮だった。

ちなみにお友達は結局何も食べずに延長12回＋試合後の西川貴教のLIVEまで過ごしていた。
お友達とは知り合って間もないが、自分のペースをしっかり持っていてぶれない。マイペースに応援をして、マイペースにしゃべって、マイペースに飲んで食べて。
「野球だー！いえーい！お姉ちゃんビール！」
とあほに生きてきた私とは大違いだ。

「こうじゃなきゃいけない」と野球観戦を固めてしまっていたかもしれない。
7月にもまた一緒に野球観戦をする約束をした。
夏…ビールがおいしそう、と思ってしまう私。
でもそれでいい、自分のペースで周りを気にせずに夏の野球観戦を楽しもうと思う。