島から出る決心


17歳の時隣の家の祖父母の五右衛門風呂が壊れて実家に入りにくることになった。
このことがきっかけで祖父母に合わせる形で18時にお風呂にはいる生活がスタートした。(祖父母が朝早く夜も早いため先にお風呂に入る場合は早めに入らないといけないため)

思春期、急な生活の変化で私はついていけなくなった。
なんで貸しているうちが合わせないといけないんだろう。なんて思ってしまう自分もいた。

母は祖父に逆らったことがない。
うちが合わせるだの合わせないだの話し合うこともなく強制的に向こうに合わせられさせられたような気分だった。
1つだけ逆らったことがあるとすれば生まれつき持病がある父との結婚だ。
ただ、お風呂に入りにくる生活になり、一緒にご飯も食べるようになった。そうして1年を持たずして父は家を出て行ってしまった。元々父は居心地が良くなかったからだ。

祖父母は農家で牛も育てている。
土日は草刈りを手伝ったりというのが私たちも当たり前だった。だが、私の友達で小学生の時に牛の糞をスコップですくったりして手伝ったりしている子は聞いたことがなかった。
私も田んぼにいくのは好きではなかったが、空気的に行った方がいいんだろうなと感じて行くことが多かった。

手伝うのが当たり前、食う分働けと言う祖父の元で育った母はいつも田んぼに出ていた。
そんな母が可哀想と思ったのか私たちが出た方がいいんじゃないかと察したのか私も弟もよく田んぼにいた気がする。

近くに住んでいた母の妹もたまに手伝いに来ていた。
たまにだ。
私はいいなうちはいつも手伝わないといけないし、隣のうちに住んでいるからすぐ呼ばれるから行かないといけないし。とよく思っていた。

父は私が小学生の頃よく体調をすぐして寝ていた。ただ、父方の祖母が手伝って欲しいと言った時は手伝いに行っていた。それがこちら側が気に食わなかったんだろう。
こちら側も全く手伝わないということはなかったのに、、、、

色々思うことがあるがみんな大人気ないな。
私はここで暮らすのは難しいこの島にない仕事をしようと思い島を出る決心をした。

※この話はフィクションです。

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