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列島ジオ巡礼(13)枕状溶岩の渓流と滝(棚田不動尊)

この記事は短い無料記事です。

京都府北部、福知山市三俣にある棚田不動尊では、滝の付近に玄武岩の枕状溶岩が確認されています。

地質図(5万分の1「福知山」)によると、この付近は、頁岩(Mm)のなかに少しだけ緑色岩類(Mg)が顔を出しているところです。

【リンク】
5万分の1地質図「福知山」
https://www.gsj.jp/Map/JP/geology4-11.html#11013

いくつかの小さな滝が連続していますが、不動尊の間際にある一番大きなメインの滝を撮影しました。

午後の木漏れ陽が束の間だけ滝に当たって金色となり、そして消えていきました。

この滝を形づくる岩も丸い塊の連続する形状をしています。

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この滝の左最下部、木漏れ陽とは別に小さな光るものが写っていますが、小さな蛙でした。

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太古の海洋底で生成した岩石が日本列島を形成し、その一部分が今は山の中で侵食されて滝となっているわけですが、そのうえで太陽の光を受けている蛙とそれを見ている人間。

溶岩が陸に持ち上がって山の中で滝を形成する時間や、地球そして宇宙の歴史に比べればほんの一瞬ですが、悠久の時間と対比しながら木漏れ陽を見ていたひとときでした。

この記事は以上です。

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