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ファッション&ツーリズム・船底の人々『逆転のトライアングル』

風刺コメディ映画とではなくこれシリアス現実映画でしょ。笑ってられない感が満載でした。

『Triangle of sadness』日本名で『逆転のトライアングル』フランス語は『Sans Filtre (ノーフィルター)』というタイトルがしっかり意訳されているのでこれはなにかのメッセージでは?と思い見てきました。

設定は先日見た『 the menu 』とそっくり。いわゆる現代における社会階層を描いています。

the メニューが主にシェフの苦悩やフードソシオロジー中心だったのですがこちらはもっと多範囲。『パラサイト』と同じような可笑しさはとても良くできていると思いました。

気になるところは

バレンシアガとH&Mの違いのばからしさ
なぜ収入の少ない男が払わなければならないかでひと悶着


インスタグラマー
ヌテラをヘリで運ぶバカらしさ
酔っ払いが基本の船長
船が揺れれば揺れるほど調子の出るナチュラルボーンキラー→イッてる時が正常
ロシア人のマルクス論
中国のキャピタリズムとアメリカの独裁
I SELL 糞
グルナディン(手榴弾)の言葉遊び

暇つぶしの逆転
船のビジュアル界層
金持ちの意味のないクレーム
プリュツエル

2つの鈍器
《女性の連帯》
アシスタントになっていいわよ・・


ここで基本になってるのは男性の価値はいくら稼ぐか?で決められ、女性の価値は?というのもすごくあるし、

第一部の彼女が支払いを拒否したところは監督の実生活の経験らしいが、、

あと、最後のあたりで大声を出す男性に「あんた大声を出して攻撃的にならないでよ」と何度もいうところなど。。

すんごくすんごく日常すぎて。。女として生きててしんみり感じる。

をイケイケ音楽で楽しめました。

白人エレガントも見せるように。

しかし、この主役の女性が去年亡くなっているのはちょっと寂しい。

基本的に映画監督っていうのはお金を集9めなきゃいけないし。あっち側の人間だと思うんだけど。

色んな意味でギャグ映画。(いい意味で)

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