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ニューヨーク・メッツのオフシーズンと今後の補強についての考察

こんにちは、pasta(@pasta_lgm)です。
今回の記事では、これまでのオフの補強や現状の戦力を振り返りながら、今後の補強について考えていきます。

これまでの主な補強について

1.ローテーション2番手Marcus Stromanの引き止め
昨年は怪我で1試合も投げられずFAになったStromanですが、クオリファイング・オファーによる1年18.9Mの契約を受諾し、残留することになりました。
Stromanは今オフFA市場の先発投手の中でTrevor Bauerに次ぐ2番手評価を受けていた選手なので、複数人の先発投手補強が必要不可欠だったメッツにとっては大きな補強の一つです。

2.Trevor Mayの獲得
昨年メッツはブルペン防御率が4.60とMLB18位の数字で、ブルペンが崩壊し落とした試合も少なくありません。そんな中、ここ3年間安定して結果を残しており高い奪三振能力が魅力のMayを獲得し、ブルペンのテコ入れに成功しました。

3.James McCannの獲得
今オフ先発投手と並んで最重要補強ポイントに挙げられていたキャッチャーですが、今オフFA市場のキャッチャーで2番手評価を受けていたMcCannと4年契約を結びました。最初は球界No.1キャッチャーJ.T.Realmutoを狙っていましたが、比較的安価(4年40M)で契約をまとめられるMcCannを選んだようです。

4.Francisco LindorとCarlos Carrascoをトレードで獲得
球界No.1ショートであるLindorと2017年最多勝のCarrascoを獲得し、チームのウィークポイントであったショートと、最重要課題の先発投手の補強に成功しました。トレードの対価もこの2人を得られたことを考えれば十分に許容できるものなので、100点満点のまさに"Blockbuster "なトレードです。

世界一早い開幕ロースター予想

レギュラー
C James McCann
1B Pete Alonso
2B Jeff McNeil
3B J.D Davis
SS Francisco Lindor
LF Dominic Smith
CF Brandon Nimmo
RF Michel Conforoto

控え野手

Tomas Nido(C)
Luis Guillorme(IF)
Robel Garcia(IF)
Guillermo Heredia(OF)
ローテーション
SP1.Jacob deGrom
SP2.Marcus Stroman
SP3.Carlos Carrasco
SP4.David Peterson
SP5.Steven Matz

IL:Noah Syndergaard TJ手術から7月〜8月ごろ復帰予定

ブルペン

RP1.Robert Gsellman
RP2.Brad Brach
RP3.Jeurys Familia
RP4.Miguel Castro
RP5.Delin Betances
SET1.Seth Lugo
SET2.Trevor May
CLO.Edwin Diaz

今後の具体的な補強プラン

上記のロースター予想を見ながら足りない点を考察していきます。

贅沢税まで30M程度は余裕がある
現状ロースターのペイロールが180M程度なので贅沢税まで30Mほど余裕があると思われます。しかし来年はCano(禁止薬物使用で2021年は全試合出場停止、本来年俸24Mだが2021年は給料の支払いなし)の24Mが追加になるので、その点も考慮しなければなりません。

野手陣
①George Springerについて
強打の右打ちCFというメッツの補強ポイントにジャストフィットするSpringerですが、Springer側が175M規模という異常な契約を求めているため折り合いがつかないようです。
5年125Mぐらいで契約をまとめることができればSpringerと契約するべきですが、先日のトレードでLindorという打線のコアを手に入れたので必ずしも応じる必要は無く、あまりに譲歩しない場合はスルーするのもアリかもしれません。

代替案としては、契約を掴み損ねた大物選手と単年契約です。
今年のように市場が膠着すると、好条件の複数年契約を掴み損ねた大物選手が単年契約を結ぶケースが出てきます。また大物選手でなくても、良い選手を割安で複数年契約できればCanoが復帰した際にトレードに出してプロスペクトに変えることができるかもしれません。
メッツの場合は2B,3B,OFの選手であればチームの戦力アップに繋がると思います。

主な選手の候補
Tommy La Stella(2B,3B)
Justin Turner(3B)
Michael Brantley(OF)
Marcell Ozuna(OF)
Joc Pederson(OF)
Eddie Rosario(OF)

②3Bについて
メッツが3Bをトレードで狙っているという話がたびたび出てきますが、カブスのBryantやロッキーズのArenadoクラスの選手でなれば無理に動く必要はないと思います。この2人以外で補強するならば、上記のLaStellaやTurnerなどのFA選手にするべきです。

③控え野手の選手層について
上記のGarcia(IF),Heredia(OF)では控えの層が心許ないので、程よい補強で控えの選手層を厚くしたいところです。①か②の補強が成功した場合、Smith(1B/LF)かDavis(3B/LF)が控えに回ることになるため、内野手の方がいいかもしれません。

④契約延長について
LindorやConforotoは契約延長の噂もありますが、彼らと契約延長を結ぶことになれば(特にLindor)、Canoが在籍するであろう2022,2023年は贅沢税の超過を覚悟しなければなりません。オーナーのCohenがどれぐらい資金に余裕があるかはわかりませんが、贅沢税は連続して超過すればするほど課税額が増えていくため今シーズンはなるべく贅沢税のボーダーライン以内に抑えたいのが本音だと思います。
だとしても上記の2人とは契約延長して欲しいですね!

投手陣
①先発投手について

実績はあるものの白血病を患っているCarrasco、2年目のPeterson、バウンスバック期待のMatzをローテーションとして計算するのは、少々危険な部分があるため保険を用意しておく必要があると思います。Syndergaardの復帰もあるので、実績あるベテランを2人ほどマイナー契約で獲得できれば理想的ですね。
主な候補
John Lester,Cole Hamelsなど

②ブルペンについて
現状左腕が1人もいないので最低でも1人は確保すべきです。強力な先発投手を補強して左腕のMatzをブルペンに回すことも考えられますが、リリーフ経験の少ないMatzで開幕を迎えるのは不安なのでFA市場から引っ張ってくるのが無難だと思います。
主な候補
Brad Hand(交渉中),Justin Wilsonなど

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