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#31 なぜ教育にイノベーションが起きないのか?

※読み始めて、「教育と結びつかないな」と思っても、我慢して読んでね。

「リープフロッグ現象」って知っている?もちろん「蛙跳び」のことではない!既存の社会インフラが整備されていない新興国において、新しいサービス等が、先進国が歩んできた技術進展を飛び越えて一気に広まることを指す言葉だ。一つ例を挙げると、スマホかな。テレビなどで、アフリカの遊牧民が、スマホで草の状態などの情報をやり取りしているのを見たことないかな。発展途上国と最新機器(スマホ)のギャップで視聴者を驚かせる構図になっている。固定電話というインフラが整備されていない国で、その普及を待たずに、携帯電話やスマホが急に普及したんだ。

では「イノベーション」という言葉は聞いたことあるかな。きっとあるはずだ。日本では、この技術革新を意味する「イノベーション」という言葉に対する憧れがある。30年前、日本の企業がさまざまなイノベーションを起こし、世界をリードしてきた。しかし、現在、日本企業が世界に「イノベーション」を与えている印象は、日本人ですらない。世界をリードしている企業は、GAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)と呼ばれる、君も利用している企業だ。今、日本は、ここに割り込める企業の復権を目指している。そして、企業が求める人材の育成が教育に求められている。(はい、ここで教育にたどり着いた!)

そんな人材育成が求められている教育界で「イノベーション」は起きているのか。答えは「否」だ。残念ながら、教育界ではイノベーションは起きない

一番の要因は公教育である点だと思う。ある一企業が、カリスマ経営者のもと、イノベーションを起こす。なんてことは、教育界ではほぼできない。日本では新しいサービスが出ても既存サービスとの摩擦が起こり、法律の修正が必要になるため浸透までに長い時間が必要になる。義務教育である小・中学校であれば尚更だ。そして、もう一点、大きな壁だと感じるのは、失敗が許されないということだ。失敗=子どもを犠牲にするということになる。これに対する教職員の抵抗は大きい。

まとめるとこうなる。

①既存のやり方でキャリアを積み重ねてきた人たちの抵抗がある。

②法律の修正に時間がかかる。

③失敗が許されない。

ぼくたちは、夢をもちながらも、置かれている状況を冷静に把握することが大事だ。そして、何ができるのか分析し、一つ一つ解決し、夢を実現していくしかない。世の中の変化に遅れていることを自覚し、自分のできることを探る日々にも価値はあると思うんだ。急速な革新はなくとも、着実に革新を実現する歩みを止めないことが大事なんだと思う。

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