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向き合う準備や対策をしていれば保護犬は意外と手がかからない

パッセを迎える前は、保護犬だから、できないことや、大変なことが多いかもしれない、と思っていました

でもパッセも、サクラも、意外と手がかかりませんでした

これは考え方によるのかもしれませんが、初めから、できないかもしれない
と思っていたら、思っていたより楽
だったので、手がかからないと思っているのかもしれません

お世話になった保護施設の子達の多くは、ブリーダーから捨てられた繁殖引退犬です
繁殖以外のことは求められていないので、その子によって様々なので、すべての子が、とは言いませんが、下記のことを、教えてもらえていないが故にできない子がいると思います

参考までに、パッセとサクラの場合はどうだったのかを、思い出して書いています

トイレをシートの上でできない

保護施設では、常にみんなオムツをしていたので、パッセもサクラも、おトイレシートの上でトイレはできないだろうなぁ、と思っていたのに、パッセもサクラも最初からシートの上でトイレできる子達でした

もちろん最初の頃は、念のためおしっこの臭いがするトイレ練習用のトイレシートを用いましたが、あまり関係なかったのか、普通のトイレシートの上でしてくれています

おしっこのにおいがするシート
上手にできてたね

散歩ができない

最初パッセは道路の真ん中を歩きたがりました
すべての人や物が怖い、特に黒くて、大きなものが怖いので、道の真ん中が一番障害物が少ないと判断し、一生懸命、道の真ん中に向かって歩こうとしていました
特に夜の散歩は難しく、昼間よりも視界が悪く前が見えないので、いきなりすごく怯えたり、怖くて吠えたりしていました
このまま道路の真ん中を歩くのに慣れては危ないので、毎日かかさず散歩に行き、障害物は特に怖いものではない日常の風景と理解してもらい、基本的に左側を歩かせるようにしました
夜は懐中電灯をつけて、少しでも前が見えるようにして、パッセの不安を軽減できるようにしていました
あまりにも怯えたり、不安そうな顔をしたら、すぐ引き返して、比較的明るい道を通るようにもしました
今は、左側を徹底して歩き、夜もライトなしでもビビることなく歩けるようになりました
ただ頭が良い子な故、元々嫌いなパターンと、いつもと違うことを不審に思ってしまいます

下記に該当する人や犬に、散歩中に遭遇してしまうと吠えます
不審者と認識
玄関に立つ人・電話をしている人(その場に2人以上いる場合は問題ないが、電話は一人でしゃべっているので不審者と認識)・夜の公園や道に佇んでいる人・走っている人
喧嘩売られてると認識
かわいいと思って見つめてくる人・話しかけてくる人
元々嫌い
子供、犬

ただこちらが事前に気づいて、パッセの注意をこちらに向けていれば吠えることはないので、飼い主が注意をしていれば防ぐことができます

初めての散歩
今と比べるとカリカリです


サクラはおそらく散歩をしてもらっていなかったのでしょう
リードが何かわかっていなくて、最初はリードのたるんだ箇所を、ない歯でカミカミしながら歩いていました
全ての人、犬、物に吠え、他の犬のおしっこの跡をかいではマーキング
落ち着かないのか、家を出てすぐや、道を渡っている途中でも、急に立ち止まってしまい、ブルブルと体を震わせます
この時は少しでも引っ張ると、余計に抵抗して梃子でも動かぬモードになります

また、大きい音が苦手で、怖くて固まってしまうこともあります

そこで、吠えたら少しだけクイッとリードを引っ張るようにしています
それでもまだ吠えてしまいますし、マーキングもします
これについては、長い目で付き合っていこうと思っています

ブルブルのタイミングは、道路を渡る前に気合を入れているんだと思い、横断する前は、安全確認とサクラのブルブルを待ってから横断するようにすると、道路の真ん中で立ち止まることがなくなりました
まだ半年、来た時よりはずいぶんよくなりましたが、根気が必要です

今も大きい車やゴミの収集車が通ったりする時に大きい音が鳴ると、怖くて動けない時がありますが、パッセお姉ちゃんが優しく近寄り、サクラの鼻先をひとペロ
するとサクラも安心するようで、また歩き出してくれます
これはお利口なパッセさまさまです

サクラは散歩が好きなようで、シッポをずっとフリフリしながら歩き、とても可愛いです
そしてチワワのはずなのに小1時間散歩で連れまわしても、まったく疲れをみせないほど、体力があります
これからもサクラのいいところ、かわいいところ、まだ知らないところを散歩中に発見したい、というのがモチベーションに繋がっています

河川敷にて
可愛すぎる

夜鳴き

夜鳴きというほど、けたたましいものはありませんでした
パッセをお迎えした初日、ケージにカギをかけて、寝ようとしました
しかし、不安そうにクンクンすすり鳴くので、ケージにカギをかけるのを辞めました
するとそのままケージの中で寝だしたので、
ケージでは寝たいけど、カギをかけられるのだけは嫌
な子なんだと理解
それからはケージの扉を取っ払っていますが、パッセは基本的にケージでいびきをかきながら寝ています

サクラも夜鳴きはありませんでした
ケージが嫌いと聞いていたのに、初日は不安だったのか、パッセのケージに入ったまま出てこず、パッセが寝られないと困っていたので、すぐに新しいケージをポチりました
なのに、翌日からはケージに入りたがらず、現在パッセ専用ケージが2つあるという結果に
サクラは床で寝るのが好きなようで、好きな所で寝てもらっています

お迎え初日
この日以来ケージには入っていません

お留守番ができない

わが家にはカメラなどは置いていないので、どのように過ごしているかはわかっていません
しかし、パッセもサクラも恐らく寝ているので、私たちが外食や買い物などで家を空けても、特に家を出る前と帰ってきてからで、家の中に変化はありません

破壊行動

あるかもなあと思っていた破壊行動は、まったくありませんでした
そもそもですが、犬を迎えるにあたり、壊されて困るものを、犬の行動範囲に置かなければ、破壊できません
破壊行動をされて困るのは人間であって、犬はそれが大事なんて知りません
破壊されて困るようなものは、手の届かないところに保管する

昔、半日だけ知人の飼っているヨークシャテリアを預かったのですが、その子はケーブルを噛んでしまう子でした
そういう子もいるのか、と思い、わが家ではお迎えをする前に、ケーブルに私の大好きな場所100均に売っているケーブルカバーを巻いて、直接ケーブルを噛めないようにしています
パッセもサクラも、ケーブルに興味のない子だったので、取り越し苦労ではあったのですが、掃除の時も楽なので、巻いたままにしています


などなど、問題行動とまでは言いませんが、環境の変化からケージから1週間出てこない子や、ご飯を拒否する子もいるようです

お迎えしてみた結果、もっと大変かもしれない、と思っていた分、私の予想はいい意味で裏切られたのです

迎える前は、できないかもマインド

迎えた後の考え方としては、
この子って、こう考えてるのかもしれない
この子は、こういう性格だから、こうしてあげたらスムーズにできるようになるかも

試行錯誤して向き合えばいいのです

皆様も、保護犬を迎えようかな、保護犬に限らず、動物をお家に迎えたいな、と思っていたら、消極的な意味ではなくて、まずはできないかもしれない、から考えていると、お迎えする前に先に対策ができていたり、心の準備ができているので、こんなに大変なのか、、、と思わなくて済むと思います

ペットとして迎えた生き物には必ずお世話が必要です
ご飯を食べるにも、散歩に行くにも、トイレをするにも、飼い主がいなければできません
なので、しんどいというと語弊もありますが、手がかかるのは当たり前です

まずは向き合う準備と覚悟を決めて、お迎えを検討してみるといいかと思います

サクラを枕にしてくつろぐパッセ
サクラは気にせずスヤスヤ

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