【#ぱソ天】Half-Lifeを初代からAlyxまでプレイした二人が感想を語る:Half-Life 2とPortal編
2021年7月24日、Twitterのトーク機能であるSpaceにてぱソんことアロハ天狗の二名によってHalf-Lifeシリーズが語られた。口頭の対談を読み物として最適化した上で記事にしました。
Half-Life初代については【#ぱソ天】Half-Lifeを初代からAlyxまでプレイした二人が感想を語る:Half-Life初代編をご覧ください。
登場人物
ぱソんこ
VRに強いゲームデザイナー兼ゲームライター。大学一年生のころにWebライター活動を始めてから5年近く経過するものの、自身のスキルとキャリアの向上がまったく実感できず焦っているが、本業はゲームデザイナーである。本名でIGN JAPAN他にて活動中。この記事の編集を担当した。
●ポートフォリオ
ぱソんこ|note
ぱソんこがライターとして書いた取材・レビュー記事一覧(2020)|ぱソんこ|note
渋谷宣亮 (ign.com)
アロハ天狗
暴力ゲームをこよなく愛し、togetterにゲームレビューを掲載、カクヨムやnoteでWeb小説を執筆するニンジャヘッズ。代表作は『シェイドウォーカーズ(個人の感想です)』、『柳生十兵衛がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』など。ワイフと娘の3人で暮らす名古屋の民。
●ポートフォリオ
アロハ天狗(@Aloha_Tengu)のまとめ - Togetter
シェイドウォーカーズ(個人の感想です)|アロハ天狗|note
柳生十兵衛がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(アロハ天狗) - カクヨム (kakuyomu.jp)
2は良くも悪くも体験が豊かだ
ぱソんこ:Half-Lifeの1と2の大きな違いとして、Half-Life初代はブラックメサという一つのロケーションでゲームプレイが完結していましたが、Half-Life 2の舞台であるCity 17は東ヨーロッパの共産主義的な風景のエリアを中心に、川沿いや崖、バイオハザードみたいなゾンビがいっぱい出てくる村、海岸沿いの刑務所など、バリエーションがよりどりみどりで遊びが豊かになってるんですけど、出来にムラがあったり、統一感のなさ、良くも悪くも節操のなさという点では1より劣るかなと。
アロハ天狗:同感ですね。1はまさにサバイバルなんですけど、2は起きたら周りの人間が「うわぁ~ゴードンフリーマンだぁ~」「レジスタンスに加盟してくれ」「よしわかった」っていう形で状況に流されている感じで周りを右往左往していくんですね。いろんなところに行きながら良くも悪くもゲーム体験もけっこう変わるので、全体のゲームとしての統一感は弱い感じがします。とはいえ全体的なクオリティは異様に高く、本作も間違いなく傑作だと思います。
2の記憶でパッと思い浮かぶのは強烈なビジュアルイメージですね。Bethesda SoftworksのDishonoredのイメージデザイナーと同じ方がCity 17のデザインを手がけていて、独特の寒々しく機械的な要塞のようなSFの雰囲気と生物学的な要素が組み合わさった、Half-Life 2唯一無二の世界観は凄かった。
ぱソんこ:2の光景はリアルだけどすごいSFっていう、相反しているようで融合している感じが非常に独特です。
アロハ天狗:絵画的な雰囲気もありますよね。最終的に殴りこむ悪のタワー(正式名称:Citadel)がCity 17の街のど真ん中にあって、タワー自体が街を浸食していくみたいな感じで……要塞の超でかい壁があるじゃないですか。この壁が持ち上がってちょっと進んでドシーン!って街を捕食していく(笑)あれ最初にゲームじゃなくてトレイラーで見たときの印象が強烈で。
2003年当時のHalf-Life 2の衝撃
ぱソんこ:そういえばE3 2003で公開されたHalf-Life 2の技術デモについてお話があるそうですが、当時の初見のインプレッションについて聞かせていただければ。
アロハ天狗:個人的な体験談で恐縮ですが、2001年頃、まだ中学生だったころに親のPCで無理矢理Half-Life初代をやっていたんですよ。当時はまだSNSもなく、ちょうど初代をクリアしたタイミングで次回作が出るぞという話題になって2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の海外ゲーム板Half-Lifeスレに入り浸っていました。2003年にHalf-Life 2の具体的な情報が出てきたんですが、今と違って当時は日本だと海外ゲームってキワモノ扱いで、YouTubeもなくGamespotかどっかがMPEGでアップロードした動画のURLから頑張って一時間かけてダウンロードして見て衝撃を受けましたね。
当時のテックデモは出た瞬間にもう世界激震で、具体的には物理演算のデモの部分です。例えば水に落ちたものが”ちょっと沈んでから浮力で浮かぶ”、台の支柱を破壊するとと台ごと崩れてドラム缶がゴロゴロと相互に干渉しながら落ちていくとか、あとは敵の銃撃で、銃弾が持っている運動エネルギー量自体がオブジェクトを動かすとかですね。一番すごかったのはパチンコ台みたいな感じに鉄骨が釘のように壁に打ち込まれていて、その上をドラム缶が6個ぐらいすごい自然な形でゴロゴロ落ちてくるという――ぱソんこさんもテックデモを見たとのことですが、そのシーンは覚えてます?
アロハ天狗氏が2003年当時に衝撃を受けた、E3 2003で公開されたHalf-Life 2のデモ映像。レーベンホルムにゾンビではなくコンバイン兵が配置されていたり、製品版からカットされたステージ”Lost Coast”が映されたりするなど製品版との違いが見受けられる。G-MANの表情の豊かさやオブジェクトの物理演算は今なお色褪せない。
ぱソんこ:ええ、今見ると”物理演算の技術デモがアピールになる”という牧歌的なベタさに笑っちゃうような気もしますけども、初めて見たら衝撃的ですよねえ……。僕としてはG-MANを撮影しているカメラがあって、そのカメラの映像をリアルタイムに映すゲームの中のモニターがメタメタにされて、カメラをプレイヤーが三脚から取って外して投げたら投げた後もそのカメラの映像がまだ流れているという流れが印象的です。
アロハ天狗:あれも凄かったですね!ゲームの中にさらにモニターがあって、G-MANを映しているカメラが目の前にあって、それをヘッドクラブが倒しちゃうんですよね。あとG-MANの存在そのものがテックデモみたいな面もあって、当時からするとG-MANやアリックスのフェイシャルアニメーションも驚異的でしたね。
ぱソんこ:Half-Life 2のゲーム本編でも始まって最初に見せられるのがG-MANのドアップですからね。
アロハ天狗:あのデモが出てきた2003年はGTA3の国内PS2版がリリース年なんですよ。なので、今手元でやっているGTA3で「なんだこれは……未来のゲームすぎるな」って感動してたときにHalf-Life 2のテックデモというオーバーテクノロジーをぶち込まれた。ただ、流石にHalf-Life 2が動作するようなPCは中高生では持てなかったので、実際にプレイしたのは2007年にXbox 360で『The Orange Box』がリリースされてからですね。だいぶ旬は逃していたものの、ようやく悲願のHalf-Life 2がプレイできて感動でした。
実際Half-Life 2は寒々しい世界観や硬質な美術と当時の技術水準での限界の映像が綺麗に噛み合っているので、今見てもグラフィックがキレイなゲームだなという印象すらあります。思い出補正がない若い方、例えば大学生ぐらいの方の感想が聞きたいですね。
Grand Theft Auto III(GTA3)は北米と欧州で2001年発売、日本では2年遅れて2003年に発売された。流石にキャラクターモデル(顔の尖りよう、手が握りこぶししかなくて指が動かせないなど)の品質は今から見るとしょっぱい。
ぱソんこ:とはいえ今見てもバッチリ決まっていると思いますよ。
アロハ天狗:キマってますよねー。正直今の方にE3テックデモを見せても技術的にすごいことをやってるゲームだなと印象を持たれるんじゃないかと思います。
ぱソんこ:VALVEさんがテクノロジーの見せ方を非常によくわかっていた技量なんだなというのは感じますね。Half-Life 2本編からしても。
アロハ天狗:それはそうとHalf-Life 2は本編そのものにもテックデモっぽさがあることは否めないんですよね。ゲーム自体が技術博覧会になっているようなところがある。
ぱソんこ:なんかこう「はいどうぞ物理演算のパズルです!(ドンッ」みたいなところがけっこうあって、カゴを浮かせるために空気の入ったドラム缶を水中に持ち込んで下からカゴを持ち上げるとか「あっどうも、物理演算ですね!」みたいな気持ちになります。
アロハ天狗:わざとらしい物理演算パズルがすげえ多い!
ぱソんこ:逆に物理演算を活用したパズルは、Half-Lifeほど、正直くどいほど物理演算のパズルを入れてきたゲームってそこまで後には続かなかったなあと……
アロハ天狗:一瞬流行りましたよね(笑)今となっては一周してかえって斬新かもしれないですよね、あんなに物理パズルやらされるゲームって。
ぱソんこ:あとテックデモというとアリックスやクライナー博士が目の前にドアップで動きながらヌルヌルと長らく動き回りながらしゃべるパートがけっこうあって「フェイシャルアニメーションすごい!!!」みたいな、もうわかったよ……てなるところもけっこうありますよね。
アロハ天狗:まあ見飽きることはないので…(笑)
ぱソんこ:2004年当時のわりに動きがけっこう凝っているというか、今見てもぎこちなさは感じない。このへんはやっぱりVALVEさんが技術だけじゃなくて画の見せ方が非常に上手いからだと思います。
アロハ天狗:モーションも非常に自然ですし、ゲーム内のシチュエーションも「このシーンはこういう絵面にしてからこういうキャラクターがプレイヤー目線でこう見えるようにしよう!」という視線の導線がすごく上手ですよね。博士の研究所ヘッドクラブ(ラマー)があっちいってこっちいってみたいなシーンとか顕著です。
見た目の特徴が増しても個性の薄まった敵兵士
アロハ天狗:ただ、2は少しゲームプレイ的に物足りないところがわりとあって、敵の印象が薄いんです。
ぱソんこ:敵のレベルとしては正直1よりも薄味なところはあって、初代のXenっぽいモンスターがかなり減ってモンスターを倒しているようバリエーションもないし、全体的にコンバイン(敵勢力の兵士)もあまり代わり映えはしません。
アロハ天狗:Half-Life 2はわりとひたすらコンバインとゾンビの繰り返しという感じはありましたね。Half-Life初代で気持ちよく銃を撃たせてくれるザコ敵だったボーディガンツというエイリアンが味方になっちゃったんで、モブのエイリアン雑魚があんまいない。
ぱソんこ:それと、あの世界(Xen)との繋がりは閉じてしまったことも理由としてはありそうですが、そうなるとヘッドクラブはどこから来たのか?という疑問は生じますけど(笑)
アロハ天狗:ヘッドクラブは地球に自生して野良になって勝手に湧いてますね。あとコンバインはヘッドクラブをミサイル弾頭に詰め込んで嫌がらせに市街地に打ち込むという傍迷惑な使い方をしているので。
ぱソんこ:池にブラックバスを放流するような所業ですからね……
アロハ天狗:人ん家にミントや竹を植えるようなもんですね。
グラビティガンとピストルが素晴らしい
ぱソんこ:Half-Life 2の非常にテックデモらしい部分というのはグラビティガンと乗り物があります。Half-Life 2といえばグラビティガンといっても過言ではないですが、これは全12チャプターのうち第3チャプターから使える武器で、遠くにあるものを手元に引き寄せてトリガーを引くと前方に向かってガションと勢いよく射出します。例えば手前にあるドラム缶をグラビティガンで敵に向かって射出してそのまま倒したり、あるいは可燃ドラムなどの可燃物を手元に引き付けて射出すると着弾地点で爆発するみたいな非常に楽しい武器です。このグラビティガンに影響を受けた要素はのちのFPS/TPSでもちょくちょく見かけます。
アロハ天狗:類似品は良く見かけますね。ただ、先述の物理パズル含め、どんだけグラビティガンを酷使するんだと言いたくなるゲームはHalf-Life 2だけかなという感じです。
ぱソんこ:グラビティガンが一番楽しいのはチャプター6の「レーベンホルムには行かない…」で、真っ暗な街中にゾンビがいっぱい出てくるんですけど街中に丸ノコがいっぱい配置してあるんですよね。その丸ノコをグラビティガンで引き寄せてその辺にいるゾンビを真っ二つにできるという非常に楽しいエリアです。あそこはやっぱり「どうぞグラビティガンを使って敵をジャンジャン倒してください」みたいなエリアで……非常に楽しい!
アロハ天狗:レーベンホルムには頭のおかしい神父さんがいて、その神父さんが「この世の終末だ」と言ってゾンビ用の罠を仕掛けまくっているんですよ。ブレインデッド(ロード・オブ・ザ・リングの監督による歴史的大傑作ゾンビ映画:手軽に見る手段はほぼ無い)に出てくる芝刈り機の固定版みたいな罠がたくさんあって、比較的ゴア要素が少ないHalf-Life 2でもゾンビの上半身と下半身が見事に真っ二つになってくれます。暴力ゲーマーのみなさんも大満足。あと怖い。普通にここだけサバイバルホラー。
ぱソんこ:レーベンホルムは割とバイオハザードっぽさを感じます(これはHalf-Life: Alyxの伏線です)。
アロハ天狗:気の狂った神父さんがゲーム中に主人公の隣でひたすら絶叫してくれるので、そういった時はあまり怖くないんですけども。
ぱソんこ:ゾンビになった村人を救済する(「救済、救済!」)って言いながらショットガンでひたすら頭を撃っているという、なかなかユニークな人物でしたね。
Half-Life 2のレーベンホルムを舞台としたスピンオフ『Return to Ravenholm』が開発中止になったことも有名。開発スタジオはDishonoredとPREYを代表とするArkane Studios。
アロハ天狗:Half-Lifeユニバースで突出して濃い人でしたね。グラビティガンは弾を消費しないので終盤までお世話になります。敵の大型兵器にもグラビティガンで爆発物を投げたりしますし、ゲーム最終盤に入るとグラビティガンがめちゃくちゃパワーアップするんですよ!オブジェクトだけじゃなくて生物をそのまま吸引できるようになるんです。つまり、一旦爆発物や丸ノコを引っ張って撃つというめんどくさい過程が必要なくなって、敵の兵士をそのまま吸い込んでポンポンとビルの上から落っことせる。これがめちゃくちゃ気持ちいいんですよね~~。
ぱソんこ:最後の無双感がすごい気持ちいいです。敵を吸い込んで、それをまた敵にぶつけていく上に敵の断末魔と死亡時のビープ音が連続で鳴るところが本当に気持ちよくて。
アロハ天狗:他の敵にぶつける、高い所から地面に落とす、謎の高エネルギー球をぶつけて消滅させるといったいろんなやり方ができるので、めちゃくちゃ楽しい。ゲーム終盤とかラスボス戦で今まで使っていた武器やスキルが超パワーアップする展開が大好きなんですけど、洋ゲーではあまりないイメージでしたので、Half-Life 2みたいな硬派なゲームでこういった展開を入れてきたのは意外でしたね。
ぱソんこ:しかもプレイヤーにあえて活用させるためにグラビティガン以外の武器を全部没収されるんですよね。非常にわかりやすいですし「この後グラビティガンしか使えないので、張り切ってやっちゃいましょう!」というメッセージを明確に伝えています。
アロハ天狗:「もうグラビティガンしか使えないけど、グラビティガンを使ってあとは好きにやってくれ」というね。
ぱソんこ:逆にいうとレーベンホルムと終盤のパート以外ではグラビティガンと他の武器の使い分けがやりきれていないところが感じなくもないです。
アロハ天狗:グラビティガン以外の武器がちょっと印象が薄いんですよね。パルスライフルとかはけっこう強いんですけど。Half-Life 2って数ある武器の中ではピストルが目立っていませんでした?
ぱソんこ:たしかにピストルは信頼性が高いというか、ほぼ狙い通りに当たる感じはありますね。
アロハ天狗:2のピストル、妙に強いっすよねアレ。1のピストルは本当にしょーもない時にしか使えない感じでしたけども、2はアサルトライフルの集弾性(射程距離に対する弾道の正確さ)が悪いこともあったり、ピストルのグラフィックがやたらとテカテカしてかっこいいこともあったり。そのおかげかピストルとグラビティガンの二つをメイン武器で進めて、けっこう激しい戦闘だとパルスライフルを使う感じでした。
ぱソんこ:ピストルの信頼性が高すぎると他の武器のありがたみが薄まってしまうのは皮肉な話だとは思います。
ノヴァ・プロスペクトもいいぞ
アロハ天狗:ただ、ノヴァ・プロスペクトという刑務所を右往左往するステージだでけ使える特殊武器はかなり面白い。アントライオンというスターシップトゥルーパーズに出てくる昆虫型の雑魚エイリアンみたいなやつ(ウォーリアー・バグ)が大量発生してる上に、敵兵も巡回している場所なんですが、ボール状のフェロモンを敵兵の辺りに投げつけると、5~6体のアントライオンが敵の所に群がって食いつくしてバラバラにしてくれる。めちゃくちゃ楽しい。
ぱソんこ:僕はノヴァ・プロスペクトに大量に仕掛けられたセンサー型爆弾にアントライオンが突っ込んで爆発四散しながら爆弾処理してくれる血も涙もないゲームプレイが好きですね。
アロハ天狗:ああいう第三勢力を使いつぶすのは面白かったです。ノヴァ・プロスペクトはゲーム全体の中で他のステージと毛色が違っている感じがしますね、レーベンホルムと同じく。
ぱソんこ:ゲームから際立って面白いけど、やはり浮いていることは否定できない。バリエーションの豊かさと節操のなさは表裏一体だとは思わせます。
アロハ天狗:1はそこまでゲームプレイの幅がないので、ある意味で2の長所とも見なせる。
ぱソんこ:ゲームプレイの幅としては乗り物パートが厳しいところもあったかなあと。Half-Life 2が抱える課題として、乗り物パートは川をボートで走るくだりと海岸線を車で走るくだりの二つがあるんですけど、正直FPSで乗り物を制御するのがけっこう厄介。一人称視点の運転ってやりづらいところがあって、そのやりづらいままずっと突っ走らされるところや乗り物の挙動が暴れやすくて一人称視点で360度回転してしまうように酔いやすい問題もあります。
アロハ天狗:ボートはともかくバギーは暴れん坊ですよね。ボートのパートもバギーのパートも楽しかった印象はあるんですけど、なんぼなんでも長いなあとは思います。乗り物に乗るパートって乗り降りするとはいえ、ゲーム全体の2割ぐらいは占めてますよね。特にボート(ウォーターハザード)の方は「水門が閉まってるんでボートから降りて開けますわ」みたいなのがちょくちょく挟まります。乗っては降りて、乗っては降りて(笑)
ぱソんこ:ボートは敵の空爆ヘリとのカーチェイスみたいなノリの逃走劇を繰り広げるシーンとかもありました。
アロハ天狗:ヘリとの戦闘は印象的でしたね、ええ。バギーはアントライオンやコンバイン兵も轢き殺せて良かったです。
殺伐とした魅力をもつSource Engine
ぱソんこ:Half-Life 2、全体的にはすごく楽しいんだけど……
アロハ天狗:そう、2もすげえ楽しいんですよ。文句なく楽しかったし、今やっても楽しい。ただ、今やると「すごいゲーム」というよりは「変なゲーム」「ガタガタした構成のゲーム」という印象を持つ気がしますね。1は素直に出来がよくてめちゃくちゃ面白いと思うんですけど、2は変わったゲームをやったなあという感じな気がしますね。Source Engine特有の(狙った)殺風景さが相まって殺伐・荒涼とした雰囲気がありますよね。
ぱソんこ:Source Engineの絵は見たらすぐにSource Engineだとわかります。
アロハ天狗:特にアウトドアが特徴的ですね。Left 4 DeadとかやってもつくづくSource Engineくせえな~と思います。また、2の終盤にですね、ストライダーっていうタカアシガニみたいなカッコイイ巨大攻殻生物が出てきて、歩行戦車っていうイメージとは違って本当にカニとかクモみたいな半有機体戦車なんです。
このストライダーが出てくるシークエンス自体はとても盛り上がるシーンなんですけど、VALVEのゲームって爆発がすごい殺風景なんですよね。爆炎がブワーッてなるような感じがなくて、ただ本当に爆竹が「パンッ!」という感じで破裂しているだけみたいな、やたらこう殺風景な爆発。なので、派手なロケットランチャー飛び交う終盤の山場の戦闘も絵面だけ見ると地味ですね。同時期のゲームだとMGS3の爆発演出が本当に良かっただけに、そこだけは見劣りしてた印象があります。
ただ、ミッションとしては「フリーマンに続け」という、それまで潜伏していた味方やレジスタンスがわらわらと湧いてきて、一斉に加担してくれるかなり盛り上がるステージではあって、やっぱり2は2でかなり演出重視のゲームではありますね。
Half-Life 2のつづきと、その後
ぱソんこ:Half-Life 2には続編の『Half-Life 2: Episode One(以下、EP1)』『Half-Life 2: Episode Two(以下、EP2)』の二作があります。これらはもともとHalf-Life 2の続編を分割リリースしようというプロジェクトで始まったもので、話としては2の続きとなっています。
EP1はHalf-Life 2本編でCity-17のCitadelとよばれる要塞をぶっ壊したので街の外に逃げる話です。EP2は街の外に逃げたものの主人公の相棒(ヒロイン)であるアリックスが死んじゃって、色々あって生き返らせてからホワイトフォレストと呼ばれる基地に行って、ロケットを打ち上げてエイリアンの世界と繋がるポータルを閉じることに成功するものの、アリックスのお父さんのイーライが敵勢力にやられて死んじゃって、そのまま唐突にゲームが終わるという……
アロハ天狗:敵のラスボスみたいな頭脳型マザーエイリアン(正式名称:アドバイザー)が出てくるんですよね。これから一体どうなるんだというところで終わるんですけど、私はたまたまプレイする機会に恵まれておらずやってないんですけど、あのあとのEpisode 3はどうなったんですかね~~~?
ぱソんこ:あれから、結局出てないんですよね…。
アロハ天狗:ええッ!?ええ~~っ!?あんなクリフハンガーをやっておいて~~~!!!?!?続編が出てない~~~!?ドヒャア~~~~!!
ぱソんこ:いちおうストーリー上、次の目的地がボレアレスという研究船だと判明してからヒロインのお父さんが死んじゃって、ヒロインが泣き崩れて「パパ、お願い、パパ!」と嗚咽を漏らしながらエンディングに入って、「次回に続く!」となってからもう14年ぐらい経つという感じですね、ハイ。
ビデオゲーム史上最悪とも呼ばれる『Half-Life 2: Episode Two』のクリフハンガー。結局三部作の予定だったEpisodeシリーズは2作目で凍結した。
アロハ天狗:エエーーーーーッ、ど、どひゃあ~~~~~~~~~~~~!!すみません、やりたかっただけです。Half-Lifeやってないみなさんは事あるごとに3、3だというHalf-Lifeオタクに辟易しているとは思うんですが、そんなクリフハンガーで終わられたら一言言いたくもなりますよこっちだって!!なにもこっちは完全新作のHalf-Life 3を一から作って出せと言っているわけじゃないんですよ。せめてHalf-Life 2: Episode 3は出せと言っているわけで。これがそんなに無茶苦茶なことを言っていますか?エ?どうなんだね?ウーン?君じゃ話にならん店長を出せ店長を。
ぱソんこ:ただ、EP3およびHalf-Life 3がどういったシナリオおよびロケーションになる予定だったのかはすでに公開されています。
アロハ天狗:当時のシナリオライターが微妙に固有名詞だけ変えた、ほぼそのままのシナリオをぜんぶ公開していますよね。
ぱソんこ:要約すると「南極発見したボレアレス船にすごいポータル装置があることが判明して回収しに行くが、南極やボレアレス船の中で敵兵のコンバインたちと戦うことになる。ポータル装置の力でタイムスリップしてHalf-Life 2前日譚の”7時間戦争”に行ったり、コンバインの故郷の星まで行ってボレアレス船もろともコンバインの惑星を爆撃したりすることをやった後に、ヒロインのアリックスがG-MANに誘拐されて主人公はボーディガンツに助けられたままクリフハンガーで終わる」というのがHalf-Life 3のシナリオです。
アロハ天狗:結局クリフハンガーで終わるんですか(笑)
ぱソんこ:いちおうコンバインをやっつけた上でボレアレス船も爆破するのでオチはつけてるんですけど、結局G-MAN自体は何者なのか、アリックスが行方不明になってどうなってしまうのかという点は放置されます。
アロハ天狗:コンバインとの決着自体はひとまずつくんですね。
ぱソんこ:Half-Life 2 Episodeのストーリー面はこんな感じなんですけど、ゲームプレイとしてはEP1もEP2もHalf-Life 2本編から大して変わってないんですよね。分割で一人プレイ用FPSを一本につき3~4時間のボリュームで販売するマーケティングやSource Engineのアップデートによるテクノロジーの披露が目的としてHalf-Life 2 Episodeシリーズが展開されたことは無視できません。そのため、ゲームプレイとしての面白さと新しさはちょっと薄いです。
アロハ天狗:そこまで新しいことを劇的にやってはいなかったですね。ちょこちょこロボット風の新型エイリアン(ハンター)が出てくるといった面もあるのですが、まあ2.5や3というよりも2.1ぐらいの内容かなという感じではありましたね。
ぱソんこ:正直EP3のシナリオの規模を考えるとEP1とEP2の部分のシナリオをカットして、いきなりEP3(南極)から始めてもよかったんじゃないかという気持ちが強くなる。
アロハ天狗:スターウォーズと一緒ですね(笑)
ぱソんこ:また、一人プレイ用のFPSを分割リリースすること自体が間違っていたんじゃないかなとも思っています。新作のリリース間隔が短いとどうしても新鮮さは薄れますし、開発期間の短さの都合で遊びの新しさやビジュアルの変化が乏しくなりがちで、やはり短い期間で変化を出していくのは無理な話です。売り方や開発手法を含めた最初の計画の段階で間違ってたんじゃないかな。
アロハ天狗:斬新な売り方ではありましたけどね。今でいうDLC/ダウンロード型追加コンテンツの先駆けではあったので面白い試みだったんですけど、ユーザーが期待しすぎた感じはあります。
ぱソんこ:今では『Fortnite』がF2Pのシーズン制という運営方法をしていますがこれはオンラインゲームの手法であり、シングルプレイでも『Life is Strange』みたいにアドベンチャーゲームであれば「最初からどういうストーリーでどういったロケーションなのか」が計画当初の時点で完全に決まっていて、ゲームプレイ自体に変化がなくても大丈夫なので分割販売に支障が出にくいといった知見は今でこそ溜まっています。しかし、AAAのFPSはそういう売り方に向いていなかったことを全世界の企業がHalf-Life 2: Episode 3から学んだんじゃないかとは思います。
アロハ天狗:最近だとDOOM ETERNALのシングルプレイキャンペーンのDLCが分割販売されたんですけど、あれも成功していたかというと微妙かなというのはあります。根っこのゲームシステムがめちゃくちゃ面白いので悪くはないんですけど、わざわざこれを出した理由がいまいちわからない。
ぱソんこ:やはりシングルプレイのゲームのDLCの難しさが表れているのかなとは思います。
『The Orange Box』最大の功績は『Portal』
ぱソんこ:Half-Life 2 Episode OneとEpisode Twoのいいところを挙げると、『The Orange Box』というまとめ売りパッケージが作られたことでしょうか。
アロハ天狗:いや~、名作ですねあれは……
ぱソんこ:『The Orange Box』はHalf-Life 2 Episode Twoのリリースに合わせて2007年に発売されて、『Half-Life 2』『Half-Life 2 :Episode One』『Half-Life 2: Episode Two』『Team Fortress 2』『Portal』の5作がまとめて収録されました。日本国外だとEAからPS3版も発売されたのですが、日本だとXbox 360とPC版のみになっています。このバンドルのおかげでXboxユーザーの間で非常にValve作品が親しまれたそうな。
アロハ天狗:逆に言うと『The Orange Box』を日本で出していただかなかったら今こうして私がHalf-Lifeシリーズのファンとして話せていることもなかったでしょう。今Portalの名前も出てきましたよね。
ぱソんこ:ぶっちゃけHalf-Life 2: Episodeシリーズ最大の功績はPortalをバンドルにして世に知らしめたことだとは思います。Portalが単品でリリースされていたら今ほど認知されていたかは少し怪しい。
アロハ天狗:全く同感ですね。シレっとThe Orange Boxに紛れ込んでいたからこそ皆がプレイしたというのは本当にあると思います。
ぱソんこ:それと、Half-Life 2: EPISODE 3に出てくるボレアレス船はAperture Scienceという企業が造ったのですが、PortalシリーズはAperture Scienceの研究所の中の話になっています。Half-Life 3でAperture Scienceを使ってやりたかったことであろう要素は『Portal』と『Portal 2』でやりきってしまったというか、非常に濃厚なAperture Scienceストーリーをすでに体験できたので、ぶっちゃけHalf-Life 3が出なくても十分だったよね、とは僕個人としては思います。
アロハ天狗:掘り下げられましたね~。portalの中でも本編主人公ゴードン・フリーマンの存在が仄めかされたりしてクロスオーバーを期待していたんですけど、なかなか出来なかったですね。Half-Life 3とPortal 3をクロスオーバーして『Half-Life(Portal)3』という形でまとめていただいてもいいんですよ!!
ぱソんこ:今度新作を作るんだったらボレアレス船にGLaDOS(Portalシリーズの人気キャラ)を入れればいいんじゃないかという気はする。
アロハ天狗:Half-LifeとPortalをまとめていただいて全然いいですもう。大喝采でしょうね。誰も文句を言わない。
ぱソんこ:それをやってしまうと安直ではありますが(笑)
Portalシリーズも語りたい
ぱソんこ:Portalは早くて2時間ぐらいで終わってしまうんですけど、その代わりにすごい洗練されていますよね。
アロハ天狗:僕もPortalの短さは長所だと思っています。飽きる前に綺麗~に終わります。1は本当に傑作中の傑作。アレほど素晴らしく洗練されたゲームはないです、本当に。序盤から中盤までパズルを順番にやっていく完璧なチュートリアル兼ゲーム本編の内容から”The cake is a lie.”を経由してゲーム後編は舞台の裏側がテーマになるという展開もお見事。「ステージの設備のボタンは壊れているけど、今の自分にはポータルガンがある」みたいな”非正規の解法”をあえてゲームプレイでやらせるというのが好きです。
ぱソんこ:言ってしまうと、日本のSteamユーザーはHalf-Lifeを知らない人はふつうにいるんですけど、Portalはみんな知ってるんですよね。
アロハ天狗:そりゃ水と空気とPortalはタダ※ですからね。
※注:PortalとPortal2は定期的に60円でセール販売が行われている。
ぱソんこ:(笑)。FPSが好きじゃない人でもPortalは好きな人が多くて、Portalの開発者コメンタリーモードで「(2007年時点で)今まで出したどのゲームよりも一番多くの評価の声を頂いた」と言っていて、もしかしたらVALVE自身の認識としても「Half-LifeよりPortalが上」になっている可能性があるかもしれないと思っています。
アロハ天狗:Portalは私の妻ですらやっています。
ぱソんこ:ワオ。
※編注:アロ天ワイフは漫画、映画、ゲームのあらゆるフィクションに対して関心をほとんど抱かないことがアロ天のツイートからうかがい知れる。
アロハ天狗:自力クリアしたかは記憶が怪しいんですけど、少なくとも一緒にエンディングまでは見ているはずです。もしかしたら途中で投げたかもしれないけど、最後まで一緒に楽しんでくれたのは確かです。Portalはそれぐらい間口が広い。
ぱソんこ:Portal 2は頑張ると5~6時間ぐらいで終わるけど、初見プレイだったら10時間ぐらいかかるかな。2は序盤、中盤、終盤でゲーム内のギミックがけっこう変わって違う遊びになりますよね。その一方で各パートがダレる前にいい感じのタイミングで終わってくれるのも流石です。
アロハ天狗:そうですね。2はやっぱりストーリーが良い意味で濃厚なのでゲーマー向けなゲームになっている感じはしますね。めちゃくちゃ良いゲームですけど。
ぱソんこ:PortalとPortal 2の進化っぷりは低予算映画が一気にAAA級ハリウッド映画になったような感じですよね。
アロハ天狗:2は金かかってますよね~。冒頭のクオリティの高い破壊シーンは「予算増えたな~」って感じます(笑)
きみは幻のアーケード版Half-Life 2を知っているか
アロハ天狗:腰を据えて話すべきHalf-Life: Alyxに移る前に…一つだけ話しておかなくちゃいけないことがありまして、ゲーセンに置いてあった『Half-Life 2: Survivor』ってなんだったんですか?
ぱソんこ:なんだったんだろう……?ざっくり説明するとタイトーが作ったHalf-Life 2のアーケード版で、Half-Life 2のシステムを使ったアーケード版オリジナル対戦モードとHalf-Life 2本編のダイジェスト風キャンペーンモードを収録したものですね。
のっけからチュートリアルが連続する、没入感重視のVALVEイズムが微塵も残っていない様子
アロハ天狗:伝説の珍ゲームですよね。実際にプレイしたことはないですけど筐体を見たことはあって「これどうやって操作するんだろう」って疑問に思ったことはあります。
ぱソんこ:確か大型のシートに右手のレバーと左手のレバーがあってこれで移動とエイムをやって、フットペダルでジャンプとしゃがみをするみたいですね。
アロハ天狗:無理矢理FPSの操作をアーケードの筐体で再現しつつ、UIとかはガンシューティングっぽく仕上げていますね。
筐体実機のイメージ:ゴ―ドン・フリーマン博士を操作するというよりもロボットを操縦しそうな外観。画像はIGNより。
ぱソんこ:この対談の2日前ぐらいにYouTubeのHalf-Life 2: Surviverの動画を見る機会があって確認したのですが、かなりバイオハザードに似せるよう意識していますよね。三人称視点のカットシーンにホラー調のフォントの字幕が表示される形式になっていて、アーケードなのでコースが省略されてブツ切りだし、日本のゲームらしくゴテゴテに「危険!」「エマージェンシー!」みたいなのダサイUIがバンバン出てくるVALVEの哲学ガン無視なゲームになってるのがめちゃくちゃ笑えます。
アロハ天狗:めちゃくちゃダサいんですよね(笑)。ぜひみなさんも動画を見て笑ってください。
ぱソんこ:とはいえ日本のアーケードゲームでやるならしょうがないところはあります。
アロハ天狗:いや~しょうがないとはいえ字幕のフォントがもう露骨に『ハウス・オブ・ザ・デッド』みたいな感じですからねコレ。
ぱソんこ:そもそもなんでSource EngineのFPSをアーケードで出そうと思ったのか、いやその企画を出す時点ですごいけど、なぜ企画が通ったんだという気持ちも正直あります。ユニークすぎる。
アロハ天狗:なぜこれが生まれたのか知っている方がいれば教えてください。どんなターゲット層想定してたが気になるんですよね…PCゲームやりたいけどハイスペックPC持ってない層??うーーん…
そしてHalf-Life: Alyxへ
ぱソんこ:2000年代後半のVALVEはHalf-Life 3が出なかったかわりにPortalやLeft 4 Deadが出て、2010年代は前半にPortal 2やCounter-Strike: Global Offensiveが出たぐらいで、そのあとはValveのFPSのゲーム開発会社としての存在感は薄くなっていきました。
アロハ天狗:そうですね、Steamが儲かりすぎちゃったのがダメですね。もうちょっとVALVEには経営に困っていただかないと。みなさん、PCゲームはEpic Games Storeで買いましょう!
ぱソんこ:(爆笑)。あと、内部事情としてはSource Engineの後継であるSource 2 Engineの開発が非常に困難で進まなかったことも原因の一つとしてあって、あとは社内政治とか雇用制度とかが色々あったことが報道されてはいるので大変だなあとは思いました。
アロハ天狗:もしVALVEの中の人がこれを見ているとしたら、Duke Nukem Foreverは17年待ったのでHalf-Life 3も17年待ちますよ。
ぱソんこ:(笑)。そこでHalf-Lifeシリーズの新生が2007年から13年ぶり、2020年3月に『Half-Life: Alyx』が発売されたわけです。
アロハ天狗:Half-Life: Alyxですね!マジで凄いとかVRの最高傑作とか文句なしのHalf-Life最新作とか色々な絶賛が聞こえてくるので興味津々なんですけど、PCゲームのVRってハードル高いというか、初期投資めちゃ高い気がして手を出しかねてるんですよね・・・特にalyxは超高性能PCと10万以上するVRゴーグルと広いスペースとガチャガチャの配線が必要って印象で流石にキツいって感じで腰引けてますね。
ぱソんこ:いや、アロ天さんの今のPC環境なら、4万弱出してOculus Quest 2だけ買えばすぐプレイできますよ。勿論他のほぼ全てのVRゲームも。無線なので配線もいらないです。
アロハ天狗:マ、マ、マ、マジで!?!?!?!?!?!?
次回、Half-Life: Alyx編に続く!
※ほんとうは7月当日のSpaceでHalf-Life: Alyxも語られたのですが、既プレイのぱソんこによる未プレイのアロハ天狗へのプレゼンテーションとなっていたため、この記事における「シリーズ全部プレイした人同士の対談」というテーマにそぐわないためカットしました。アロハ天狗氏は9月時点でHalf-Life: Alyxをクリア済みであり、10月内には「ネタバレありのHalf-Life: Alyx & VRゲームいろいろ感想対談」を実施する予定なので、気になる方は@Passoncoおよび@aloha_tenguのツイッターアカウントをフォローしていただければと思います。よろしくお願いします。