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統計は信じるな #209 〜煽り報道にうんざりしている、あなたへ

こんにちは、雅(みやび)です。

本日のテーマは、

統計は信じるな

です。


あなたは統計は好きですか?


日本人は平均が大好きです。

平均より上か、下かで
一喜一憂したりします。

そして、

統計の結果を信じる人は多い。

犯罪が増えているか。減っているか。
どっちの視点で見るのかで使うデータが変わる。

過去5年なら増えている。
過去100年なら減っている。

どこを切り取るのかは、
データを使う人の思いのまま。

統計を信じ過ぎると、そういう意図をもった人に
コントロールされてしまうので
気をつけた方がいい。


さて、

毎日皆んなが見ているお馴染みのグラフも
違った見方ができるので、例として取り上げてみよう。

感染症の陽性患者数が増えている!
と言って、

第一波の4月、
第二波の7月
第三波と言われる12月の
数字を並べたグラフが毎日報道されてます。

ちなみに、これは厚生労働省発表のグラフ(2021年1月22日現在)。

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右のグラフの通り、4月と12月では
そもそも検査している母数が5〜10倍違うのに、

テレビでは
左側の陽性者数の推移だけを毎日見せられて、

過去最高の感染者数

と繰り返し聞かされています。

は?

4月は10回じゃんけんして、3回勝ちました。
12月は1000回じゃんけんして、300回勝ちました。
過去最高の勝利数です!

と言うことですかね?

なんだか‥バカにされてる気しかしない。

感染爆発というよりも、検査数が増えたから、
増えたと理解する方が素直じゃないですか。

だから、敢えて左側の陽性患者数の推移だけを使ってるのは
使う側の意図を感じずにはいられません。

グラフは事実に基づいているのでウソや捏造ではないですが
グラフをどう解釈するのかに恣意的な力が働いているのです。

他にも決して国内の報道では使われないグラフはこちら。

流行してから、およそ一年経過するけれど
10万人あたりの死者数を国単位で比較したら
こんな感じ。

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日本のデータは、国際比較では地をはっています。

テレビ局にしてみたら、こんなの出しても、
恐怖を煽られたい視聴者には全く受けないでしょうね。

なので、使われることはありません。

それに変わり、『変異ウイルスが恐ろしい』とか
もっと煽れて、視聴率取れそうなネタに流れていきます。

今なら『医療崩壊』でしょうか。

これもウソではないですが、2類感染症としている限り
対応できる病床は限られるわけですから
ベッドが足りなくなるのは当たり前。

日本の100倍感染者がいる国では
そんなことできるハズもありません。


ところで、

陽性患者数は検査体制や検査の感度で変わるが
死者数ははっきりしている。

人口10万人あたりでは、100人を超える、
イギリス、フランス、アメリカ。
一方、日本は3〜4人と言ったところだ。

ちなみに、増えたと言われる陽性患者数も
比べたらこんな感じ。

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他国と比較しても、日本の推移は
『少な〜‥』と言う印象しか持てない。

なので、このようなグラフが国内の報道で使われることはない。

因みにこのグラフ自体は、英国 Financial Times のWEBサイトから
誰でも見れます。


日本のインフルエンザは、例年1000万人規模の流行になるが
皆んなが感染対策を頑張っているお陰で、
今年は、昨年同期の1000分の1しか観測されていない。

因みに、毎年のインフルエンザによる死亡者数は、一万人前後。

さて、いま流行りの感染症は、現時点で
累積陽性者数は、約34万人
累積死者数は、4742人

なんと、一年経っても、インフルエンザより少ないのです。

これは何としたことか‥

相手を過大評価して対策していないでしょうか、
そのせいで、過剰反応していないでしょうか

考え直す必要がありそうです。



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