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インタープレナーミートアップ:プレコンセプションケア産業~受胎~

インタープレナーミートアップの新産業テーマ回のレポートです。この会は男女ともに熱量のある方、Z世代のインタープレナーも来てくださり、多様な視点に富み、対話も弾んだ素敵な機会になりました。

プレコンセプションケア産業に関してのお話、その産業領域に関係するインタープレナーの皆さんの活動をLTで発信していただきました。

そもそも、プレコンセプションケア産業とは?

コンセプション=受胎(命を授かること)という意味です。
妊娠を見据えたカップルや女性が健康や生活に向き合うためのケアがプレコンセプションケアで。WHOが2013年に本格的に提唱。

その背景にあるものは、夫婦と女性のライフプランが実現できていない現実。女性活躍や少子化につながる国家的な問題であること。そこには私たちがこの領域に関して「知識不足」であるということもボトルネックにあります。

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妊孕力の話、不妊の要因は男女の問題であるなど知識を早く知ることで、自分たちの思い描く未来の選択可能性が高まるということです。

日本でも政府が2021年、本格的に動き出し潮目は変わりつつある!

2021年、今年に成育医療基本法の基本方針が閣議決定し、「プレコンセプションケア」が明文化され、男女とわずの将来の妊娠のための健康管理や情報提供の推進がすすめられています。日本の女性の「痩せ」は低出生体重出産のリスクとの関連などもあり、指針の普及が進むとのこと!小さな赤ちゃんは成人するときの病気になりやすさにも影響してきます。将来の国家財政を揺るがします。 どんどん課題が連鎖していきますね。

SUNDREDで進めているプレコンセプションケア産業の解決のポイント整理はこちら

心身的なケアだけでなく、根深いのがこの日本の社会システムの問題。わかりやすい例は、新卒一括採用により最も妊孕力の高いときに社会労働のスタートラインを強いられる仕組み。ダブルで解決しなくてないけないんですね。

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連鎖していく大きな課題が、他人事ではなく自分事化するために、この産業に関して様々な切り口で問題提起を行うことが重要とのこと。それぞれの視点で課題解決方法を考えながら、適切なサービスがつながり、ステークホルダーを共創させていくべく、SUNDREDはこの産業を推進するクエストチームではプレコンセプションケア産業のエコシステムをデザインしています。

注目の領域です。気になる方はこちら

さて、このイベントのテーマが理解できたところで、ここからこの産業の素敵なステークホルダーとなるインタープレナーな皆さんのお話を少しだけ紹介。本当に内容は濃いので、興味ある方はぜひ、インタープレナーコミュニティにジョイン!

イベントにどんな方々が参加していたか?

理美容事業会社の新規事業の方、金融機関所属で大学の研究員でもある方、NTT西日本の新規事業の方、名古屋大学とお茶の水大学の生物研究の教授の方、不動産企業の新卒になられる教育に課題意識を持つ大学生の方、シンクタンクの医療コンサルの方、起業準備中の大学生、保険会社で新しいビジネスを立ち上げる準備をしている方、女性のヘルスケアリテラシーをあげる事業のスタートアップを経営する方 などなど 今回も濃い!!


今回のゲストスピーカーは MEDERI株式会社 坂梨さん

MEDERI株式会社 代表取締役 
坂梨 亜里咲氏

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明治大学卒業後、大手ファッという通販サイト及びECコンサルティング会社にてマーケティング及びECオペレーションを担当。
2014年より4MEEE(旧ロケットベンチャー)株式会社に参画。女性向けwebメディアのディレクター、COOを経て、2018年より同社代表取締役に就任し1年で黒字化を達成。2019年12月末に任期満了に伴い退任。
2019年にMEDERI株式会社を設立し、2020年3月より自らの3年に渡る不妊治療経験から気づきを得たサービスをスタート。2020年に新設されたiU情報経営イノベーション専門職大学にてティーチングアシスタントを務める。

坂梨さんは、妊孕力に着目した事業を手掛けてらっしゃいます。ただ、ここ最近の悩みでは、このワードや重要性の普及の浸透に難しさを感じることが多く、ウェルネス、月経など女性の身近なテーマともかけあわせていくことにも重きおきたいとのこと。

何故、日本はそもそも不妊大国なのか?

①女性の社会進出により晩婚化・晩産化
②性教育が不十分
③誰も妊娠適齢期における妊活の大切さをおしえてくれない
④キャリアと妊娠準備を両立する国の政策が不十分

新産業づくりのハードル。新しい領域に挑戦するスタートアップにはあるあるな悩みですね。とはいえ、この産業に関係するフェムテック(女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービス)マーケットは現在も事業や企業が増え続けている様子。TVやメディアに上がってくるのも時間の問題ですが、大事なのでもっと盛り上げていく必要があります。

妊孕力の大切さを伝えるための、新しいアプローチとして女性が自分事化できる領域として「女性ホルモン事業」をはじめられるようです!
で、昔の女性と現在女性のこの月経の数のの違いすごくないですか??
まさに桁違いです。

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今後の事業の展開予定サービスとして、
PMSや生理痛に悩む働く女性や、更年期症状に悩む女性に向けた女性ホルモンにまつわる事業を検討されているようです。
メディア領域に長らくいた坂梨さんの「啓蒙していくこと」の難しさのリアル、新しい切り口のトライを伺えてとても良い時間でした。今後も様々なイベントなどででお話されると思うので、皆さんもぜひぜひMEDERIさんチェックください!

LT①木村 恵氏(大手保険会社所属)女性ホルモン知識向上の普及活動と更年期障害の治療保障をする「幸年期ほけん」販売

更年期障害に着目したほけんの新しいサービスについてをお話しいただきました。原体験による課題意識と更年期障害で困る女性のボリュームはあるものの、スタートアップなどの起業家年代とこの課題を深堀する方々のGAPや更年期障害になってからのサービスはあるのに、なる前のサービスが少ないことにも着目されています。

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具体的にはオウンドメディアや保険サービス、ホルモンチェックキットなど長期的な寄り添いができるサービスアイディアにまとめていました。木村さん自体主体者となって、既にこの事業を育てていくためにコミュニティ活動をすすめられているとのこと、すばらしい行動力!

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LT②阪口 友貴氏(東京理科大工学部)理系大学生から、性と社会を、変える「From Mx.」

性と社会の在り方になぜ危機感を感じたかという原体験のお話からシェアいただきました。本当は皆の課題のはずなのに、自分ごとということに固執している違和感から、自分の役割を模索され今年「From Mx.」を立ち上げ。法人向けの「ミクス休暇」の提唱や個人向けに男性が情報キャッチアップできるようなコンテンツや、高校生など若い層を対象とした企画も進められています。

このミートアップならではだなと思うのが、「何故自分がこの活動をするのか」という点を発信者が強い信念をもっていることですね。
かっこいい父親になる 
本当に自信を持って今の社会に子供を送り出せますか

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理系、男性だからできること、考えるべき視点 大事ですね!

この活動が、局所的最適化でなく、大域的最適化で共創するべきということで、インタープレナーの皆さんのチカラが必要なこと、社会を変えるには仲間が必要ということで、インタープレナーコミュニティへの期待感、コミュニティが彼に貢献できるビジョンも擦り合わさっていく素敵な発信でした。

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LT③江連 千佳氏(津田塾大学総合政策学部)女性の違和感がカタチになるエコシステム

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誰かに言いづらい女性ならではの違和感を誰かと共有していけるエコシステムをつくりたいと掲げ、「I_for ME」プロジェクトを立ち上げ。

おかえりショーツのクラファン成功、女子大生のウェルネスを考えるラボラトリ苗ぷろの発起、政策提言など様々な活動を通じてプロジェクトの解像度をあげる関係する活動をすすめてこられた。この3月に起業を決意した江連さん。

突然投げかけられた 私に子供がいる未来を想像できますか?
という問いの深さと彼女が抱える葛藤にはハッとひきつけられるものがありました。女性はいつか子供を産むもの、周りからの無意識に投げかけられる勝手な期待の愚かさ、気づかなさ。

私の子宮、私の人生って 誰のものなの? 

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真の女性活躍は、ウェルビーイングと女性の視点は外せない。女性ひとりひとりが自分で人生をデザインできる世界のために、新たにアプローチに起業を考え始めたとのことで、若者は健康に興味がないという課題からも、まずは「女性主体の避妊を身近でオシャレにする」という視点で事業たちあげをするということを発信頂きました。是非に応援したい!

挑戦者を応援することを生業にパラレルワークをはじめた上村としては、どの発信も応援しがいのある目的志向と強い想いにエンパワーメントされたすばらしい会でした。

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これからも新しい課題の視点と活動源が得られる、素敵なミートアップの様子を不定期に発信していきます!


インタープレナーコミュニティとは?

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今現在私たちが悩まされている世界的危機も含め、不確実性高まる世界では、本質的な幸せや実現すべき未来のために、個社の事業創造ではなく、共創前提での事業創造、成長と課題解決のスピードを速めるために新産業を生み出していく必要があります。 

SUNDREDでは、これからの新産業を創っていく主役達を、「インタープレナー」と呼んでいます。そんな人たちが集まり、対話し、刺激しあい、越境しあい、共創を生むコミュニティです。

インタープレナーとは?

「社会起点で越境し価値創造ができる個人」のことです。
会社人でなく、社会人であれとSUNDREDでは良くいいます。

会社のために生きているのではなく、私たちは私たちのため、あるべきみんなの幸せのために生きているはず。
その目的のために、生きているはずですが、人類文明のつくりあげてきた構造や、思い込みの固定概念などなどその気持ちよい活動を阻む課題がたくさんあります。

だからこそ、様々な社会起点での課題解決に対して、組織やセクターなどの枠を超えて、自身が一番共感し、熱量を注ぎ込めるテーマや活動のもと集まり共創していくことが求められています。
まさに新しい産業の主役は全員なのです。インタープレナーという言葉のもと、集まった方々はお互いの関心のあることを知りたいし、どうやって共創できるのかということにアンテナを張っている方々です。

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インタープレナーとして共創していく同士達と出会い 対話すすめましょう。コミュニティはいつでも参加WELCOMEです!(`・ω・´)ゞ



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