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車校に通っていた話

普通車免許を取るために通っていた車校を無事卒業しましたって話。
結論から言うと入校から卒業まで約八か月かかりました。運転は慣れ。

さらっと書くつもりがすんごく長くなってしまった。暇つぶしになれば嬉しい。


・車、運転できたら楽しいんじゃね?
 ~入校まで~

車自体にはそんなに興味はないのだけど、人の車によく乗せてもらっていたのもあり、ドライブは好きな部類に入る。

ただ気づけばあっという間に社会人。たいていの人は免許を高校卒業直後や大学在学中に取っているのだと思うけど、ほんといろいろあって時間が取れなかった。今思えば少し無理をしてでも大学一年~二年の間に通っておくべきだったかもしれない。それはそれで、完全なるペーパードライバーになっていたかもしれないけど……。

転職が決まったあたりでふと、もしかしたら時間ができるかもしれないな? と思った。それは辞める前に有給消化に入る予定もあったし、何より転職後が土日祝日固定で休みになると分かっていたから。学生時代、社会人の友人が「社会人になってから車校行ってるけどマジ大変」と話していたことを思い出した。あの友人、無事免許は取れたのだろうか。

なんとかなるやろ、よっこいしょと重たい腰をあげ、元々入校を検討していた車校へ手続きをしに行った。これが確か今年春頃の話。

スケジュールを伝えれば車校が予約を入れてくれるコースに入ったのだが、当然ながら休みが把握できていないと予約が取れないという罠にかかる。当時の職場は、というか不定休シフト制の職場は大体そうだと思うのだけど、翌月の休みは前月末辺りにならないと分からない。

入校してすぐ受付のお姉さま方に「学科は予約が取れたのですが、乗車の予約が少ししか取れませんでした、、><」と困り顔をさせてしまった。むしろすみません……。まあ少ししたら有給消化入るしな、その時がんばろ、と思っていた。その時は。


・どうやって発進するんでしたっけ……?
 ~入校から第一段階(所内)修了まで~

しばらくは休みの日に学科を受けたり、キャンセル待ちをして乗車し教習を進めた。ところがどっこい初夏に差し掛かるあたりになるとプライベートでまったく時間が取れなくなってしまった。あてにしていた有給消化期間も、気づいたら有給消化最終日だった。カレンダーを見てマジかーとなる。

この時点で、第一段階の学科は六割ほど、乗車は五回も乗れていなかった気がする。(もう教習原簿を見れないので定かではない)

転職後の土日でなんとか予約が取れ乗車するも、前回の乗車は三か月前とかがざらで、短くても二週間前とか。当然やったことのほとんどを忘れているし覚えていたとしてもうろ覚え。へへっ、やった気はしますけど覚えてませんね……と苦笑い。インストラクターにも「お仕事忙しかったですか?」と言われる始末。いや、スケジュール調整がくそほど下手なだけなんです。

三か月ぶりの乗車で教習内容がS字クランクだったときはマジで叱られるのを覚悟した。なんとかなった。

第一段階修了までは期間にして約一か月半、入校してからは約半年かかった。

正直第二段階(路上)より第一段階(所内)の方が地獄だったよ。


・路駐すんな飛び出してくんな全員頼むから信号見てくれ
 ~第二段階から卒業まで~

第一段階のみきわめで一回落ち、仮免試験でも一回落ち(そりゃそう)、必死こいて仮免取得したのが秋も半ばの頃。

第二段階は完全にスケジュールを組んでもらいその通りに進めていった。車校の閑散期にぶつかったこともあり、比較的予約が取れやすい状態だったため、救急教習や高速教習も日時に困ることなく予約できた。

仕事帰りに車校に行っては学科を受け、土日祝の休みに連続乗車しビビリながら路上を走り、隙間時間で学科試験の勉強をすること約二か月弱。ここでやっと気づいたのだが、乗車の間隔が短ければ短いほど体が覚えているため慣れるのが早いということ。道理で第一段階でてこずったわけだ……。

実際最初路上に出て30km出すのにひいひいいったり、前に路駐車や障害物がある度に震え上がっていたのに、後半に入るにつれ(特に高速教習が終わったあたりから)スピードを出すのもそこまで怖くなくなり、車線変更も「無理して行くくらいなら一旦後ろで停まった方がいいか」くらいの心の余裕が出てきた。

車校には「教習期限は最初の教習を受けた日から九か月間」というルールがあり、これはざっくり言うと教習受け始めてから九か月以内に全教習を受けられなかったら退校だよというもの(仮免が取れていれば再入校手続きもできるらしいけど、当然お金もかかる)。この九か月ルールの期限が迫っていたのもあり、この辺りからもう「費用もろもろ約30万円をドブに捨てるわけにはいかねえ!!!!」と意地で通い続けていた。と同時に、連休や土日全部を車校に費やすことによって精神的に追い込まれ、卒業検定で落ちる夢を何度か見た。……追い込まれすぎでは?

第二段階のみきわめで初めて夜間に路上を走ったのだが、少し先が見えないだけでこんなに怖いのか、とよく分かった。

「え、路上夜走るの初めてですか? よかったよかった~、卒業してからは夜走ることもありますもんね~」とインストラクターのお姉さんに励まされ、所内に戻って方向転換・駐車を行い、「特に問題ないです!大丈夫!速度出したりとか、きれいに車線変更するとか、そんなかっこよくなくていいんです。卒業検定もぜひ安全運転で行ってくださいね!」と太鼓判まで押していただき、卒業検定に臨んだ。
(仮免試験のように卒業検定にも学科試験があると思い込んでいた自分、卒業検定は乗車(技能)のみと気づいたのは検定前日の朝だった)

結果は無事、合格。点数は100点中90点だった。入校から約八か月で卒業となった。
検定員の方に「すごい焦ってましたね!!」と苦笑いされるくらいには、とんでもなく緊張していた。

・余談

同居人には前もって「平日もがっつり車校の予定入れるから、めんぼこ(メンタルぼこぼこの略)になるかも」と伝えていたところ、第二段階に入るあたりで「家のことやりたいけど何したらいいのか分からない。言ってもらえたらできるから、教えてほしい」と話してくれたのもあり、仕事帰りに車校に行く日は昼休み中に【業務連絡】という表題で、その日自分が帰るまでにしてほしいことを連絡していた。この時期同居人も休日出勤が続き多忙だったのだが、嫌な顔せずほとんどやってくれたのが本当にありがたかった。(たまにやり残しがあり聞くと「素で忘れてた!!!!」と慌ててやってくれたのもご愛嬌)


・約八ヶ月を振り返る

無事に卒業できてよかった……というのが何よりだが、社会人になってからでも(時間はかかるけど)免許は取れるんだ、と自信になった。

自分の手札や選択肢は多ければ多いほどいいと思っている。できることが増えるのに越したこともないとも思っている。子どもの頃はその手札を与えられる側だったのが、大人になると自分から動かない限りなかなか手札を増やせない。これほんまに卒業できるんか? と数えきれないほど思ったけど卒業できた。いくつになってもできることが増えるのは楽しいし、わくわくする。好奇心の塊で良かったと心から思う。

なお本免試験はまだ受験できていない。少し先のことになりそうなので、また近くなったら勉強し直さなければならない。残念ながら車も当分持つことはないだろう。でも衝動的にドライブができるようになったのはデカい。

一度でいいから、好きなアーティストの曲を流しながら運転してみたかったんだ。

ということで、前回最後に少し触れた多忙の理由。

単純に車校に行っていたからでした。卒業できたら書こうと思っていたので、本当に終わってよかった。ネタが吹き飛ぶところだった。

やっとカメラとコーヒーに集中できそう。

……と思っていた自分がいました。
今度は本腰入れてカメラの練習をしないといけなくなった。いや、義務でも強制でもないのだけど。ただせっかくならという気持ち。

一つ、大きめな用事ができまして。


・次回

ペーパードライバー晴野、車で四国一周します。

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