老後の認知機能の衰退予防に漢字の手書きを
人生100年時代と言われるようになって、年を取ればやっぱり肉体も心も衰えていくもの。されど、健康寿命を延ばそうと考えれば、認知症の予防に脳トレというものや、運動したりして、なんとか老いにあらがおうとするのも浅ましいと見えるもそれも人間のあり方ではないか。
京都大学大学院医学研究科の研究グループは読み書き能力の多面性に着目。だ学生の漢字の読み書きや、意味の理解、認知能力や文章作成能力などの関係性を解析。
文章作成能力として「意味密度」という指標を持って、得点の高かった人は認知予備能が高く、晩年まで読み書き能力の維持をしていたという。
漢字の手書きによる習得は言語的知識の習得を介して、意味密度に関連するとのこと。
最近では学童の教材にタブレットを使用するところが増えており、漢字の手書き習得に抑制的な影響から、言語や認知能力の発達に及び可能性を示唆しているという。
どこかの脳科学の本を読むには手はやはり動かしておいた方が良いと言われていて、より複雑な動きほど脳に良いとは何となく知っていた。
たしかにキーボードやフリック入力に慣れてしまうと、本当に字が書けなくなってしまうのは確か。
漢字は自分の手で書かないと読むことができても、かけなくなってしまう。
使われなくなった部分だから、衰えていくのは当たり前なわけで、毎日のように勉強していた学生のように一日の半分以上を学習に使わなくなったのだから、なにもしなければ認知能力はそれとなく衰えていくものなんだろう。
個人的には直筆で日記を書くとか、絵を描くというのは身近で気軽にできるものだから、おすすめしたい。
脳科学的に行くなら、ゲームもいいと思うんだよね。ちょっと難しいやつを。
しんどいなと思いながらも、辛抱してやり抜く力を育てられれば、きっと前頭葉が育つのではないかと。どうだろ。