【害虫の急所にレーザー一発】青色レーザーで害虫の急所を特定したぞ

夜のコンビニには高校と明るい看板の下に紫色の電灯がついていて、その周りにはたくさんの虫が寄りついている。誘蛾灯というもので、お客さんが虫で迷惑しないために、その光で誘い込んで寄せ付けている。

その昔、夜中に歩いていたら、パチンパチンとはじける音がしたので、目をこらすと誘蛾灯に寄りつく虫が通電している電熱線に触れてはじけているらしい。

飛んで火に入る夏の虫とはこのことで、虫の本能が光に寄せられてしまうのはわかるが、その先で己の命が滅するとは思いもしないだろう。

最近の軍事技術は戦術ドローンを打ち落とす技術もやっぱり開発していて、爆弾を積んだドローンもすぐに索敵して、打ち落とすくらいはできる。まるで、鬱陶しいハエをたたき落とすかのように駆除されるドローン。

いずれはなかなか見つけられないほどの小さな監視ドローンすらも打ち落とす精度にもなるんだろうなぁ。画像認識は人間の解析能力をとっくに超えているし。


大阪大学レーザー科学研究所の研究グループは、害虫をレーザー光で駆除する際の急所を世界で初めて発見した。

駆除する害虫はハスモンヨトウという蛾の一種で、薬剤抵抗性を持ち農作物に甚大な被害をもたらす。この虫の急所が胸部や顔部であることを突き止めた。

これまでの害虫駆除は化学薬剤が主流であったが、近年、害虫が薬剤抵抗性を持つようになり農薬が効かなくなってきた。今回のレーザー光なら、害虫の駆除が可能になる。

世界の農作物生産額165兆円のうち26兆円の農作物が害虫や害獣によって失っているという。今回の研究では、ハスモンヨトウの各部位に藍色半導体レーザーからパルス光を照射する実験を通じて急所が胸部や顔部であることを突き止めた。

また、飛んでいるハスモンヨトウを画像検出して追尾、レーザーパルス光を照射することで打ち落とすことにも成功した。いままで、レーザーを使った害虫駆除は米国での家畜などに寄生する小さな蚊の駆除技術として知られていた。しかし、大きな蛾には大きなエネルギーがないと落とすことができなかった。

今回の研究により、ハスモンヨトウの急所が見つかったことにより、小さな出力で駆除することが可能になった。また、サバクトビバッタも胸部が急所であると判明した。蝗害も重大な被害なので、よその国でも役に立つといいけれど。

害虫の駆除に薬剤抵抗性を身につけて困っている農家に一台、駆除レーザーを。また、家庭にも一台、ゴキブリやハエの駆除に。しかし、焼きすぎて、火災になったりしないだろうか。


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