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スカイツリーの展望台は一日に10億分の4秒早く進んでいた。

スカイツリーの展望台は地表よりもちょっとだけ、ちょっとだけ時間が早く進むと証明されたという。

重力が大きいと時間の進み方はゆっくりになるという、アインシュタインの一般相対性理論の通り。



超精密時計「光格子時計」を開発したのは東京大学の香取教授。

この時計は18桁の精度で時を正確に刻む。18桁というのは100億。つまり100億年に一秒ずれる。


絶対零度近くまで冷やしたストロンチウム原子を玉子パックみたいな入れ物に一つずつ収める。


そこで全ての原子の振動を同時に計測。


現在はセシウムの原子時計(イオントラップ法)が国際的な一秒に定義されている。誤差は一億年に一秒。



次世代原子時計
光格子時計の発想は「原子を100万回計測したら18桁の精度ができる」という所、それをやったら10日かかってしまう。


そこで、100万個の原子を一度にはかればいいじゃんって、香取教授が思いついて光格子時計を提案。


で、完成した
話は戻って、東京スカイツリーの展望台から計測した結果。10億分の4秒進んでいたと分かった。この実験で光格子が捕まえていた原子は1000個。将来的には100万個の原子で計測する予定。



こんな精密な時計を何に使うのかと
地面の中にあるプレートの運動や火山活動などの地殻変動の監視ができるそうな。

どういうことかというと細かい標高の測定ができるから。正確に時間が計れれば距離も測れる。

地殻変動による小さな動きが観測できると言うことは、普段と違う動きが見えたら火山や地震の予測がもう少し早くできるかも。



ちなみに
別の研究所ではイッテルビウムで光格子時計を開発しておりストロンチウム光格子時計をしのぐ可能性がある。


新しい秒の定義の候補である「秒の二次表現」として採択されたとのこと。


いずれは地震予報として、天気アプリに登録されるかもしれないな。

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