コミケの戦利品を紹介していく5 C100

ここではいつも買っているお馴染みさんのサークルの新刊。アオイホノオ連載中の島本和彦先生は毎回コミケに参加しているけれど、何かしら新しいものを書いてくれる。エンターテイナーとしての漫画家ならば、当然のアンテナの立て方なのだけれど、毎回見事に自分テイストに落とし込んでいく。

前回も書いていたけれど、ウマ娘に大分執心の様子か。いつもの暑苦しい程に湿度の高い中身で無理を通せば道理が通るごり押し常勝のシマモトイズム。
リメイク版ライブアライブにて、自分の妄想をこれ無茶とばかりに浮かべてみたけれど、実際に実現したらと思うとげっそり体温が下がる、ストレートの得意なピッチャーが投げる角度のついたフォークボール的なお話。


もしも焔モユルが漫画家じゃなくて、医師のインターンなっていたら、そういう場合はこうなるだろうなと言う実験的なマンガ。そして、6年前にシン・ゴジラが公開され、島本先生は全面的に敗北を認めたことがニュースにも成ってしまった事件。今度はウルトラマンで再び打ちのめされてしまう。


庵野秀明監督がどれだけウルトラマンが大好きだったかは、知る人ぞ知る話であり、しかし、それは庵野秀明だけじゃなくて、島本和彦という人種も同じ程度にはデカい感情を持っているのだとこの本は強く訴えている。

島本和彦先生がシン・ゴジラで吠えたのだから、シン・ウルトラマンだって、吠えないわけが無かった。今回、4冊も発行しており、毎度すさまじい生産量を誇る人だけれど、この2冊に限っては、シロイホノオは下書きの書きかけ部分が残っていたにもかかわらず、クソデカ感情のひみつは怪獣や人物までしっかりと書き込まれていた。有り体に言うと作画カロリーは3倍程の対比ができるくらいに。


一本木蛮先生の新刊は再びうる星やつらのラムちゃんのコスプレ写真集とこのコスプレを再開した経緯についての話とコロナウィルスに感染した時の状況など。なお、サインは直筆。

今年はなんとうる星やつらがテレビアニメになって帰ってくる。そして、一本木先生は漫画家業40周年。そして、コミケは100回目。
一本木先生はラムちゃんのコスプレで一躍有名になり、あるいみコスプレ文化の開拓者的な位置にいる方。これはコスプレをせざる得ないだろう。自分も同じ立場だったら、そうするかもしれない。

撮影日までプロポーションのサイズを上げたかったけれども、間に合わなかったという。肉をつけるもの大変な人もいる。

なお、還暦になる3年後に最後のラムちゃんをするそうな。


2017年にウクライナに行き、国際マンガ交流を果たした写真集。現代美術館アーセナルで漫画ワークショップを行ったり、キエフ工科大学にお邪魔したり。まだこの頃はきれいだったウクライナ。ふたたび、漫画交流が出来るのはいつになるだろうか。


戦渦に巻き込まれてしまうと、今まで培った芸術文化はもろくも崩れてしまう。人が穏やかに過ごすため、これから先に希望を抱くため、芸術は人を励ましてくれることがある。震災の時もアーティストがライブに来てくれたこともあったし、漫画家達がやってきて、目の前で色紙を書いてくれたこともあったっけ。

いつか、復興が出来る時期になったら、何かの形で励ましにいくだろう。自分はせいぜいお金を送るくらいしか出来ないけれど。

続きます。


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