イエスの磔刑に使われていた釘が見つかる?
イエス・キリストが磔刑(たっけい)に処せられたのは、誰しもが知っているだろうし、どこかでそういうものを見ているだろうし、社会史でも学んだと思うんだけど、知らなかった人って実際どれくらいいるんだろう。
軽く記事を読んだときにそもそも本当に磔刑だったのかって思ったりもしたんだけど、ほら。手や足にぐっさりと刺せるものかって。身体の重みで釘から抜けるか、手足の薄い部分からさけちゃうんじゃないのって。
写真を見ると結構太い。本当にこれで刺せるんだろうか。刺せたとしても…。
テルアビブ大学(イスラエル)のイスラエル・ハーシコビッツ氏の所有する釘が最新の研究で「釘がイエスの磔刑に使用された可能性がある」と発表。
この釘は亡くなった知人の人類学者から譲り受けたもの。カイアファの墓が発見されるもっと前に発掘された墓から入手したという。
で、カイアファの墓っていうのが、1990年代に道路の敷設作業員が発見。12の納骨箱があって、側面に「カイアファ」と名前が刻まれて精巧な装飾が施されていたとか。
このカイアファって方はユダヤの大司祭。イエスを引き渡した罰として磔刑に使われた釘をずっと持っていたと伝わっているという。
で、これが本物なのかと納骨箱の堆積物とを比較分析。納骨箱と釘の堆積物は同じ環境で保管されていたことが判明。
さらに特殊な菌類の痕跡も発見。エルサレムにある墓では見られないという。
そして、電子顕微鏡で釘を見ると木くずと骨の断片も発見。イエスではなくても、人間に使われていた可能性は高い。
この骨片からさらに何かが分るといいけれど。DNAが採取できたら、もしかしたら、キリストの設計図が手に入ってしまうかも。
と言っても、それがイエスだとしても、結局は肉と骨なので、復元できたとしてもそれは神聖なものなのかな。
なお、聖書にはイエスは磔刑に釘が使われたという記述がないという。普通に釘を打つよりは、なわかなにかで縛った方がやりやすいわな。釘と書かなかったのは何かがあるのかな。
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