最新の電動銃は銃声も響かないちょっと痛いコイルガンだぞ

コイルガンという、電磁石の力で弾を撃ち出す装置がある。中学生の頃に磁力と電気の関係を学んだ人なら覚えているだろうか。
ぐるぐる巻きにした電線に電気を流すと一定方向に磁力が起きる。この磁力を利用して弾を飛ばすのがコイルガン。コイルとは紐状のモノぐるぐる巻いてらせん状にしたものを言う。

コイルの空洞に弾を通過させると、磁力によって加速する。その先にも同じコイルがあるので、さらに加速する、コイルの数があれば、どんどん加速する。

ちなみにレールガンは平行する2本のレールに電極棒とその上に弾がある。2本レールの片側から通電させるとコの字状に流れるので、電極棒はコの字の外側に向かって力が発生する。その力によって弾を飛ばしていく。

この2つに共通しているのは、発射時に銃のような破裂音も無ければ、硝煙も発生しないこと。ただし、初速がなかなか出ないので、兵器として開発する場合はまだ課題が多かったけれど。

e-shotgunという電動コイルでコイン程度の弾を発射する非殺傷武器がこのたび販売される。


バッテリー駆動で18グラムの金属製のコインを毎分3000発ほど連射が出来るという。ちなみにマガジンは50発。重さは3キロほど。弾を入れたらもうちょっと重いかも。

静音性もあり、硝煙も出ない、薬莢も出ないし、火薬がないから反動も小さい。

指紋ID認証なので、悪用も出来ないし、リモートロックでロック解除も可能。

3Dプリンタで製造するので大量生産も可能。

非殺傷武器と言うけれど、スイカを簡単にぶち抜くし、ブラウン管テレビもボロボロにする。生身で喰らったら、痣だらけになるだろうし、顔面に当たったら、陥没もあるかもしれないね。

現金輸送車や銀行などの需要があるとのことだし、銃砲所持許可の必要が無いかもしれないという。ちなみにお値段は1299ドルから。割とお手元に届きやすい価格。しかし、この銃は威力はあるから、民間で容易に手に入るようになるとちょっと困るかな。


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